Ring Girls   作:宣伝部長

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JAPAN TEAM QUEENS CUP 二回戦

JAPAN TEAM QUEENS CUP 二回戦

 

 

十六夜美響とタッグ枠として参戦する絢音だったのだが、リング上では険悪なムードが立ち昇っていた。

リング中央でぶつかり合いそうな距離まで近付く十六夜美響と草薙みこと。

その雰囲気に固唾を吞んで見守るパートナーの佐倉絢音と神楽さやね。

 

 

 

「まさかこんな場所で貴女とやり合うなんてね」

 

「そのお言葉・・・そっくりそのままお返しします」

 

 

 

その後睨み合いが続いたものの乱闘騒ぎにはならず、両者自陣リングへと戻って来たのであった。

しかし、いつもとは違う美響の雰囲気に絢音は声を掛けずにいそいそとリングの外へと出て行った。

そうしてゴングが鳴り響き、試合は開始される。

 

 

 

「先手必勝ね」

 

「くっ・・・!その程度っ!!」

 

「・・・ふんっ!!」

 

 

 

初手からラリアットで仕掛ける美響。

それを防御してからのカウンターの突き上げ掌底。

それに反応して膝を突き出して相殺した2人は少しばかり距離が離れた。

 

 

 

「隙ありですっ!」

 

「んんっ!はぁっ!!」

 

「かはっ!?」

 

 

 

素早いみことのローリングソバットが突き刺さる。

しかし、お返しとばかりに放った見事な美響の延髄蹴り。

防御したみことではあったが、重い一撃のためかぐらっと体勢を崩してしまう。

 

 

 

「・・・沈めっ!」

 

「がぁっ!?」

 

 

 

正面から相手の首に自らの片腕を巻き付け、カッと目を見開くとそのまま自らの体を背中からマットへ倒し、その勢いを利用して相手の体を背面からマットへ押し倒すネックブリーカー・ドロップを決めた。

鋭い一撃に首を気にする素振りを見せるみことではあったが、美響は髪を掴むと無理矢理立ち上がらせた。

 

 

 

「まだ始まった・・・ばかりよっ!!」

 

「あぁっ!!」

 

 

 

素早い動きで完全に頭上に持ち上げて脳天から垂直に叩き落とす角度のきついエクスプロイダーが炸裂。

この速い技のチョイスにみことも身体に響いたのかふらふらっと自力で立ち上がる。

その状況に追い打ちを畳み掛けようとするに美響。

 

 

 

「もう一度寝かせてあげ「させませんっ!」・・・うっ・・・」

 

 

 

またラリアットを仕掛けようとしたと同時に美響に胸元にトラース・キックが突き刺さる。

不意を突いた一撃に胸元を抑えて立ち止まってしまう。

流れるように美響の横を擦り抜けてロープへ走ったみこと。

 

 

 

「貴女が眠りなさいっ!!」

 

「・・・・・ぐぅっ」

 

 

 

ロープの反動を使ってのフェイスクラッシャー。

連携技に倒される美響。

その間にみことはタッチをし、さやねが入れ替わる。

 

 

倒れていた美響を何事もなかったように立ち上がると絢音とタッチする。

いつものように両頬を叩いて気合を入れる絢音。

2人はお互いに近付くと自然と組み合った。

 

 

 

「ぐぅぅっ・・・・・」

 

「はぁぁっ!!」

 

「しまっ・・・!?」

 

「たあぁぁっ!!」

 

「くぅっ!!」

 

 

 

力比べと言っても差は歴然であり、絢音は一瞬にして相手の背後を取ったと同時に投げっぱなしジャーマン・スープレックスをお見舞いする。

放り出されたさやねではあったが、すぐさま立ち上がる。

 

 

距離が開いてしまい、さやねが近付かせないようにミドルキックを牽制代わりに放つ。

絢音はそれを受けつつも視線はずっと相手を捉えており、ピリッとした空気が強まっていた。

 

 

 

「今だっ!!」

 

「・・・・・っ!?」

 

 

 

ほんの一瞬気の緩みを狙ったように絢音は目を見開くと脇腹を狙う足を掴んでドラゴン・スクリューを放つ。

熟練されたような綺麗な技に苦痛に表情を歪ませていたさやねだが、目の前にはもう絢音が詰め寄っていた。

 

 

 

「んっ!!らあぁぁっ!!」

 

「・・・んぐっ」

 

 

 

ボディスラムで抱え上げている体勢から声を出すとそのまま自ら体を捻りながら横方向へ倒れ込み、同時に相手を頭部から叩きつけ、見事にノーザンライトボムを炸裂させた。

続けざまに技を受けたさやねは仰向けで動けずにいた。

それを確認した絢音は拳を突き上げると急ぎ足でコーナートップに登った。

 

 

 

「ダイビィィィングアタァァァック!!!!」

 

「・・・・・っ!!」

 

「・・・ぐふっ」

 

 

 

格好良くダイビングアタックを決めようとしたのだが、ギリギリのところで躱される。

無惨にもなにもない場所に着地した絢音は技の失敗と羞恥心に顔を真っ赤にしていた。

すると背後から声を掛けられて絢音は逃げるようにタッチをして美響と交代。

しかし、さやねは交代する素振りは見せずに手で三角形を作り、呼吸を整えていたのだ。

 

 

 

「・・・面白そうね」

 

 

 

そう呟いた美響は口端を上げるとじりじりと距離を詰める。

そんな姿にさやねはじっと美響の顔を見て身構えていた。

何かを企んでるようにも思えるが美響は歩み寄る。

だが、次の瞬間視界からさやねの姿が消えたのだ。

 

 

 

