書き方を変えただけです!
「なるほど分からん」
なんですと~!渾身の踊りが通じないのか!
私はカズマ君が「緊急クエストってなんだ!!?」と聞いてきたので、お答えしたまでなのに!
理不尽な!
そう怒っていると、変体騎士様もといダクネスさんとめぐみんがカズマ君の疑問に答えていた。
なんか、釈然としない。
この二人に負けた気がする。
今、街の外に出て、キャベツ狩りをしている。
私も初めて聞いて、見た時はビビった。
「キャベツが空を飛ぶか!!」って。
だけど、慣れって怖いな。
それに、日本産よりも美味しいし、経験値も溜まる。
ついでにお金も。
だから、皆必死になってキャベツ狩りをしている。
アクア様はどこで手に入れたのか、虫取り網を持ってキャベツをカブトムシ如く捕まえている。
あ、今アクア様が取ったのって、キャベツじゃなくてレタス……………。
気を取り直して、他のメンバーを見てみよう!
めぐみんは開始早々、爆裂魔法をキャベツが密集している所に打ち込んでダウン中。
呆れるしかないね!
ダクネスさんは………うん。
絶好調ですね。
嬉々としてキャベツのアタックを受けています。
そんなパーティー内で一番凄いのは、なんと!
乗り気ではなかった、最弱職のカズマ君!
潜伏スキルで気配を消して、敵感知スキルでキャベツの動きを読む。
そして、スティールでキャベツを捕獲!
冒険者の中で一際目立っている。
この方、うちのリーダーなんですよ!
ん?私はって?
勿論、こんな金づるクエストを逃してなるまいか!
と重力魔法を展開、片っ端からキャベツを地面に落としているよ!!
皆で楽しくキャベツ狩りをしている時だった。
モンスターの大群が押し寄せて来たのだ。
あーあー、めぐみんが爆裂魔法なんてネタ魔法を使うから。
音に惹かれて、モンスターがやって来たじゃない。
元凶のめぐみんは地面に倒れているし……………。
「おい、どうすんだよこれ!!」
「あんなにもモンスターの群れが。ハァハァ、ちょっと私行ってくりゅぅぅ~~~!!」
「おいぃぃぃ!!」
あ、ダクネスさんがモンスターの群れに特攻した。
嬉しそうな笑みだなぁ。
お子さんには見せれない顔だけどね。
ダクネスさんの特攻も虚しく、もう直ぐ冒険者達と接触してしまう。
これだとキャベツ狩りどころでは無くなってしまう。
アクア様が楽しんでいるのに!!
なんか、ムカついてきたんですが!!
「皆さんはキャベツ狩りを続けていてください。私が何とかします!」
「……何言ってくれてんだ!!私が、じゃなくて私達が、なんだろ!!」