問題児たちより厄介で面倒な問題児が異世界から来るそうですよ? 作:華鳩羽
「胃薬がマジで欲しい」
現在俺は腹痛が絶賛激しい時期なんだよな。
雨は降っているし、雪は積もらねぇし?
おまけに腹痛はするし、最悪三拍子ってところだよな。
「胃腸薬と胃薬とあとは……どれだ?」
取りあえず近くに置いておいた腹痛に関するやつの薬を一錠ずつ飲んで、あとはポケットに
入れておこうかと思ったが、残り少ない……1個しかないだと……
まぁいい。面倒だしそのまま入れておこう。
「胃薬はちゃんと補充しろよ!!」
ドンッ!
壁ドンされました。
隣人から。
消音にはしてたけどなぁ……隣人すげぇ
とか思いつつ再びベッドにもぐろうかなと思った時に
「あ? 手紙?」
何故か手紙があった。
「なんぞ。てかなんだこれ?」
裏を見れば俺の名前。
「あぁ……これはここに来いってことだな。んじゃ部屋は片付けるか」
何を確信したのか。俺は、部屋にあるベッドやら必需品やらをポケットに仕舞う。
「うっし! がら空きだな。さてと手紙読むか」
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことをのぞむのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの〝箱庭〟に来られたし』
「いや、家族いないし、友人いないし、財産は…あるしどうしろと……?」
次の瞬間俺の目の前は湖しかなかった。
「はっ!? ちょ!! マジかよ!!」
俺はあっけなく声を上げていると他に三人と一匹がいた。
「あ、やべ……胃薬が欲しい」
俺は虚弱体質で尚且つ肌が弱くて、さらに水アレルギーで、腹が弱いの駄目人間なんだ。
下は湖だし。
ん? 湖……
「!? マジか!! 俺死ぬ!!」
俺はそう叫んで、他に落下している三人と一匹を連れて陸地に移動させた。
「あー。腹痛い……マジでやばい……」
俺は三人と一匹を陸地においてからペットボトルで俺用に開発してくれた飲み薬を飲む。
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に
呼び出された方がまだ親切だ」
「…………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
俺は今話せる状態ではない。
腹痛やべえし、痛いし。薬は俺が知っている分、全部使ったし。
あーまた最悪三拍子かよ。
「っで、私たちを湖から落ずにすんだあなたは?」
「胃薬ないのにどうしろって言うんだよ。俺の胃薬……俺の胃薬返せ」
「貴方話しを聞いているの!?」
「は? 話って?」
ロング少女のお嬢様的人は、ため息をついた。
「まぁいいわ。貴方名前はなんていうのかしら?」
「あー………面倒だからあとでいいか?」
「なんで!? 名前を言うだけでしょ?」
「面倒なんだよ! あんまり大声出すなよ。腹に響く」
「………貴方、十六夜くんより最低な人ね」
取りあえず主人公の名前は
小澄冬夜(おずみとうや)です。