ジャラジャラと鳴る袋の中を覗き込んだアクアは叫ぶ。
「えぇ!!こんなにもあるの!?ってゆにな、貴女の分もちゃんとあるんでしょうね?」
「そんな!滅相もございません!これはアクア様がお稼ぎになったお金!私如きが手にしても良いお金ではございません!!」
アクアがゆになの分は?と聞くと、芝居がかった口調で無いと答えるゆにな。
そんなゆになを見て、「どうしてアクアにはへりくだるのでしょうか?」とめぐみんは呟いた。
「駄目じゃないの!!ヒキニートならともかく、私の可愛い信者の筆頭たる貴女には優しくしないと、ダメなのよ!なんたって女神なのだから!!!ハイこれ、ゆになが働いてくれた分よ!」
「あ、ありがたく頂戴します。流石アクア様です!」
アクアが適当に袋から、少なくない金額をゆになに渡すのを見ていたカズマは、一人呟いた。
「何で宴会芸スキルなんかで、こんなにも稼げるんだよ……」
それ程までに、アクアとゆになが稼いだ金額が多かった。
昨日の一人分のクエスト報酬を軽く上回るくらいはあった……。
その様な茶番があったが、一行はようやくカズマが覚えたスキルについて話せることが出来た。
どこかで「女の子のパンツを追い剝いだ挙句、有り金を全て巻き上げる鬼畜野郎が出た」と噂になっているが、ゆにな達はカズマをジト目で見るだけにスルーするー。
「それで、ちゃんとスキルを覚える事が出来たのですか?」
「あぁ、見とけよ。『スティール』!」
めぐみんの問いに答える様にスキルを発動したカズマ。
そしてゆにな達はカズマを軽蔑する目で見る。
スティールで取った得物が『めぐみんが履いていたパンツ』だったからだ。
暫くは他と同様の目で見ていたゆになだったが、次第に違った感情に変わっていく。
「もしかしてめぐみん…今、パン――――」
「それ以上言わないで下さい!!それにカズマも、スース―するので返して下さい!!」
「可笑しい!!取れる物はランダムのはずなのに!!?」
とカズマが言い訳を述べていると、女の子のパンツを剝ぎ取る、と言う鬼畜行為に走ったカズマを見たダクネスが椅子を蹴って立ち上がり、バーン!と両手をテーブルに叩き付けた。
「やはり私の目には狂いが無かった!こんな少女の下着を剝ぎ取る鬼畜、是非とも私をパーティーに入れてくれ!!」
「いらない」
「お断りで~す!」
ダクネスがの熱い想いを、即答で返すカズマとゆにな。
ダクネスの変態性を見抜いている二人だからこその、即答お断りだ。