この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

24 / 116
追記、サブタイトルうぃ入れ忘れていました。


220 晩御飯

 ゆになが冒険者という職を選んだのも、周りに合わせていると見せかけて、事故死が起こりやすいからだ。

 

 そんな毎日に、ゆになは疲れたのだ。

 

 楽しく明るい自分を演じなければならない、そう考えると、誰も見ていない所ではボケーっとなる。

 

 

(このまま消えてしまえればいいのに。栄養失調で死ねないかな?)

 

 

 冒険者として仕事に出る。

 

 そして収入のほとんどをアクシズ教とアクアにつぎ込んで、自分は時々食べ物を食べるだけ。

 

 まるで日本の社畜の様だった。

 

 しかし、それがゆになの現状だ。

 

 このような様生活が続くとなると、いづれ倒れるのは明確だった。

 

 

 

 ベットに倒れて、ごちゃごちゃと考えていたゆになの耳に、誰かが階段を登ってくる音が聞こえる。

 

 

(誰だろう、おばちゃんかな?それとも他の宿泊客?)

 

 

 足音は段々と近づいて、ゆになの部屋の前で止まった。

 

 ゆになは素早く起き上がり、身なりを整えた。

 

 演技三十年の変わりようは素早い。

 

 そして、コンコンとノックと共に、お姉さんの声が聞こえる。

 

 

「ゆになちゃん起きてる?入るわよー」

 

「どうしたんですかぁ?………それは?」

 

「夕飯よ。ゆになちゃん何も食べてないでしょ?」

 

「でも、お金が………」

 

「いらないわ。ゆになちゃんがご飯を食べて、元気になってくれたら、それが一番の報酬になるのだから、食べて元気になって」

 

 

 ご飯を全然食べないゆになを心配してか、タダでご飯を持って来てくれたお姉さんにゆになは、しまった!と焦る。

 

 

(油断していた!ご飯を食べないと周りの人は心配するのか)

 

 

 反省をしたゆになは自分に暗示をかける。

 

 自分は出来る、普通の女の子を演じられる。と心の中でお姉さんにばれないように。

 

 

「ごめんなさい、今日はちょっと収入が少なくて。それにかなり疲れてしまいまして。……………ご飯、頂きます」

 

 

 ゆになは即興で、それでもあながち間違っていない言い訳を言った後、晩御飯を頂いた。

 

 お姉さんは少しだけ「ホントに大丈夫なのかしら?」と思うが、ゆになが元気よくご飯を食べる姿を見ると、いつも通りのゆになだと勘違いすると、微笑んだ。

 

 ゆにながご飯を食べ終わると、お姉さんはゆになに言った。

 

 

「ゆになちゃん、辛いことがあったら、何時でも頼って良いのよ」

 

「ありがとうございます。出来るだけ収入を得れる様にしますが、少ない時は頼らせてもらいますね!」

 

 

 何時でも頼れと言ってくるお姉さんにそう言って、ゆになはその場を過ごした。

 

 

 

 その夜、ベットの上でゆになは今後の方針を考える。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。