この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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どうしてこうなった。


224 口喧嘩

 ゆになが頭を叩かれて撃沈している内に話が進んだのか、カズマと盗賊職の女の子、そして変体騎士様はギルドを出て行った。

 

 

「ロリっ子。私がロリっ子………」

 

「何でなのよ。スキル教えろって言ったから、女神であるこの私の可憐なスキルを教えてあげようとしたのに……」

 

「アクア様~、あのクズの言うことを真に受けてはダメですよ~。後、めぐみんは属性が付いて良かったじゃない」

 

 

 三人は揃って撃沈していた。

 

 ゆになはそれでも、アクアを慰め、めぐみんをおちょくる。

 

 どこまでも『ゆにな』だった。

 

 しかし、ゆにながおちょくった事で、撃沈してためぐみんの怒りに火がつき……。

 

 

「そんな属性は要らないです!!」

 

「ふっ、属性とは知らず知らずのうちに付いてくるもの、めぐみんはロリっ子からは逃げれない」

 

「何おう!!ゆになだってカズマの事を君付けなんかして、気でもあるんですか??」

 

「はぁぁぁぁぁ!!???何で私が、カズマ君と書いて、ヒキニートと読むクズなんかを好きにならなくちゃいけないの~~??」

 

「ほらそうやって、昨日知り合ったばかりの人をあだ名で呼ぶことが、ですよ!!」

 

「アレがあだ名??めぐみんはどう聞いたら、あだ名なんて思うの??どう見たって、見たままの姿を述べているだけじゃね??」

 

「ふんっ!またそうやって。昨日だってゆになだけお呼ばれされていたじゃないですか?ゆになには無くても、向こうには気があるかもしれませんよ?良かったですね、男が出来て!!」

 

 

 知らない所で引き合いに出されるカズマ。

 

 紅魔族の二人によって、カズマには不名誉な称号が、ギルド内に広まってしまう。

 

 遠く離れた席で、ゆんゆんが頭を抱えていたのに、同居人の二人は気づかない。

 

 

 

 二人の言い合いは段々とヒートアップしていく。

 

 

「大体、何なの~?爆裂魔法??アレは学校でネタ魔法だと習ったはず。それなのに、そんな魔法一本でやって行こうだなんて、これでも同期の首席だなんて……ゆんゆんの方がよっぽど主席に見えますよ~っだ!!」

 

「爆裂魔法をバカにしないでください!!それに、ゆんゆんは主席に相応しいかもしれませんが、見てくださいよ!!今でも一人でしかクエストに出かけた事がない様なボッチですよ!!」

 

「間を取ったら私が主席に相応しいと言いたい事ですよ!!」

 

「あぁ!!?どの口が聞いているんですか!?あなたは学校では座学平均点以下じゃないですか?よくもまぁ、主席なんて口に出せれましたね!!?」

 

 




ゆになとめぐみんの口喧嘩が楽し過ぎました。てっへ!

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