Ring Girls   作:宣伝部長

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JAPAN TEAM QUEENS CUP

「招待状・・・ですか?」

 

「あぁ、洌崎 薫子って人かららしいぜ」

 

「あっ!SVWの時にお世話になった方です!!」

 

 

 

とある日に一通の招待状が絢音の元にやって来た。

差出人は、浪速のスピードスターこと洌崎選手からであった。

内容はと言うと・・・・・。

 

 

 

「こ、これって!?!?JAPAN TEAM QUEENS CUPのチーム勧誘じゃないですか!?!?」

 

 

 

その叫び声には練習していた他の選手達も気になるのかぞろぞろと集まって来た。

しかし、手紙を手渡した霞は事の重大さに気付いていないのか腕を組んで首を傾げていた。

 

 

 

「それってそんなに凄いモノなのか?」

 

「な、なな、なにを言っているんですか!!女子プロレスラーのビッグイベントの1つとも言われているJAPAN TEAM QUEENS CUPを知らないんですか!?!?」

 

「お、おう」

 

「この大会は毎回出場選手が変わるんですけど、その選手の選出方法が特別でして運営にリーダーとして選ばれた選手の元に招待状が届くんですよ。そして、リーダーに選ばれてしまった選手は共に闘ってくれる選手を5人選ばないといけないんです!」

 

「んっ?どうして6人も必要なんだ?」

 

「それもこの大会の特殊なルールでして、トリプル、タッグ、シングルと対戦形式がありまして先に2勝したら勝ち!と言うのがこの大会のルールです」

 

「へぇ~・・・でもよ?どうして自団体の連中を誘わずにお前が誘われたんだ?」

 

「この大会自団体の選手の勧誘は禁止されているんです。なので、他団体の知り合いを勧誘しての大会になるのでオールスターのようなモノになります!」

 

「お前、ほんっっとうに詳しいな」

 

 

 

熱弁して満足したような顔を見せる絢音に霞は驚きを隠せずにいた。

 

 

 

「・・・と言う事は今回は敵になっちゃうかもしれないねぇ~絢音ちゃ~ん♪」

 

「美星さんっ!?」

 

「こんな大舞台でやり合えるなら盛り上がりそうさねっ!!」

 

「ライオネルさんっ!?」

 

 

 

にやにやと笑いながら肩を組んでくる2人に引き攣った笑みをみせる絢音。

 

 

 

「むふふっ、今年のJAPAN TEAM QUEENS CUPは面白くなりそうねぇ~♪」

 

 

 

遠くからすべてを聞いていた社長・宮永沙織は嬉しそうに笑っていた。

 

 

 

 

 

JAPAN TEAM QUEENS CUPまで・・・あと一週間。

絢音はとある場所に呼び出されていた。

その内容は、薫子からのLINEであった。

 

 

 

【JAPAN TEAM QUEENS CUPに参加してくれるメンバーの顔合わせしたいからうちの店に来てくれへんか?】

 

 

 

と言う事で薫子から指定のあった店の前に立っていた。

看板に目を向けるとそこには『浪速や』と書かれており、恐る恐る絢音はガラガラッと開ける。

 

 

 

「いらっしゃいませ~!!って、佐倉ちゃんやないか!?待っとったでぇ~♪にしてもうちの招待状受け取ってくれてありがとうなぁ~♪」

 

「い、いえ!!私なんかを呼んでもらえたのは感謝していますっ!!他にも優秀な選手がいらっしゃるのに・・・・・」

 

「なにを言うとんねやっ!!佐倉ちゃんはもう大注目株なんやでぇ~?他団体も無視は出来へん存在なんやで!!」

 

「・・・・・未だに実感出来てなくて、あの一戦も夢だったんじゃないかって・・・・・」

 

「何を言っているの、アレは・・・貴女の力でもあるのよ」

 

「い、十六夜 美響さん!?」

 

 

 

入口付近で話し合って絢音の背後から聞き覚えのある声に振り返ろうとするとポンと頭に手を置かれた。

そして、一言掛けた十六夜 美響は横をすり抜けて店内へと足を運んだ。

 

 

まさかの出会いに驚いていたが、美響の後に続いて入って来た人物の名を叫んでしまった。

 

 

 

「大空 みぎりさんっ!?」

 

「は、はい~なんですか~・・・」

 

「お、大きい・・・・・」

 

 

 

目の前に現れたのは、『生物災害』と言うキャッチコピーで有名な大空みぎり選手であった。

美響よりも遥かにデカい存在に口をあんぐりと開けていた絢音。

 

 

 

「おっ!災厄のねぇちゃんもみーちゃんもありがとうなぁ~!!」

 

