問題児たちより厄介で面倒な問題児が異世界から来るそうですよ?   作:華鳩羽

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パラレルワールドとかどうでもいいから早く、サウザンドアイズに行こうぜ

結論。

結局なんやかんやがあって、ダボダボローブの少年……ジン=ラッセルというらしいが

そいつと別れたあと、俺と、お嬢様こと、久遠飛鳥。猫を抱きかけている春日部耀と

逆廻、どう見たって青ウサギの黒ウサギと共に〝サウザンドアイズ〟に行くことになった。

 

今はその〝サウザンドアイズに向かっている最中である。

ちなみにあんまり、触れないことを条件に俺は黒ウサギの後ろを歩いている。

 

「桜の木…………ではないわよね? 花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずが

 ないもの」

 

「いや、まだ初夏になったばっかりだぞ。気合の入った桜が残ってもオカシクないだろ」

 

「…………? 今は秋だと思うけど」

 

「冬だと思うんだが……?」

 

ん? 噛み合わないな。どこがずれているのか?

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのデス。元いた時間軸以外にも歴史や文化、

 生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

 

黒ウサギは笑いながら説明した。

そのあと逆廻と黒ウサギの会話があるが聞き流した。

 

 

日が暮れて看板を下げる割烹着の女性店員に黒ウサギは滑り込みでストップを

 

「まっ」

 

「待った無しです御客さ」

 

「さっさと入ろうぜ」

 

俺はそのやり取りを見るのすら面倒なので女性店員の横を通り過ぎようとしたが、

襟を捕まえられた。

 

「勝手に入らないでください」

 

「触んじゃねよ!!」

 

俺はその女性店員を睨みつけながらそう言った。

女性店員はビクッとさせ、腰が抜けたように座り込んだ。

 

「…………っ! すまん。襟だけは触らないでくれ。トラウマなんだよ」

 

しばらくして正気に戻った俺は、女性店員にそう伝えたあと立ち上がらせた。

 

そのあと色々あって、

現在和室に座っている状況だ。

 

「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている

 〝サウザンドアイズ〟幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティ

 崩壊してからちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておくれ」

 

「はいはい、お世話になっております本当に」

 

投げやりの黒ウサギはその言葉を受け流した。

 

「その外門、って何?」

 

春日部は首を傾げて問いかけた。

 

「箱庭の階層を示す門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者

 達が住んでいるのです」

 

黒ウサギはそう説明した後、上空から見た箱庭の図を見せた。

 

「…………超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「そうだな。どちらかと言えばバームクーヘンだ」

 

「年輪だと思うけどな」

 

その身も蓋もない感想を俺と逆廻と久遠と春日部が述べたため、黒ウサギはがっくりと

肩を落とした。

 

 




襟の後ろ部分を掴まれたら怒り出す冬夜。
次回はいよいよギフトがあきらかになります!

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