この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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216 変体騎士様を撃退

 

 この変態を追い返す方法をゆになは考える。

 

 ゆになは「何かとないか?」と周りを見渡して、クエスト終わりの夕食を食べる冒険者達を見つけた。

 

 「これだ!」とゆになは変態騎士様に話しける。

 

 

「興奮しているところ悪いのですが、今日はもう遅いので、また明日、と言う事にしませんか?私たちはクエスト終わりで疲れていますし」

 

「こ、興奮などしていない!!そうだな、クエスト終わりだったか。ならば、また明日出直して来るとしようか」

 

 

 ゆになが示した解決策とは、問題の先送りだ。

 

 今思いつかないなら、時間を作ろうと言う戦法である。

 

 戦略的撤退とも言える。(違います)

 

 ゆになの「疲れている」に反応したのか、変態騎士様は帰って行った。

 

 

「…ナンパをしたら変態が釣れたわけですかぁ?」

 

「違う、断じて違う!あいつから声をかけられたんだ!!」

 

「ほほぉ!アクア様、めぐみん、私と言う存在がありながら、逆ナンに付いて行こうとしたのですか?カズマ君がww逆ナンとかwww!!有り得ないww」

 

 

 カズマに「場を離れた時に何やってんですか?」と聞いたゆになは、勝手に予想を立ててツボに入って笑い転げた。

 

 カズマはいつまでも自分をからかい続けるゆになに呆れの表情だ。

 

 一通り笑い終わったゆになは改めて、カズマに何があったのか聞く。

 

 

「あぁw、面白かったw!ふぅ、それで?何があったの?」

 

「初めからそう聞けよ。何かパーティーの募集要項を見て来たそうだ。それで、俺の危機感地センサーがアクアやめぐみん、お前と同類のニオイを感じたから、やんわりとお断りしようと言った訳だが」

 

「引き下がるどころか引き寄せてしまったと?」

 

「あぁ、どうすんだよ?」

 

「さぁ?リーダーはカズマ君だから、君が決めたら?でも、報連相は大事だよ。一人で食べたらダメだからね~」

 

「日本人特有のネタか。久しぶりだなぁ」

 

 

 何があったのか聞いたゆになは問題と言うか、本題(あの変態騎士様を仲間に加えるのか?)はカズマに丸投げた。

 

 日本人特有のネタを楽しんだゆになは、カズマに別れを告げる。

 

 

「じゃあ、今日はこれくらいで」

 

「ん?帰るのか。何処か行くのか、ご飯はどうすんだ?」

 

「アクシズ教の教会に今日のお布施を届けにです。その後、露店なんかで何か買って食べながら帰ります」

 

「お布施って変なところで律儀だな。そうか、また明日ギルドでな」

 

「分かりました。……あとこれを」

 

「……?何の金だ?これは」

 

「アクア様に渡すワイロです。頼みましたから」

 


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