私が大声を出して「任せろ!」と言うと、冒険者達は任せてくれた。
私が今までに積み上げた実績が役に立った。
カズマ君は知らないのか、ガクガクと揺らしてくるが……。
幾ら知らないからっていい加減鬱陶しくなってきたぞ!
「いい加減にしてくださいよ!!私は一人でって言いましたよ!!」
「こんな大群、一人で相手出来る訳ないだろうが!!アクアの前だからって見栄を張んな!」
「はぁ、カズマ君には私の転生特典を教えたはずですが~?それに、ギルド職員も安心して任せてくれています。カズマ君がど~しても手伝いたいと言うのなら、手伝ってもらうこともやぶさかではないのですけどね~。」
「誰が好き好んで手伝うか!」
「よっしゃ!」
「何で喜ぶんだよ!お前もモンスターの群れに突っ込む変態なのか」
カズマ君は私の目論見が分かっていないようで、ダクネスさんの方を向いて同類なのか?と言って来た。
あんな変態と同じにして欲しくないんですけど…。
全く分からないカズマ君に全部説明してあげましょう!
「そんな訳ないじゃないですか~」
「お前はどこぞのあざとい後輩生徒会長かって!」
「あれれ?ネタが分かりましたか?って、お喋りをしている内に私の間合いに入って来ました。ので、殲滅しながら話しましょうか」
私は重力魔法を展開、キャベツ狩りをする時よりも少しだけ重くする。
すると、モンスターの群れは止まった。
何匹かは動いているが、もう一段階上げると生命活動を停止させた。
いぇーい!私の大・勝・利!!
「っと殲滅完了!」
「えげつねぇ~!お前はこの程度のモンスターの群れだど問題ないって分かったけど、一人でやった理由は?」
「それはもう、キャベツに比べたら劣りますが、あれだけの経験値を独り占め出来るチャンス!誰もがキャベツに気を取られて受けない、一般モンスターの群れの討伐でギルド職員からの評価はうなぎ登り!そこまで考えた行動なんですよ!」
「へぇー。で、本音は?」
「アクア様が楽しくしているのに、茶々を入れるあいつらが気に入らなかった」
「やっぱりな」
「誤解してるみたいだから言っておきますが、全部wひっくるめての行動ですからな!」
「あーはいはい」
カズマ君は素っ気ない返事をしながら、モンスターの群れの残骸に向かっていきました。
何があるのでしょうか?
まさか!火事場の泥棒!
アレは全部私の物ですよ~!
「パーティーリーダーだから少しよこせ!」とかでしょうか?
ギルドに訴えるぞゴォラァ!
と、カズマ君は何かを引き上げた。