Ring Girls   作:宣伝部長

10 / 24
交流戦開幕!!

交流戦、当日。

 

 

15000人も納まるはずの大和ドームは満員御礼。

交流戦と言うのもあり、ヴァルキュリアのお客層だけではなくベルセルクや雅に合わせてジャッカル東条を一目観たいというお客様が集まったのか会場はいつも以上に盛り上がっていた。

今回はダイジェストとばかりに少しばかり他の試合も紹介して行こうと思う。

 

 

 

 

 

この交流戦の初戦を飾ったのは・・・なんと。

 

 

ジャッカル東条 VS 狭霧千影。

 

 

しょっぱなからの好カードに会場は大いに盛り上がりを見せた。

世界チャンピオン対愚麗怒婁のリーダーと言う事もあり、試合は拮抗する程にもつれていた。

だが、その拮抗する試合を終わらせたのは意外な必殺技であった。

 

 

 

「これなら・・・どうっ!?」

 

「うあっ・・・ああぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

 

それは一瞬の出来事であった。

フォールを返したばかりの千影を捕らえた東条は、流れるようにボー・アンド・アローを綺麗に完成させたのだ。

それには流石の千影も苦しさと痛みが同時に押し寄せてくる事に悲鳴を出してしまう。

それでも意地とばかりにギブアップを言わない千影。

そんな彼女を試すように揺する様に持ち上げるたびに千影の悲鳴が会場全体に響き渡っていた。

 

 

 

「まだぁぁ・・・私は・・・負けられないぃぃぃ・・・」

 

「そう・・・これならどうかしら?」

 

 

 

有利だったはずなのに技を解いてしまう東条。

しかし、長時間拘束されていた千影に蓄積されていたダメージはデカく立ち上がる事は出来なかった。

 

 

 

「Go to Heaven!!!!」

 

「・・・・・かはっ!?」

 

 

 

倒れていた千影を軽々と持ち上げる東条の表情には嬉しそうな笑みがあった。

容赦なく放たれたジャッカルスーパーギャラクシーを受けた千影は脱力したように崩れ落ちた。

そのままフォールに入って見事に勝利をもぎ取ったのは、ジャッカル東条だった。

初戦とは思えない名勝負に会場からは両者を讃えるように拍手が耐えなかったのは言うまでもない。

 

 

 

「今日は良い試合だったわ!また機会があったら闘いましょう」

 

「次は・・・負けねぇから」

 

 

 

○ジャッカル東条 VS 狭霧千影×

 

 

26分42秒  ジャッカルスーパーギャラクシー

 

 

 

 

 

第2戦目。

 

 

駿河燈華 VS 鈴元千夏

 

 

初めての個人戦と言う事もあり、序盤は動きの硬さは目に見えていたとも言われている。

自分の行動が空回りする事も多く、千夏はそこを見逃さずに技を仕掛けていく。

ずっと千夏のターンで終わるかと思われた瞬間だった。

 

 

 

「駿河さぁぁぁん!!」

 

 

 

会場に響いたのはなんと絢音の声援であった。

騒がしいはずだったのに燈華の耳にはちゃんと仲間の声が聞こえて来たのだ。

同期の送ってくれた声援が・・・・・。

 

 

 

「うっしゃぁぁぁぁ!!!!」

 

「なんだコイツっ!?」

 

「吹っ切れたぜ、おらぁぁぁっ!!!!」

 

「なっ!?」

 

 

 

大声と共に先程までとは違う俊敏な動きに千夏は驚きを隠せずにいた。

得意とする空中殺法を前に千夏は対応出来ずに流れは一気に燈華にやって来た。

 

 

 

「これで最後だぁぁぁっ!!」

 

「ぐぅあぁ・・・!?」

 

 

最後の決め手は大技とも言えるトップロープからの雪崩式フランケンシュタイナー。

後半から息を吹き返した燈華を前に為す術もなく千夏はリングに沈んでしまう。

そのままフォールを決めて3カウントを手にして初勝利をゲットした燈華は嬉しそうに声援を飛ばしてくれた絢音に向かってVサインを送った。

それに対して満面の笑みで大きく手を振って返す絢音の姿があった。

 

 

 

○駿河燈華 VS 鈴元千夏×

 

 

12分23秒  雪崩式フランケンシュタイナー

 

 

 

 

 

第3戦目。

 

 

ライオネル神威&ブルーパンサー VS 真田朱里&ランブル美星

 

 

ベストパートナーを変えてのタッグマッチとなったこの試合。

会場のファン達はあまり見ないタッグの結成に盛り上がっていた。

力のライオネルと速(スピード)のブルーパンサーのペアは、即席にも関わらずに連携プレイを披露していた。

逆に真田&美星ペアは個人の特性を生かしてファンを奮い立たせていた。

 

 

 

「とりゃぁぁぁ~!!」

 

「んぶっ!?」

 

 

 

トップロープから顔面に目掛けて放たれたヒップアタックに成す術もなく直撃を受けたブルーパンサーはリングに倒れてしまう。

しかし、この攻撃はこれで終わりではなかった。

 

 

 

「すかさずの・・・ランブルヒップスターダスト~♪」

 

「かはっ・・・!?!?」

 

 

 

流れるようにコーナートップから華麗に飛び上がった美星は、仰向けに倒れているブルーパンサーの腹の上に尻を突き落とした。

高い位置からのかなりの衝撃に身体が少し浮くぐらいのダメージをもらったブルーパンサーはだらんと力が抜けてしまう。

チャンスとばかりにフォールに入ろうとしたが、カウント2辺りでライオネルのカットが入る。

だが、カットに来たライオネルを簡単には逃がさないとばかりに朱里がやって来るとツープラトン・ブレーンバスターを仕掛けようとしていた。

 

