この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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261 私に指名依頼?パート6

 キィーと音を立てて開く両開きの扉。

 元々は越権の間なのか、中央に王様が座るっぽいゴテゴテした古椅子が一つ。

 そして、椅子には禍々しい鎧さんが座っていました。

 

「似合わない~~!!!」

「誰だ貴様はあああああ!!!」

 

 鎧さんが私の声に反応して、私のことを聞いてきます。

 なので、キチンと返してあげましょう。

 

「名前を聞くときは、自分から名乗るものだと学校で習いませんでしたか?」

「あ?s、そうだったな。それはすまない。俺はベルディア、魔王軍幹部をやっている者だ。……………それで貴様は何者だぁぁぁ!!?」

「ご丁寧にどうも、私は桂木と申します。旅の者でして、恐れ入りますがこの廃城にお泊りさせていただきました」

 

 やっぱり魔王軍幹部だった鎧さんに、嘘ではない偽名を教える。

 敵に自分の情報を与える程、私はバカじゃない。

 

「そ、そうなのか?ってそんな訳あるかあああぁぁぁっ!!結界はどうした!?普通の人間には破れない程強力なものを張ってあったはずだぞ!!?」

「??」

 

 首を傾げて、はてなマークを頭上に浮かべます。

 はてはて?

 結界なんて物、あったかしら?

 ……………あ、あれかな?

 廃城に近づいた時に、透明な壁に当たったんだよねー。

 あれが結界だったのか~。

 

「透明な壁なら適当に殴ったら消えたので、何だったかな?って思ってましたが、結界でしたか~!それはすみません。最も強力な物に張り替えておきますねっ!」

「あぁ、頼んだぞ。……………?あぅれぇぇ!!!??」

 

 結界を張り替えはするが、適当に殴ったら消えたと言うのは噓だ。

 透明な壁に当たった時に、結界だと気付いた私は『破符 結界ブレイカー』を発動。

 チート能力の前では、何者も無力なのさぁ!!

 

 簡易結界を五重くらいに張って上げた私は、奇声を上げる鎧さんを見守ります。

 悲しい人を見るような目線で。

 

「貴様が、俺にそうさせる程のことをしてくれたんだろうが!!っていうか、貴様は本当に何者だ!!魔王軍で噂になってる冒険者リストには、桂木などという者は居なかったはず!!」

 

 あぁ、危険な冒険者がリストアップされているんだ。

 では、私もその中に載れるように頑張りますか。

 てか、まだブツブツ言ってるよこの鎧さん。

 

「ならば貴様が、魔王様が感じた強大な力とやらか?」

「はい?私はごく普通の冒険者ですが?」

 

 この鎧さんは何を言っているのでしょうか?

 強大な力?

 思い浮かべるのはアクア様くらいですし、結界の破壊なんて元日本人という名のチート集団でも出来ますよ。

 

 結構声が面白い鎧さんに私はドウスレバイイのでしょうか?

 

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