この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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232 私って必要ありました?

 私がカズマ君の装備を見ていると、カズマ君はアクア様の神々しい装備品を売ろうとうか抜かしてきやがった。

 オイオイ!ふざけてんのか!?

 アクア様が生活に困ったら、私がお金を献上するから売らなくてもいいんだよ!

 あ、カズマ君はその辺で野垂れ死ねば良いけどね!

 

 ムカついた私はカズマ君の頭を叩いておく。

 

「バッチっこんっ!」

「痛ッ!!なにすんだよ!}

「アクア様を泣かすな。アクア様、困ったらいつでも言ってくださいね。お金なら幾らでも差し出せますから」

「ぐっすん。ありがとね、ゆにな。……ゆになを見て勉強しなさいカズマ!この子の対応が正しいのよ!!」

 

 アクア様、機嫌が直って良かった。

 おのれカズマ君め!

 アクア様を苛めるなんて許せない。

 これはもう、適当な装備をあてつけるしかないね。

 更に仲介金をいただいで……ぐふふふぅ。

 

 と考えている内にカズマ君にぴったしの装備を見つけた。

 これはそれらしく言って、八つ当たりだ!

 

「カズマ君カズマ君、これなんてどうでしょう?値段も頃合いですし、カズマ君のレベルならこれくらいが丁度いいですよ♪」

「却下、明らかにボロ品だろうが。その隣のこれだな。それと、剣を一本選んでっと。おっちゃんこれ下さい」

 

 ちっ!

 ハマってくれないか。

 と、あれ?

 盾はいいの~?

 

「はぁ、どうでもいいですけど、盾は買わないんですか?っていうかカズマ君は剣を使えるの?」

「せっかく初級と言え、魔法を覚えたから魔法剣士スタイルでいこうと思ったんだ。だから片手はスキル発動のために残しておいたんだ」

 

 へぇー、カズマ君にしては考えたじゃないか。

 魔法剣士、いいよね!

 異世界の主人公にぴったしだ。

 まぁ、カズマ君がそこまで剣術が使えて、魔法も上級を扱えたら、の話だけど。

 

 結局、カズマ君はその装備に決めてしまった。

 アクア様はステータス的と金銭的に装備はそのままでいいとのこと。

 私って必要あった?

 冷やかしに来ただけになってない?

 

 そう疑問に思うこともあるが、防具ショップを出たカズマ君について最近たまり場化しているギルドに向かった。

 

 

 

 カズマ君は新しく買った装備をめぐみんとダクネスさんに見せて、感想を頂いている。

 そして「新しい装備とスキルを試したい」とカズマ君が言ったので、クエストに行くことになった。

 

「それなら、ジャイアントトードが繁殖期に入ったそうで、街の近くまで出現するそうだから、それを…」

「「カエルは止めましょう」

 

 言いかけたダクネスさんに強い口調で、アクア様とめぐみんは拒絶した。

 


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