「楽しい宴への招待なんだから素直に受けたまでよ」

 

「かおるんからのお誘いなんだから来たんだよ~」

 

 

 

嬉しそうに笑う薫子。

それと同じように笑顔を見せるみぎりとは逆に美響は少し冷たい雰囲気にみえた。

しかし、絢音は美響の口端が少し上がっていたのを見逃さずに何故か喜んでいた。

 

 

 

「にしても・・・ココはどういう店なのかしら?」

 

「基本的にはなんでも作れるでぇ~♪たこ焼きにお好み焼き!焼きそばに焼き鳥に天ぷら・・・あっ!!ラーメンもイケるし、串カツなんかも・・・・・」

 

「本当になんでも売ってるみたいですね」

 

「本当だねぇ~」

 

「なんでも注文してくれてええんやで?うちがパパッと作ってあげるさかい」

 

 

 

3人はメニュー表を確認したが、そこには数多くの品々が載っており、チラッと薫子の表情を伺うと腕を組んで誇らしげな顔でふんぞり返っていた。

絢音は目を輝かせながらラーメンを頼むと薫子は「任せときっ!!」と言うと目の前で料理を作り始めた。

 

 

 

「あの・・・大空選手は洌崎選手とどういったご関係なんですか?」

 

「う~ん・・・・・去年の東西戦で闘った時だったかな~?」

 

「毎年恒例の大晦日にやってる関西VS関東のヤツですよね!!」

 

「そやっ!!うちが成瀬 唯とペア組んでてみーちゃんは甘利 琴羽と組んでたんやったな!!」

 

「はい!!体格差もあって一方的な試合になるかと思いましたが、あのリング上を縦横無尽に使いこなす洌崎選手には驚きました!!」

 

「はっはっはっ!!佐倉ちゃんは初めて逢うた時からそないな事言ってくれとったなぁ~♪まぁ、最後は負けてもうたからかっこ悪いんやけどなぁ~」

 

「なっ!何を言ってるんですかっ!!あの一戦は素晴らしいモノでしたよ!!」

 

「あの子・・・よく喋るわね」

 

「・・・・・そうだねぇ~」

 

 

 

ワイワイガヤガヤと賑わう店内。

そんな中扉が勢い良く開く音がするとそこには2人の女性が立っていた。

 

 

 

「お邪魔しマース♪」

 

「ユーリ、そんな強くしたらダメじゃないかな?」

 

「NonNon!!こう言うのはインパクトが大事とカオルが言ってました!!」

 

「おぉ~ユーリ!ロメオ!!いらっしゃ~い♪」

 

 

 

2人の名前を耳にした途端に絢音の中でなにかのスイッチが入った気がした。

 

 

 

「ユーリ・クロムハート選手・・・・・通り名は『稲妻ガール』。通り名の通り目に留まらぬスピードで翻弄をし、アメリカのジュニアベルトを数多く所有し、現在ではロメオ・バファロット選手と『Angel Thors』としてタッグチームを結成。パートナーのロメオ・バファロット選手・・・・・通り名は『黒き鉄槌』。彼女の繰り出す打撃は重量差を感じさせない威力を発揮し、ユーリ選手とのライバル兼パートナーとして活躍中・・・・・でしたよね?」

 

「カオルっ!?こ、この子は何者デース!?!?」

 

「この前LINEした面白いチームメイトや♪」

 

「ある意味凄い威圧感だね、驚いたよ」

 

 

 

レス女モードになった絢音に驚く海外勢の2人。

 

 

 

「面白い人脈を持っているのね」

 

「あの2人は遠征で知り合ったんや!ベルトを賭けた試合もなんぼかしたけど、うちは勝った事なかったなぁ~」

 

「・・・となると出場メンバーは揃った訳ね」

 

「その通りや!!みんな集まってくれてホンマにありがとうなっ!!今日は顔合わせと同時に親睦会も兼ねてるからじゃんじゃん楽しんでってやぁ~♪」

 

 

 

薫子は嬉しそうにジュースの入ったジョッキを人数分手渡すと高らかに叫んだ。

 

 

 

「洌崎薫子、十六夜美響、大空みぎり、佐倉絢音、ユーリ・クロムハート、ロメオ・バファロット、我々6人は今日から『StrongGirls』やぁ~!!かんぱぁぁぁい!!!!」

 

 

「かんぱぁぁぁい!!!!」「乾杯」「乾杯ですぅ~♪」「Cheers!!」「3а нашу встречу!」

 

 

 

こうしてJAPAN TEAM QUEENS CUPに参加する為に『StrongGirls』が結成した。

この出会いは運命かはたまた偶然か・・・・・。

彼女達の闘いが始まろうとしていた。

 

 

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