結局断れない依頼でした。
何が指名依頼だ!
強制依頼の間違いじゃないか!!
と起こっても仕方がない。
私は宿に帰って準備をすることにした。
「ただいまー」
「あら?お帰りなさい。どうしたの?朝出ていったばかりじゃない?」
「それが…………指名依頼を受けてしまって、かなり面倒な依頼なので、準備のために一回戻ってきました」
「指名依頼!?凄いわねぇ!!待ってて、お弁当作ってあげるから!!」
私が指名依頼が入ったと説明すると、お姉さんはお弁当作りに取り掛かり始めた。
お弁当を作ってくれるのは助かります!
では私も準備の為に、一旦店巡りをしましょう。
面白そうな魔法具があったら買って、魔王軍幹部に使って嫌がらせしてやるぜよ!
お弁当を作っているお姉さんに、また戻ってくることを伝えてレッツゴー!
先ずはよく使っている回復薬や魔石を扱っているお店に行って、予備の補充っをしましょう
一通り知ってるお店を周った後、あまり来たことのない区画に足を運んでいます。
この辺りは人通りも少ないし、隠れた名店があるかもって思って来てみたけど、やっぱりない……………
「あ!?」
「あ!!!」
「こんにちは。私のお店に来て下したのですか?」
はい、ありました。
それも知り合いのお店!
そういえばウィズさんってお店やってるって言ってましたね。
これはチャンスです。
是非とも物色していきましょう!
「ハイ~!ちょっとした嫌が…ゴホン、ピクニ…んん!クエストに行くことになりまして。使える物はないかな~?って色んなお店を巡っていたんです」
「そうなのですか!でしたら、是非家の店を見て行ってください」
そう言う訳で、ウィズさんのお店を物色です!!
「ウィズさんのお店は何屋さん何ですか?」
「前も言った通り、マジックアイテムを扱っています」
「そうですか、では忙しくなかったら、商品の説明をお願い出来ますか?」
「勿論です!えーっとですね、こっちにある物が割れたら爆発するポーションで、あっちのは水に濡れたら爆発、それからこれが体力を使って魔力を回復する魔道具で……………」
私のお願いで、棚に飾ってある商品の説明をしてくれるウィズさん。
だけど、どこかで聞いたことのあるような商品が幾つか……………。
何だたっけ?
「――でこれが」
「ウィズさんちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう?」
「この商品ってどこで仕入れているのですか?」
「主に紅魔族の里の道具職人からですよ」
あ、この商品、めぐみんのお父さんが作っている奴だわ。