「カズマー!檻が、檻が変な音を立て始めたんですけど!!?」
あ!
アクア様が入っている檻がギシギシ言い始めた。
ってか、カズマ君達もアクア様の手助けをしてよね!
「おーいアクアー!ギブアップなら言えよー!引っ張って帰るから~」
何もしないらしい。
うぅ、魔力がないから、魔力回復の魔法も使えない。
魔力が回復したら、常備自然魔力回復魔法スキルを作ろう。
それにしてもアクア様は、助けて助けてと言いながらも、浄化クエストを辞めるとは言い出しません。
何でも、この四時間が無駄になるのが嫌だそうです。
流石アク………
「何よりも報酬が貰えないじゃない!!ってああぁぁぁ!メキって言ったぁ!!『ピュリフィケーション』!『ピュリフィケーション』!!早く終わってよおぉぉぉ!!」
デスヨネー。
報酬の為に命を賭けるのが冒険者ですもんねー。
「……………………あの檻の中、少しだけ楽しそうだな」
あ、アクア様を見たダクネスさんが変体騎士様に変態した。
ハイハイ、魔力が戻ったら重力をかけてあげますから、アクア様の邪魔をしないで下さいね。
アクア様が湖の浄化を始めてから、七時間が経過ました。
アクア様が入った檻は、湖での際にぽつんと取り残されている。
アクア様に群がっていたブルータルアリゲーターは、水にが浄化され始めたからか、それとも私の魔力がある程度戻って普通に重力魔法を使って牽制したからか、山に戻っていった。
最後の一時間程から、アクア様から全く声が聞こえてきませんでしたが、アクア様は大丈夫なのでしょうか?
「おーいアクアー?ブルータルアリゲーターはもうどっかに行ったぞ?」
「アクア様ー?ご無事でしょうか?最後の方しかお役に立てなくて申し訳ございません」
私達は湖の際まで駆け寄り、檻の中のアクア様の様子を窺がうと、アクア様は
「……っぐすっ、ひっく……………うぅ……………………」
「アクア様!!!大丈夫ですか!!?」
膝を抱えながら泣いていらした。
無理をなさるから………。
カズマ君がアクア様に檻の中から出てくれ、と声をかける。
「ほらm浄化が終わったんなら帰るぞ。………それと、ダクネスとめぐみんとゆになの四人で話し合ったんだが、今回の報酬は全部お前のでいいから。三十万全部持っていけ」
そうです。
一人檻の中でブルータルアリゲーターに襲われているのを耐えているアクア様の無事を祈っていると、カズマ君が私達に相談してきたのです。
流石にカズマ君も、アクア様を憐れんで、何もしてない私達が報酬を受け取るのは、どうかと思ったみたい。