この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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230 説明片手間に殲滅

 私が大声を出して「任せろ!」と言うと、冒険者達は任せてくれた。

 私が今までに積み上げた実績が役に立った。

 カズマ君は知らないのか、ガクガクと揺らしてくるが……。

 幾ら知らないからっていい加減鬱陶しくなってきたぞ!

 

「いい加減にしてくださいよ!!私は一人でって言いましたよ!!」

「こんな大群、一人で相手出来る訳ないだろうが!!アクアの前だからって見栄を張んな!」

「はぁ、カズマ君には私の転生特典を教えたはずですが~?それに、ギルド職員も安心して任せてくれています。カズマ君がど~しても手伝いたいと言うのなら、手伝ってもらうこともやぶさかではないのですけどね~。」

「誰が好き好んで手伝うか!」

「よっしゃ!」

「何で喜ぶんだよ!お前もモンスターの群れに突っ込む変態なのか」

 

 カズマ君は私の目論見が分かっていないようで、ダクネスさんの方を向いて同類なのか?と言って来た。

 あんな変態と同じにして欲しくないんですけど…。

 全く分からないカズマ君に全部説明してあげましょう!

 

「そんな訳ないじゃないですか~」

「お前はどこぞのあざとい後輩生徒会長かって!」

「あれれ?ネタが分かりましたか?って、お喋りをしている内に私の間合いに入って来ました。ので、殲滅しながら話しましょうか」

 

 私は重力魔法を展開、キャベツ狩りをする時よりも少しだけ重くする。

 すると、モンスターの群れは止まった。

 何匹かは動いているが、もう一段階上げると生命活動を停止させた。

 いぇーい!私の大・勝・利!!

 

「っと殲滅完了!」

「えげつねぇ~!お前はこの程度のモンスターの群れだど問題ないって分かったけど、一人でやった理由は?」

「それはもう、キャベツに比べたら劣りますが、あれだけの経験値を独り占め出来るチャンス!誰もがキャベツに気を取られて受けない、一般モンスターの群れの討伐でギルド職員からの評価はうなぎ登り!そこまで考えた行動なんですよ!」

「へぇー。で、本音は?」

「アクア様が楽しくしているのに、茶々を入れるあいつらが気に入らなかった」

「やっぱりな」

「誤解してるみたいだから言っておきますが、全部wひっくるめての行動ですからな!」

「あーはいはい」

 

 カズマ君は素っ気ない返事をしながら、モンスターの群れの残骸に向かっていきました。

 何があるのでしょうか?

 まさか!火事場の泥棒!

 アレは全部私の物ですよ~!

 「パーティーリーダーだから少しよこせ!」とかでしょうか?

 ギルドに訴えるぞゴォラァ!

 

 と、カズマ君は何かを引き上げた。

 


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