めぐみんは二歩前に踏み出して、マントをばさりと翻して名乗った。
「我が名はめぐみん。アークウィザードにして爆裂魔法を操るもの!!」
「…………めぐみんってなんだ?からかっているのか!?」
「ち、違うわい!!」
鎧さんナイスツッコミ!
ツッコミされためぐみんはそれでも引かない。
紅魔族特有のカッコイイ名乗りを続ける。
その内容は噓ばかり。
めぐみんは誰の許可を得て、アクセル頭一の魔法使いを名乗っているのかな~?
しかも、爆裂魔法を打ち続けていたのが作戦?
自分の要求を満たしていただけだよね!?
とカズマ君が私達に耳打ちをしています。
「あいつ、あんな事言ってるぞ。爆裂魔法を打たないと死ぬとか言ってた癖に、いつの間に作戦になってんだ?」
「うむ、しかもサラッと、この街一の魔法使いと言い張っているな」
「デスヨネー。ちょっと分からず屋に身の程を教えて上げよう」
「しーっ!二人共止めてあげて。今日はまだ爆裂魔法を使っていなし、後ろに沢山の冒険者が控えているから、強きなのよ。私のゆになだっているし、ここは見守るのよ!」
『私のゆにな』だなんてっ!!
私はものですか!?
はい、者でーす。
しかし、アクア様のもの呼ばわりはこんなにも嬉しいなんて、私知らなかった!
ってあれれ~?
めぐみん、もしかして照れてる?
テレてるの~~!??
一方で鎧さんといえば……………………紅魔族と聞いて、めぐみんふざけた名前に納得していた。
それでまた、めぐみんがヒートアップしていたが、鎧さんは『どこ吹く風』状態だ。
流石魔王軍幹部、きっと鎧さんはアクセルの街には興味が無いのだろう。
そう思ったのだが……………
「ふん、まぁいい。俺はお前らみたいなザコには興味が無いのでな。この地には、ある調査をしに来たのだ。もう少しあの城に滞在する事になると思うが、いいか!爆裂魔法は使うなよ!!あとケイキ、お前も遊びに来るなよ!!」
「それは私に死ねと言っているのですか!!?」
「あれはクエストだから仕方なくやったんだよ!!」
何故かめぐみんだけでなく、私まで警告されてしまった。
これじゃ、めぐみんと同列に思われてしまう。
「二人で同時に反論してくるな!!なんだ?日に一度爆裂魔法を打たないと死ぬって?聞いたことがないぞ!それにケイキも生き生きとして俺と戦っていただろうがぁ!!この愉快犯が!!」
また、ろくでもない追撃をペラペラと……………………。
あぁ、他の冒険者の視線が痛い。
それに私の仲間が『もっとこの掛け合いが見たい』って目で見てくるのが、辛い。
追記、サブタイトルに『第一次』が抜けていましたので修正してます。