ここで分かっている事が一つ追加された。
鎧さんではなく、デュラハンさんだったということ。
そんな事考えていると、鎧さん(こっちの方が言い易い)は頭を上に投げた。
はぁ?って思った時にはもう遅い。
「ひぃ!!危なっ!!」
宙に浮いた頭に気を取られた瞬間、胴体が剣を突き立って来た。
それを身を引く様に緊急回避。
鎧さんは連撃で私に攻撃をしてくる。
それを回避、回避、ガード、回避、ガード、またガード。
不意に鎧さんはバックステップで頭を投げた位置に戻った。
「ふっ、中々やるようだな」
「危なかった~!!剣が当たったらどうしてくれるんですか!!怪我しちゃうじゃない」
「怪我をさせるつもりで攻撃したんだァ!」
さてさて、回避ばかりだと私もいい加減飽きてきました。
今度はこっちの番ですよっ!
「『ライトニング!』」
「うぉぉ!人が喋っている時にがみがみがみがみ!!」
私が撃った上級魔法『ライトニング』は鎧さんに避けられてしまった。
クソッ、こうなったらもう一度!
「隙ありぃ!!」
鎧さんが頭を投げて、私に剣を振ってくる。
ひかかった!!
「『グラビティ』」
「ハッハッハ!!どこに向かって撃っている!!ほらほら、どうしたその程度か!?」
鎧さんの素早い連撃で、私は回避するのがやっとだ。
微力な重力を操って右に、左に、下に、上に、斜めに、三次元移動で回避する。
え!?実は余裕なんかじゃないですか?って。
えぇ~!?ソンナワケナイジャナイデスカセンパイ~。
「お前ふざけてんのかぁ!!」
「おぉ~!そのツッコミは間に合ってます」
「知るかぁぁ!!!ってなんだその魔法は!!完全に空中に浮いて………お前、人間じゃないな!!」
「失礼な!!れっきとした人間ですよ!!」
この鎧さん、ツッコミもボケも両方イケるとは!
と、そろそろ良いですかねぇ。
「……いてもいいんですか?」
「あぁ!?なんか言ったか怪しい奴!!」
いや、怪しいのはアンタでしょ?
あ、魔王軍幹部と言う身元が分かっているから怪くはないか。
「そんなに吞気に喋っていても大丈夫ですか~?って言ったんだよ!!」
「はぁ、何を言っぐぉぉぉぉぉぉ!!!わぁぁあぁぁぁぁぁっぁ痛い、超痛い!!何が起こって!!」
「ふぃ~、私に気を取られ過ぎてましたね。おかしいと思わなかった?こんなにも長時間、投げた頭が宙に浮いていることを」
鎧さんが外れたと思った二回目の『グラビティ』。
実はあれ、鎧さんの頭が目標だったのだ。
重力操作で鎧さんの頭を長時間空中に浮かせる。
その間に三次元移動をして、鎧さんの意識を私の行動に向ける。
鎧さんの意識が完全に私に向いた瞬間、超重力を頭に加えるとあら不思議。
鎧さんの頭は床を突き破って、何階か下に落ちていった。
そう言えば、連続更新二か月達成!もう少し頑張って行きます!