この素晴らしい駄目神様にお祈りを!   作:与麻奴良 カクヤ

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 今日は間に合わないかと思った!!間に合って良かったぁ~!


289 勇者(笑)襲撃事件パート12

 

「よし載った!なら行くぞ!!」

 

 アッシェンテと始まった(私の脳内限定)カズマ君と勇者(笑)の戦い。

 カズマ君は勇者(笑)が戦いを挑むと言った瞬間、そうなることを見越していたのか、承諾と共に攻撃を開始。

 右手でショートソードを鞘ごと引き抜き、そのまま突っこんでいく。

 カズマ君、左手をワキワキさせているのは何故かしらん?

 私の動体視力では見逃せませんよ。

 

「えっ!?ちょっ!待っ!!?」

 

 いきなり斬りかけられて慌てた勇者(笑)だったが、流石高ステータスの持ち主。

 咄嗟に腰の魔剣を引き抜くと、カズマ君のショートソードを防ごうと動いて……………………。

 

「スティール!!」

 

 カズマ君の左手が炸裂した。

 あ、ワキワキしていた左手はこのためにありましたか。

 カズマ君は左手でスティールを使用。

 スティールで奪える物は完全ランダムのはずだが、流石運だけの男、カズマ君が奪ったのは魔剣グラムです。

 

「「「はっ!!?」」」

 

 間の抜けた声が聞こえてくる。

 誰が言ったのか分からないけど、カズマ君と私以外なのは確かです。

 

 魔剣を失った勇者(笑)は、一瞬前まで持っていた魔剣が手元から消えたことに驚き、目を開いて啞然としている。

 そのすきをカズマ君が逃すはずもなく、右手にもった鞘付きのショートソードが勇者(笑)の頭を捉えた。

 幾ら鞘付きのショートソードと言えど、重さは十分に鈍器レベル。

 それを頭に受けても、気を失う程度で済んだのは高ステータスのお陰とも言えるでしょうね。

 

 ざまぁっ!!

 最弱職の冒険者だからって、油断し過ぎじゃないですかぁ~~??

 カズマ君がこの街でなんと呼ばれているか、知らないんですか???

 「パンツ脱がせ魔の鬼畜なクズマさん」ですよ。

 スティールが使えることくらい、知っておくべきでしたねぇ。

 あ、この勇者(笑)は今日アクセルに着いたっぽいから、無理な情報でしたね。

 ってか、こんなにもあっさりとやられてちゃあ、魔王なんか倒せるわけないじゃん!

 

 

 

「卑怯者!!卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者!!!!」

「あんた最低!!最低よ!!この人間のクズ、正々堂々と勝負しなさいっ!!」

 

 勇者(笑)がカズマ君によって気絶させられ、勝負が着いた。

 だが、勝負の着き方に勇者(笑)のお仲間は納得が行かない様子。

 カズマ君にピッタリな罵倒でカズマ君を責めています。

 カズマ君はその罵倒を甘んじてと言った態度で聞いている。

 

 そこのお二人さん、そろそろ罵倒を言うのは止めて貰っていいですか?

 私の後ろで、ダクネスさんが変体騎士様に変態して「私にも…………」と言ってるからぁ!!

 


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