この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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214 朝の騒動?大丈夫だ、問題ない!

 ゆんゆんに当てられたゆになは、よっと!と声と共にゆんゆんの肩を使って逆立ちすると、その勢いのまま前に倒れて地面に着地する。

 

 無駄に優れている身体能力だ。

 

 

「うわぁぁっ!!急に危ないよ、もうっ!!」

 

「あー面白かった!!ゆんゆんは今日も一人?」

 

「今日もって何んで決めつけるのよ!!!」

 

「ほうほう、なら誰かといたんですか?」

 

「……今日も一人だった……………。そ、そう言えばゆになは、めぐみんと一緒に臨時のパーティーでクエストの手伝いに行っていたんだよね?」

 

「あそこでゆんゆんも登場してくれたら、なし崩し的に一緒にクエストに行けたと思うけど?」

 

 

 ゆんゆんはいつも冒険者ギルドで一人遊びをしながら、声を掛けてくれる冒険者を待っている為、今日のめぐみんとゆになの行動を知っていた。

 

 朝の『ゆにな冒険者ギルド破壊未遂事件』も当然見ている。

 

 そして、ゆんゆんが人混みに紛れて見ていたことも、ゆになは気が付いていた。

 

 朝の騒動中に「ゆんゆん!!さぁ、乱入して来いッ!!」と期待していたゆになであったが、結局のところヘタレゆんゆんは来なかった。

 

 

「そ、そんな!!初対面の人もいたんだよ!!ってゆにな!!!」

 

「ん~?なに?」

 

「朝に騒動を起こしたでしょ!!」

 

 

 ゆんゆんはゆになに騒動について問い詰める。

 

 当の本人は特に気にした様子は見当たらない。

 

 

「めぐみんと言い、ゆになと言い……そんなんだから、私たち紅魔族が頭の可笑しい連中と誤解を受けるんだよ!!」

 

「誤解?ゆんゆんは里にいた頃に思っていた紅魔族のイメージと世間が抱いているイメージで誤差があるの?」

 

「……ないかも」

 

「でしょ~~!!」

 

 

 結局のところ、世間が見る紅魔族とゆんゆんが見た紅魔族のイメージは『考え方がちょっと可笑しい』と言うことだ。

 

 しかし、その世間のイメージの『ちょっと』を更に加速させているのがめぐみんとゆになである。

 

 

「あんな事して、ギルドに目を付けられるよ?」

 

「ふっ、心配入りません。私もめぐみんも既に目を付けられているから!!」

 

「それ、笑顔で言うことじゃないよね!!?何その手!!?」

 

 

 清々しく笑顔で「ギルドに目を付けられている」とサムズアップで白状するゆにな。

 

 そんなゆになに、ゆんゆんは顔を覆いたくなる。

 

 いや、既に覆っていた。

 

 ゆになは、そんなゆんゆんを安心させる様に見せる追撃を放つ。

 

 

「大丈夫だから!私の場合は貢献度が並みの冒険者の比じゃありませんから、相殺している。…めぐみんはダメかも知れないけど」

 

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