 

 

「ウガァァァァ!!!!」

 

「ヤバい・・・」

 

「嘘・・・でしょ?」

 

 

 

2人で持ち上げようとした瞬間だった。

ライオネルが吠えたのだ。

次の瞬間に浮かび上がっていたのは、仕掛けた2人の方だった。

強引に放り投げられた2人は、マットの上に倒れていた。

 

 

 

「ブルーパンサァァァ!!」

 

「は・・・はいっ!!」

 

 

 

ライオネルが名前を呼んだ瞬間にブルーパンサーは力強い返事と共に起き上がる。

すると2人は倒れている対戦相手2人を起こしたと思えば、アイコンタクトでもしたかのように2人同時にジャーマンスープレックスを放ったのだ。

息の合ったツープラトンに放った2人は笑っていた。

 

 

 

「決めろっ!」

 

「はいっ!!」

 

「・・・・・・っ!?!?」

 

 

 

倒れている朱里起こしてパワーボムで持ち上げたライオネル。

だが、これはツープラトン・・・コーナートップに現れたブルーパンサーはその持ち上げられている朱里に対して不知火を放ったのだ。

不知火とパワーボムでマットへの激突ダメージを増加させるツープラトンを受けた朱里は目を見開きあまりの衝撃に声すらも出せずにいた。

それが決めてとなり、3カウントを取ったライオネル神威&ブルーパンサーが勝利を飾った。

 

 

 

「ランブルよりも飲み込みが早いからこのコンビもいいかもなっ!!」

 

「浮気はよくないよ~」

 

「あははは・・・・・」

 

 

 

ライオネル神威      真田朱里×

         VS

○ブルーパンサー      ランブル美星

 

 

33分14秒   不知火パワーボム

 

 

 

 

 

そして、第4戦目。

格闘技界の2人がぶつかり合う。

 

 

玖珂霞  VS  福岡萌

 

 

真っ黒な胴着を羽織った霞と黄緑色の胴着を羽織った萌が対峙した。

つい最近まで空手と言う舞台にいた2人の闘いに観客は盛り上がりを見せていた。

 

 

 

「本日はよろしくお願いします!玖珂さん」

 

「手加減はしないぞ?」

 

「はい!私も全力で行きますっ!!」

 

「・・・上等」

 

 

 

開始のゴングと同時に2人は間合いを詰める。

それと同時に突き出される拳。

両者共に拳が頬をかすめると一旦様子見のように距離をあけた。

しかし、すかさずまた間合いを詰めると交互に正拳突きをボディに打ち合い始めたのだ。

根競べとも言えるぶつかり合いだったが、その均衡を破ったのは萌であった。

 

 

 

「ふんっ!たあぁぁぁっ!!」

 

「ぐっ!?」

 

「やあぁぁぁっ!!」

 

「がぁっ!?!?」

 

 

 

見えない速度の右ストレート。

それを顔面に見事に受けてしまった霞は蹲ってしまうが、そこに容赦なく蹴りが炸裂。

顔面に受けてしまった霞はリング上に仰向けに倒れてしまう。

そこにすかさずロープへと走った萌は、助走の力を借りてサンセットフリップをお見舞いしたのだ。

 

 

流れるようなコンビネーション技にされるがままだったが、霞はゆっくりと立ち上がると目の前で身構える萌に睨みをきかせた。

 

 

 

「倍にして・・・っ!!」

 

「うっ!?」

 

「返して・・・っ!!」

 

「あはっ!?」

 

「やるよぉぉぉっ!!」

 

「ぐうぅぅぅっ!?!?」

 

 

 

お返しとばかりに高速ローリングソバットをお腹に目掛けて放った。

萌は苦痛に表情を歪ませるが、その頭をがっちりと片脇で捕らえるとそのまま後ろに倒れこんでDDTをお見舞いしていた。

続け様にくる衝撃に落ち着く隙もなく、トップロープから飛んできた霞のダイビング・ボディプレスを受けてそのままフォールをされてしまう。

 

 

しかし、カウント2で返されると2人は立ち上がるとお互いに睨み合っている様にも見えたが、どことなくこの試合を楽しんでいるようにも見えた。

 

 

 

「やりますねぇ・・・玖珂さん」

 

「お互い様だろ」

 

「そうです・・・ねっ!!」

 

 

 

隙ありとばかりに飛び出した萌は得意技でもある卍固めを仕掛けようと間合いを詰める。

しかし、萌は気付いていなかったのだ。

この時に霞の利き足でもある右足が後ろに下がっていた事を・・・。

 

 

 

「チェストォォォッ!!!!」

 

「かはっ!?!?」

 

 

 

迎撃とばかりに放たれた延髄蹴りをまともに受けてしまった萌。

近寄ろうとしていた身体は糸が切れた人形のように崩れ落ちてしまいリングの上に沈んでしまった。

そのままフォールを決めた霞の勝利となり、夢の闘いに幕を閉じたのだった。

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「平気っすよ・・・けど、私にはまた新しい目標が出来ました」

 

「なんだ?」

 

「玖珂さんにリベンジマッチで勝つ事っす!」

 

「返り討ちにしてやるよ!」

 

 

 

○玖珂霞  VS  福岡萌×

 

 

14分47秒  延髄蹴り

 

 

 

 

 

ここまでがメインイベントまでの試合となる。

しかし、まだ終わりではない。

今から始まるメインイベントに観客は今か今かと首を長くして待っているのであった。

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