ゆになが頭を叩かれて撃沈している内に話が進んだのか、カズマと盗賊職の女の子、そして変体騎士様はギルドを出て行った。
「ロリっ子。私がロリっ子………」
「何でなのよ。スキル教えろって言ったから、女神であるこの私の可憐なスキルを教えてあげようとしたのに……」
「アクア様~、あのクズの言うことを真に受けてはダメですよ~。後、めぐみんは属性が付いて良かったじゃない」
三人は揃って撃沈していた。
ゆになはそれでも、アクアを慰め、めぐみんをおちょくる。
どこまでも『ゆにな』だった。
しかし、ゆにながおちょくった事で、撃沈してためぐみんの怒りに火がつき……。
「そんな属性は要らないです!!」
「ふっ、属性とは知らず知らずのうちに付いてくるもの、めぐみんはロリっ子からは逃げれない」
「何おう!!ゆになだってカズマの事を君付けなんかして、気でもあるんですか??」
「はぁぁぁぁぁ!!???何で私が、カズマ君と書いて、ヒキニートと読むクズなんかを好きにならなくちゃいけないの~~??」
「ほらそうやって、昨日知り合ったばかりの人をあだ名で呼ぶことが、ですよ!!」
「アレがあだ名??めぐみんはどう聞いたら、あだ名なんて思うの??どう見たって、見たままの姿を述べているだけじゃね??」
「ふんっ!またそうやって。昨日だってゆになだけお呼ばれされていたじゃないですか?ゆになには無くても、向こうには気があるかもしれませんよ?良かったですね、男が出来て!!」
知らない所で引き合いに出されるカズマ。
紅魔族の二人によって、カズマには不名誉な称号が、ギルド内に広まってしまう。
遠く離れた席で、ゆんゆんが頭を抱えていたのに、同居人の二人は気づかない。
二人の言い合いは段々とヒートアップしていく。
「大体、何なの~?爆裂魔法??アレは学校でネタ魔法だと習ったはず。それなのに、そんな魔法一本でやって行こうだなんて、これでも同期の首席だなんて……ゆんゆんの方がよっぽど主席に見えますよ~っだ!!」
「爆裂魔法をバカにしないでください!!それに、ゆんゆんは主席に相応しいかもしれませんが、見てくださいよ!!今でも一人でしかクエストに出かけた事がない様なボッチですよ!!」
「間を取ったら私が主席に相応しいと言いたい事ですよ!!」
「あぁ!!?どの口が聞いているんですか!?あなたは学校では座学平均点以下じゃないですか?よくもまぁ、主席なんて口に出せれましたね!!?」
ゆになとめぐみんの口喧嘩が楽し過ぎました。てっへ!