この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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ね、眠ぃ……………………


271 第一次鎧さん襲撃事件パート3

 

 私に対して言いたいことがたくさ~ん有るらしい鎧さんを放っておいて、私は久しぶりの皆とのお喋りに花を咲かせます。

 鎧さん?

 知らないよ、勝手にしやがれ!!

 

 そう思ったが、事は簡単に進まない。

 鎧さんが邪魔をしてきます。

 

「おい、ケイキとやら!!お前の仲間が俺の城に毎日毎日毎日、爆裂魔法を打ち込んでくるんですけど!!?」

「???…………………………あ、私のことかっ!?」

 

 突然鎧さんが桂木とか言って来たから、誰の事かわかんなかったじゃん。

 っていうかめぐみん、毎日毎日爆裂魔法を打ち込んでいるって、何やってんの!!

 これが嫌がらせ目的でやっていたなら「ナイスグッジョブです!」と褒めれるのに、めぐみんはめぐみんだからねぇ。

 

 と、ここでケイキ呼ばわれされた事に疑問を抱いためぐみんが質問してくる。

 

「ゆにな、ゆにな」

「ん?どったのめぐみん?」

「あの幹部、ゆになの事をケイキって言いましたけど?」

「あ~、本名を言ったら不利になるかな~って考えて偽名を使いました!」

「そ、そうですか。…………意外に頭が廻るんですね」

 

 おい、最後のはぼそって言ったつもりなのかな?

 聞こえていますけど。

 

 ちょんちょんと肩を叩かれた。

 振り向くとカズマ君が小声で話しかけてくる。

 

「なぁ、ケイキってお前の前世の名前か?」

「ん?そうだけど。桂木由仁、それが私の前世の名前だよ。小学生の頃のあだ名は『ケーキ』」

「それはネタなのか?それともマジ?」

「ヒ・ミ・ツ」

 

 さぁ、どっちでしょうねー。

 と言うか話が全然進んでいないじゃん!!

 私の登場で場の空気が変わったせいか、他の冒険者もカズマ君達も、鎧さんも目線が私に集まっているよ。

 これドウスレバイイノ?

 

 と、思った私は、私が注目を集める前は誰が注目されていたかを思い浮かべる。

 そうして、その者の背中を押して……………………鎧さんに差し出しました。

 

「そ~らめぐみん!!とっとと用事を済ませなさい。鎧さ~ん家のめぐみんに用があるんじゃないの~~!!?」

「ゆになな、何をしてっ!!ひゃっ!!っとと」

「はっ!!そうだった、この俺とした事が………………。それで、貴様が俺の城に爆裂魔法を打ち込んでくる大馬鹿者かぁ!」

 

 油断していためぐみんを掴んで、鎧さんに向かってポイっと差し出した。

 

 めぐみん(私のいじり相手)と鎧さん(私のいじり相手)はどんな化学反応を見せてくれるのかっ!!?

 

 私にポイされためぐみんは一度私を振り返って来たが、私はサムズアップで対応。

 私の態度を見ためぐみんはため息をついてから、バサっとマントを翻して鎧さんにコンタクト開始!

 


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