この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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215 変態はお断りです

 

「ダメじゃん!!ねぇ知ってる!!私が紅魔族の次期族長になるんだよ!!」

 

「知ってますが何か?」

 

「苦情とか苦情とか苦情とか苦情とか苦情が私の下にいずれ来るんだよ!!私はめぐみんとゆになの保護者じゃないなのに~!!!」

 

 

 ゆになの攻撃を防ぎきれず、遂に泣き出してしまうゆんゆん。

 

 ゆになは珍しく「やり過ぎた……」と反省する。

 

 

「分かった!!ごめんって言い過ぎたから。ちゃんとゆんゆんに苦情が行く前に始末はするからねっ」

 

「うぅ~。っぐすん、……………全く反省してない気がするのは私の勘違いなのかな~?」

 

「あれ?ゆんゆん?泣いていたんじゃ?……って笑顔が怖いよぉ!!」

 

 

 ゆんゆん、遂に壊れる。

 

 ゆになをもって怖いと思わせる笑顔を貼り付けるゆんゆんに、ゆになは必死で謝り倒した。

 

 最終的にめぐみんを見張ると言うゆになの提案で落ち着いた。

 

 

(は、初めてのゆんゆんが怖いと思ったぁぁ。普段はオドオドしてるのに、吹っ切れると豹変するのか。あぁあ、余計な仕事が増えた~!)

 

 

 ゆになはゆんゆんから逃げ出すように冒険者ギルドに戻って行く。

 

 しかし、批難して来たと思えば、そこでもゆになの心情をボロボロにしていく奴らがいた。

 

 

「むしろ、望むところだっ!!!!!」

 

「へ、変態がいる!!?」

 

 

 ゆになはそう叫ばずにはいられなかった。

 

 ゆにながカズマの下に戻ったら、カズマの手を握り、顔を紅潮させる騎士様がいたのだ。

 

 一見、カズマの手を握って顔を赤くしている風に見えるこの光景。

 

 ゆになが変態だと言った訳は会話の内容が原因だ。

 

 カズマが気を遣ってか「酷いことになりますよ?」と言うにも関わらず、一行に引かない騎士様。

 

 カズマがカエルに捕食されて粘液塗れになる、と女性にとって最悪に入る状況に陥るかもしれないとの説明に、騎士様は更に望む。

 

 この会話を聞いたゆになが、騎士様を変態呼ばわりしたことに、誰が咎められるだろうか。

 

 それ程、騎士様の顔がアレだった。

 

 

「お、ゆにな!!戻って来てくれたか!?」

 

「た、ただいまです。……………戻って来て颯爽と何ですが、今日はもう帰りますね」

 

「待て待て!!この状況で俺を置いて帰るのか!!俺達仲間だよなぁ!!見捨てるのか!!」

 

 

 カズマがゆになに気付き、巻き込もうとしてくる。

 

 ゆになは何かと理由を付けて帰ろうとするが、本日何度目かの根っこを掴むがゆになを襲った。

 

 ゆになはカズマに捕獲された。

 

 

(マズイマズイマズイマズイ!!アレは関わってはいけない人種の類だ。何か、何かこの危機を回避できる考えを!!)

 

 




 今回は深夜テンションで書いています。

 おかしな言い回しがあれば、報告していただけると幸いです。(今話に限らず)

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