話が滅茶苦茶かもしれません。
カズマがギルドに帰って来ると、そこはカオスだった。
「アクアさん『花鳥風月』をお願いします!」
「ほらこれ、キンキンに冷えた奴です」
「バカ!俺が先だぞ、順番守りやがれ!!」
「あぁ!!やんのかゴォラァ!」
沢山の冒険者経ちに囲まれるアクア。
そして、
「はいは~い、そこちゃんと並んで下さ~い。貢ぎ物は一人一個で一回までだよー!もし、アクア様に迷惑かけた奴は、もれなく私の『段々と重くな~る』の刑だからね~!!」
ゆにながマネージャーの様に冒険者達を捌いていた。
「何が起きた……」と呆然と立っていたカズマに、「宴会芸スキルとは何か!?」と力説していたアクアが気が付いた。
「あ!ちょとあんたの所為でえらいことになってるんですけど!……ってどうしたのその子?」
「ん?カズマ君戻って来たんですか?はいはい、解散解散、帰った帰った!また今度アクア様の気が向いたらね~~!!っとこれで良し!…どうしたの?」
アクアに群がってくる男どもの整理を付けたゆになも合流。
二人の視線は銀髪の盗賊職の女の子に向いている。
そんな2人にカズマが説明する前に、同行していた変体騎士様が話してくれた。
「うむ、クリスはパンツを取られた挙句、有り金をむしり取られて落ち込んでいるだけだ」
「おい!待てっ!間違っちゃっいないが、変な誤解が!!」
「ふむふむ。クズニートが遂に犯罪者になったと言う訳ですか」
「ゆにな!頼むから言い訳を言わせてくれぇ!!」
変体騎士様の言葉に引いてるアクアとめぐみんに、完全に面白がっているゆにな。
カズマはどうしようか慌てていると銀髪の盗賊職の女の子、クリスが顔を上げて、あらぬ誤解を加速させてクエストに出かけた。
クリスはクエストに出かけた訳だが、ツレの変体騎士様はテーブルに座ったままだ。
それを疑問に思ったカズマは疑問をそのまま質問してみている。
そんな二人を放っておいて、ゆになはジャラジャラとなる袋をテーブルの上に置いた。
中に入っているのは当然、
「アクア様~!!こんなに貢ぎ金が稼げましたよ!!」
「ちょっと待て!!」
変体騎士様、ダクネスとめぐみんと話していたカズマがゆになが出したお金を見て、突っ込んだ。
「なんですの!?」
「さっきの金取ってたのか?」
「勿論ですよ~!搾り取れる所から干からびるまで取るのがモットーですから!」
「おい、冒険者!商人じゃないだろ、お前は!!」
「私のお金じゃないですよ!このお金はアクア様の献上金なのです」