この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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288 勇者(笑)襲撃事件パート11

 

 この勇者(笑)に勧誘されたアクア様、ダクネスさん、めぐみん。

 私は入ってません。

 同じく入っていないカズマ君の方を向くと、あらバッタリ。

 目線が会いました。

 きっと、思っていることは同じでしょう。(実は少しだけ違う)

 

 一方で勧誘されたお三方と言えば……集まってひっそりと囁いている。

 何を話しているのか気になった私とカズマ君は、聞き耳を立てます。

 

「ヤバいんですけど、超やばいんですけど!っていうか、勝手に話を進めるナルシストが入っている系で怖いんですけど」

「どうしよう!あの男は私でも、生理的に受けつけれない。受けの私でも、あいつは無性に殴りたくなるのだが…」

「撃っていいですか?あの苦労しらずのエリート野郎をゆにな諸共撃っていいですか?」

 

 おっと、大不評のようですよ、勇者(笑)さんw。

 っていうかめぐみん、勇者(笑)を撃つのは構わないが、何故私も入っているのでしょうか?

 この機に厄介者はまとめて?

 それとも、私が苦労知らずのエリートに見えたのかな?かな??

 勇者(笑)よりは努力したつもりだよ!!

 だてに重力魔法を使えるわけではないのだよ。

 

 とアクア様がカズマ君の裾を引っ張った。

 カズマ君よりも私にして欲しかったなぁ。

 あ、理由はカズマ君がパーティーリーダーだからですか。

 

「ねぇカズマ。もうギルド行こ?私が魔剣をあげておいてなんだけど、あの人には関わらない方がいいと思うの」

 

 当事者であるアクア様の意見を聞いたカズマ君は勇者(笑)にお断りを入れる。

 

「えーと、俺の仲間は、満員一致であなたの仲間になりたくないそうです。俺達はクエスト完了の報告があるので、これで……………」

 

 カズマ君にしては丁寧な口調で、勇者(笑)に言うと馬の手綱を引いて歩こうとして……………………勇者(笑)に立ちふさがれた。

 

 カズマ君は「逃げる」を選択した。

 勇者(笑)からは逃げれない!

 カズマ君の気持ちにイラつきが出始めた。

 

 面倒なことは嫌なので、カズマ君に勇者(笑)の対応を任せていると、面白い展開になった。

 ゲーム風に実況していきたいと思います!

 

カズマ君が再度「逃げる」を選択。

 勇者(笑)相手には通用しない。

 勇者(笑)がアクア様を引き抜こうと、当然の様に言う。

 勇者(笑)に女神が相応しいのは当然ならしい。

 勇者(笑)にカズマ君の話は通用しない!

 勇者(笑)はカズマ君に勝負を挑んだ。

 勇者(笑)が勝てばアクア様を勇者(笑)パーティーに、カズマ君が勝てば勇者(笑)が何でも願いを聞く。

 盟約に誓って、アッシェンテ!

 

 さぁ、最弱職と勇者(笑)の戦闘が今、幕を上げる!!

 


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