私は別室に連れてこられた。
「今日は初めからお茶とお菓子が出るんですね」
「出さないと文句を言いますからね」
「文句じゃないですよやだー。催促です!」
席に着くなり、初めから出ているお茶とお菓子の話から始める。
お~お菓子が甘い!
昨日はお菓子を食べる暇が無かったから、更に美味しく感じるな~。
働いた後のタダお菓子は最高やな!
「あの~、そろそろ話してもらっても良いですか?場合によっては、素早く行動しないといけない事もありますし」
「モグモグ、ズズゥ~、っくん」
今度はルナさんに催促されてしまいました。
もう少し労わってくれてもいいのに。
ほら、つい三十分前までは幹部と戦ってたんだよ?
お菓子をもう一口~。
「ごっくん。はぁ~美味しかった~。仕事後のお菓子は美味しいと思いません?」
「私に聞かないで下さい!と言うか、早く報告をお願いします!」
「ルナさんってば、せっかちなんだから。まぁ、もう満足だからいいか?」
「はぁ、やっとですか?」
ルナさんや、もう少し心にゆとりを持ちましょうね。
さて、どういった風に伝えましょうか?
そう困った私ですが………
「廃城に侵入した結果、幹部は鎧さんした。鎧さんは強いモンスターで私の攻撃が全く効きませんでしたまる」
「まる。じゃないですよ!もっと詳しくお願いします!!」
「えーっと昨日のギルドを出てからの説明をしますね。宿に帰った私は―――――」
詳細をプリーズと言ってくるルナさんに私は、ルナさんと別れてからの行動やその時に思った事を、思い出せる限り話しました。
途中からノリが乗ってきた私は、最後の方はノリノリで話しちゃいました。
ノリノリだった割には全て真実!
噓一つない物語の完成です。
これはもう、自伝として本になるべきでは!?
と思わせる語りぷりでした。
問題は話し始めて二時間位経っちゃった事ですが、そこは気にしない。
だって、ルナさんが全て伝えろと言ってきたのが発端ですからね!
と、冒険者ギルドに帰ってルナさんに会うまでの事を伝え
「適度を考えて喋ってください!!初めの方の宿での話しやマジックアイテムショップの下りは関係ないじゃないですか!それに、幹部ですら強力と言った結界を破ってから張り直すって本当にゆになさんはアークウィザードなんですか!!更に幹部の部屋の前でテント張って寝るって、どんだけ肝が備わっているんです!!後、幹部はデュラハンのベルディア!!大物賞金首です!!それくら覚えてください!!」
おぉ、話し終わってから一気にツッコミが来た!
さすがルナさん!