一気にツッコミを言ったルナさんは、肩で息をしている。
私のせいだと言う事を理解した上で、ルナさんの肩を叩いてお茶を勧めます。
すると、ルナさんはジト目で私を見ましたが、深い深~い溜息をつくと私が差し出したお茶を奪い取る様にして手に取ると、中身を一気にあおった。
「心は落ち着きましたか、ルナさん?」
「落ち着いたも何も、そうやって気遣う事が出来るなら、初めからぶっ飛んだ行動を起こさないようにしてください」
それは無理で~す。
ぶっ飛んだ行動が私の個性だから仕方がないの。
そんな濃い個性が無かったら、私はただの紅魔族のアークウィザードになります。
あ、紅魔族生まれなだけで、濃い個性が普通の種族的な個性に変わるだけだった。
まぁ、生まれながらの個性については今更悩んでも仕方がない。
これからも平常運転でいきたいと思います!
と、お菓子をモグモグと食べている内に、ルナさんの気持ちがサルベージされた。
結構深い所まで沈んでいたんだね。
私が沈めたのだけど……………………気にしない、気にしな~い。
「それにしてもゆになさん、良く戻って来られましたね」
「え、そんなにヤバい奴だったんですか?」
「えぇ、先ほども言った通り大物賞金首です。でも、そんな方が何故この様な場所に………ゆになさんは何か思い当たる節がありませんか?」
えーっと、思い当たる節ねぇ。
確か鎧さんは「魔王様が強大な力を感じ取ったとおしゃったから、命令で来たものの………」とか言って無かったけ?
一応ルナさんに説明したはずなんだけどなぁ。
色々とツッコミどころが多すぎたからか、伏線的な情報を聞き逃している?
仕方がない!
もう一度説明してさんぜよう。
「ありますよ。この辺りに強大な力がどうとかって言ってました」
「そんなに簡単にないですよね………ってあるんですか!?」
ルナさんったら、反応が遅れて返ってくるのはテンプレ過ぎるよ。
余程期待して無かったんですね。
期待が無い、私が持っている情報は貴重だと思うのに!!
こうなったら後になって「何で言わなかったんだよ!?」と言わせる様な情報を教えて上げないぞ。
「ん~?強力な力、ですか。私が思うにこの辺りで一番強い力を持っているのは、ゆになさんだと思いますが?そこはどうなのでしょうか?」
「やだな~ルナさんってば、私よりも強力な力なんてすぐそばにいるではありませんか!?」
そう、あの方である!
ルナさんなら気付いてくれるはず!!
そう期待の意味を込めた私の言葉は………
「すぐそばにいらっしゃる?………ごめんなさい。誰の事か全くわかりません」
「ズゴーー!!!」
欠片も応えてくれませんでした。