そう考えながら、私はしれっとその場を離れた。
アクア様には悪いけど、カズマ君は意外とキレる奴だ。
飛び火が来ない内に、撤退するのは間違っていないはず。
逃げたのはない、戦略的撤退と言うのだ!
私は掲示板にいるめぐみんとダクネスさんの元に向かった。
さて、いいクエストはないかな??
「お二人さ~ん、何か良いクエストはありました?」
「あぁ、ゆになですか。見ての通りです」
「ジャイアントトードにも苦戦する様だったのなら、それよりも簡単で楽なクエストと言うと、報酬が低くなるかなら」
ん~ん!?
やっぱりカエルが簡単なクエストなのか。
私はゲームとかでは、割に合わなくても簡単なクエストを何時間もかけて周回プレイして、レベルをコツコツとあげてから一気にクリアまで突っ走るタイプだったからなぁ。
カズマ君やアクア様とは正反対のタイプ
危ないけど、王都のギルドに行くのも手かも。
危ない代わりに、報酬は段違いと聞くし。
……ってそれだと本末転倒か。
私は掲示板を一通り見ると「カズマ君に相談しよう」と結論を出して、ケンカしているカズマ君とアクア様の元に戻った。
二人の元に戻ると、アクア様はカズマ君に言い負かされたのか、テーブルに泣き崩れていた。
カズマ君への攻撃はめぐみんとダクネスさんに任せて、私はアクア様の慰めにかかった。
「アクア様!!何をされたのですか!!?」
「ゆ、ゆになぁ~~~!!!か、かずまがね、私の回復魔法を覚えさせろって言うの!!それに、冒険者以外にも儲けれる仕事を考えろって!!ゆになはそんなこと言わないよね!!!??」
「勿論言いませんよ!!アクア様が使うからこその回復魔法ですもん!私はまだ受けたことがないですが、きっとそこら辺のプリーストよりも性能が良いに違いありません!!アクア様は女神様なんですから、自信を持って下さい」
アクア様を慰める。
自信に満ち溢れたアクア様をここまで泣き崩すなんて、クソニートはどれだけ鬼畜なのでしょうか?!
一回、お話をする必要があるみたいですね。
アクア様は今まで通りでも取り柄がある。
カズマ君がちゃんと見てないだけだ。
そんな感じで慰めていると、落ち着いたアクア様は泣き疲れて寝ていしまわれた。
その時、カズマ君の相手を任せていたダクネスさんがこっちを向いた。
話がまとまったのでしょうか?
カズマ君の声が聞こえる。
「おーいアクアー!いつまでメソメソしているんだー。今、お前のレベルについて話して―――」