「しまっ・・・!?」

 

「はっ!!」

 

「・・・くっ」

 

「お覚悟っ!!」

 

「・・・・・ぅんんっ!!」

 

 

 

死角を突くような水面蹴り。

その一撃によって態勢を崩された美響にさやねのサソリ固めが締め上げる。

背中、腰に加え、両足の関節に痛みを感じる美響は自然と声が漏れてしまう。

レフェリーがギブアップかと尋ねるも美響は汗を滴らせながらも笑みを浮かべていた。

 

 

そんな彼女の姿にサソリ固めを解いたさやねは美響と起き上がらせると引き連れたまま自陣リングに向かう。

そして、みこととタッチを交わすと2人は美響を取り囲む。

 

 

 

「「落ちろっ!!」」

 

「かっは!?!?」

 

 

 

さやねが美響をパワーボムの体勢で持ち上げたかと思うとみことが全体重を乗せるように頭を掴み、ツープラトンパワーボムを放ったのだ。

仰向けに倒れる美響にフォールするみことではあるが、カウント2で返されるとゆっくりと美響を起こさせた。

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「もうスタミナ切れなの?だらしないんじゃない?」

 

「抜かせっ!!」

 

「・・・ふふっ、弱ってる証拠・・・ねっ!!」

 

「かはっ!?!?」

 

 

 

美響の挑発に対してみことはフランケンシュタイナーをすかさず狙った。

しかし、美響は微動だにせず逆にそのままパワーボムで技を返したのであった。

苦しむみことを横目に美響はとある技を仕掛ける。

 

 

 

「なっ・・・あ、貴女なにを・・・!!」

 

「こう言うのもたまには・・・ねっ?」

 

「くっ・・・!は、離せ!離せぇぇぇっ!!」

 

「そんなに照れなくてもいいのに・・・貴女って案外ウブなのね」

 

「・・・・・ふぅんっ!」

 

 

 

はずかし固めの一つでもある・・・花一輪。

股関節を開脚させられているみことは顔を真っ赤にしながら暴れ回る。

そんな必死な彼女の姿にお尻を撫でたりしていると時折体をねじらせる姿に美響は微笑んでいた。

 

 

しかし、そんな技をずっとさせる訳もなくさやねがカットに入る。

妨害もあり解放されるみことではあるが苦痛と羞恥心が交わり動けずにいた。

そんな事情など関係なくカットに来たさやねをリング外に吹っ飛ばすと頭を掴んで起き上がらせる。

 

 

 

「コンビネーション・・・行くわよ」

 

「はいっ!!」

 

 

 

力強くタッチした2人。

美響は軽々とみことを肩車で担ぎ上げるとコーナー上には絢音が腕をぐるんぐるんと回していた。

 

 

 

「・・・決めなさい」

 

「インパクトォォォォッ!!!!」

 

「・・・・・っっ!?!?」

 

 

 

絢音のダイビング・ラリアットと同時に後方へと投げ捨てられた。

あまりの衝撃に声すらも出せずに倒れるみこと。

絢音は勝ちを確信ようにフォールに入るが、カウント2.9で返される。

 

 

自力では起きれる様子もないみことを絢音はゆっくりと起こす。

相手が弱っていると言う心の油断を突いたようにみことは動く。

 

 

 

「シッ!!!!」

 

「・・・がっ!?」

 

「ふうぅぅんっ!!」

 

「がはっ!!」

 

 

 

裏拳が見事に絢音の頭部を捉えたのだ。

その意表を突いた一撃にひるんだ絢音。

みことはすかさず組み付くと全力で垂直落下式キャプチュードをぶちかましたのだ。

その衝撃に絢音は頭を抱え込むようにして悶えていた。

 

 

間一髪逃れたみことはさやねと交代する事に成功する。

リングに入ったさやねは起き上がろうとする絢音に技を仕掛ける。

 

 

 

「てやぁぁぁっ!!」

 

「ぐはぅっ!!」

 

 

 

躊躇のないシャイニング・ウィザードに絢音は吹っ飛ばされてしまう。

まだ余裕のある絢音はすぐに後転して起き上がると目の前にはさやねが迫っていた。

 

 

 

「もう一撃!!」

 

「させるかぁぁぁっ!!」

 

「・・・うぐっ」

 

 

 

次の一手を仕掛けようとした矢先に猪のような鋭いスピアーにさやねは腹部を貫かれてしまった。

今までの威勢がなくなったさやねの頭を掴んで絢音は気合を入れる。

 

 

 

「うおぉぉぉっ!!」

 

「・・・・・っ!?」

 

「ギャラクティカ・・・ボォォォム!!!!」

 

「・・・・・ぐふっ!?!?!?」

 

 

 

パワーボムで頭上まで担ぎ上げたと同時に1回転したと思えば、大声の掛け声と共にタッチダウンするように相手をマットに叩きつけた。

その小さな身体から繰り出される必殺技にさやねは何も出来ずにそのままフォールされて3カウント奪われてしまうのであった。

 

 

 

「か、勝てました・・・・・」

 

「良い試合だったわ、貴女を観てると心が躍るわね」

 

「えへへっ・・・わ、私もご一緒出来て嬉しいです♪」

 

 

 

2人は拳を突き当て合うと微笑んで勝利を分かち合ったのだ。

 

 

 

 

 

JAPAN TEAM QUEENS CUP 二回戦

 

 

 

タッグマッチ

 

 

 

 

 

『StrongGirls』    『風林火山』

 

 

 

十六夜 美響       ●神楽 さやね

 

         VS

 

〇佐倉 絢音        草薙 みこと

 

 

 

 

 

 

29分49秒   ギャラクティカボム

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