問題児たちより厄介で面倒な問題児が異世界から来るそうですよ? 作:華鳩羽
眠い……。
俺は今、眠い。
寝ようと思っても逆廻にハリセンで叩かれる。
黒ウサギもこの光景になれたのか、前へと進む。
ひどい仕打ちだ。
しかし、俺の眠気は、〝ノーネーム〟の門をくぐったあとで消し飛びやがった。
俺の視界には一面の廃墟が広がっていたからだ。
春日部と久遠は息を呑み、逆廻はスッと目を細めている状態だ。
俺でさえ、眠気を吹っ飛ぶ勢いにさせられ、ますます眠れなくなりそうだと思った。
黒ウサギの話によると、魔王のギフトゲームが起きたのは三年前だという。
三年前。
つまり三年間は自力で努力していた。ということになる。
だが、それでも無理だった。
だから俺たちを呼ぶ最終手段に出た。
というわけだ。
なるほど……とても面倒な事に巻き込まれたが、面白そうじゃねえか。
面倒だが面白いものにはとことんハマる。
それが俺の主義だ。
場所は移動し、現在水門前にいた。
どうやら、水樹の苗の設置とからしい。
俺は遠まわしに断ったが、逆廻により、連れていかれた。
あいつの腕力をしりたい。
黒ウサギが子供達に自己紹介するらしく二十人前後の子供たちを横一列に並ばせた。
(マジでガキばっかだな。半分は人間以下のガキか?)
逆廻の心のつぶやきが聞こえる。
よくあることだが、逆廻ひどい感想だな。
(じ、実際に目の当たりにすると想像以上に多いわ。これで六分の一ですって?)
久遠も感想を述べる。心の中で。
想像ってどのくらい想像していたか気になる。
(………。私、子供嫌いなのに大丈夫かなあ)
春日部も感想が聞こえる。
春日部、慣れるまで我慢しろ。
(………。面倒だが、子供ように遊具でも用意させるか)
などと思っていると、黒ウサギから子供たちを甘やかしたらダメだという忠告を受ける。
「たまには息抜きでもいいんじゃないのか? 時に厳しく、時に甘やかす。それが教育
じゃないのか?」
俺はそういいつつ続ける。
「厳しく育てれば大人になった時に甘やかされるが難しくなるんだぜ。ギフト云々で差別させる
なんて間違っていると思うがな」
俺はそう言った。
黒ウサギはそれで納得したのか、顔を明るくし
「そうですね! 面倒くさがりだと思っていましたが、印象が一変しました!」
第一印象が悪いのは俺のせいだな。
自己紹介は簡単に終わり、水珠の苗が設置されるらしいので俺は一応離れておこう。
「おい、冬夜はみねえのかよ」
逆廻に問いかけられた。
ちなみに俺の名前は黒ウサギが名乗ってくれた。
その時の三人の目が怖かったのは気のせいだな。
「みるけどさ、水アレルギーだから、水しぶきが飛ばない距離に逃げるんだよ」
「へー……風呂のときどうするんだよ」
「そんときは、対策用の薬を飲むさ。無駄に出費はしたくないから逃げるんだよ」
そういいつつ、さらに俺は距離を取った。
水アレルギーは、テレビで水アレルギーを持っていた少女を紹介していたので、
それを参考にしています。
果汁100%しか飲めないのが可哀想です。
実際に薬じゃなくて、塗り薬なんですけど、こっちは飲み薬として応用します。
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