四葉のもう一人の後継者   作:fallere

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成人の日ということなので、これだけは最低でも毎年書いていきますよ~。

今年度の世界はタイトル通り現在の最新刊である27巻の光宣戦を昼夜が行い、死ぬ結末です。
原作との他の可能性はご自由に想像してください。

変更点は以下の通り
1,昼夜は原作の流れに殆ど関わらない。『流れに』であり、存在自体の影響はある。
2,水波は昼夜の元ガーディアンであり、現状は原点通り深雪のガーディアンである。
3,水波にとって昼夜は元主であり、昼夜もまた同じ・・・なのだが。
4,昼夜の交友度は、親族関係を基本にして全て『普通』である。

多分こんなもんです。
聞きたいことは個人メッセージなり感想なりにお願いします。



Dead End 27 bad√

達也と深雪は巳焼島、水波は眠らされている。

 

誰という疑問は、同じ部屋に彼がいる以上彼以外ありえない。

 

四葉昼夜、彼は外の状況を享受しながらごく普通のように立っていた。

 

数多のパラサイトが舞い、強大な魔法行使も理解している。

 

それで尚、彼はごく普通にいる。それが迫ることを理解しながら。

 

「やはり来たな。心配することはない。とっとと入って来い」

 

病室の扉が開く。そこにいるのは九道光宣(パラサイト)だった。

 

「昼夜さん、あなたは・・・」

 

光宣は頭の回転も非常に早い。水波が眠っている状況も離解した。

 

「勘違いするな魔物、水波が見るべきは光宣だ」

 

「僕は九道光宣だ! 水波さんを救う気持ちも何も変わっていない!」

 

「そりゃパラサイトは元の人間の重要思案を優先させるからな」

 

それは事実であり、光宣でさえ反論は不可能であった。

 

「それに、前は俺や達也を殺す気なかっただろ? 今じゃ殺気ビンビンじゃねぇか」

 

そこで気付く。大小にしろパラサイトの影響を受けている事を。

 

「俺ならそれを切除できる。お前が望むならするし、体質の改善も死力を尽くす。

 水波の現状も同じだ。だから気を収めろ」

 

「・・・ダメだ、僕が・・・僕が水波さんを救うんだ!」

 

その回答は予想していたものだ。自分のやり方で達成するのがパラサイトだ。

 

「なら、閣下との約束を果たすとしよう」

 

重力操作、流星群(ミーティアライン)と命を奪う攻撃を昼夜は開始した。

 

(お祖父様は・・・万が一の際に昼夜さんに僕を殺させようと・・・)

 

まだ光宣でもあったそれは、彼にそれなりの傷を与えた。

 

重力操作で地面に叩き付けられたが、流星群は発動前にかき消された。

 

「もう眼に慣れてきたか。だが死ね」

 

彼は『才』を見れる。パラサイトとの統合で覚醒したのは想像出来た。

精霊の眼(エレメンタル・サイト)で魔法式が理解できるなら術式解散(グラム・ディスバージョン)も可能だろう。

可能なだけで、実行できるのは光宣の処理力のレベルが高いからだ。

 

スパーク、熱線、空気弾等あらゆる攻撃手段を開始した。

 

「水波は防音や光度制御で起きることはない。遠慮の必要はないぞ魔物。

 俺は光宣を救わなければならない。

 

 それが水波に対する報酬であり、閣下に対する礼であり、俺にとって証明であり、

 光宣に対する謝罪である

 

それらの一部は術式解散が使われるが、追いつかないだけの攻撃である。

流星群を絡めるので障壁魔法は定義崩壊させられる。術式解散での対応を余儀なくされる。

 

「お前が俺の魔法を打ち消すなら、打ち消しきれない数を用意するまでだ」

 

「くッ・・・ふざけるな!」

 

水波にかけている以外のこの空間の魔法が全て無効にされる。

 

「『喰い縛るモノ(グレイプニル)』『魔犬は引裂く(ヴォルド・ガルム)』『獅子は不死身たる(ヴォルド・ネメア)』」

 

魔法式ではなく想子から構成した攻撃手段を開始した。

 

グレイプニルは想子の鎖であり、精神体を捕縛するものである。

 

構成されている以上、構造はあるが、彼の異常な気質は把握を許さない。

 

「お前がどれだけ俺の手を潰そうと、俺はお前が防げない手を使おう。

 だから魔物、諦めて死ね。そうでないと俺は何も果たせない」

 

「なら僕は全部を理解して貴方を終わらせよう。

 だから死んで道を開けろ、四葉昼夜(全ての原因)!」

 

狭い室内で激しくなる争い。互いに駆除なくして進展はない。

 

 

 

であればある種当然の結末である。

 

あらゆるを理解する眼と魔物(パラサイト)によるバックアップ。二人の通常時の才は同等。

それを無理矢理本人の技術だけで補っている方が異常なのだ。

 

「やはり、こうなるのが自然か」

 

光宣の腕は、昼夜の胸部を・・・心臓を貫いていた。

 

「貴方の負けだ。そして、死だ」

 

彼の回復も、ここまでの重傷を直すことはできない。

どんな治癒魔法師も治療不可。可能性のある達也は巳焼島。

 

光宣の知りえるあらゆる手段を用いても不可能だろう。

 

「ふむ・・・確かに俺の死は確定的だ。だが、勝利を確信するには早すぎないか?」

 

風の刃、塵の弾丸、異常重力、異常温度、光宣はそれらの事象を理解、だが対応が出来ない。

 

「これは一体!? 魔法式が存在しない事象改変!?」

 

「簡単な話だろ・・・俺が改変できないなら・・・世界に改変させればいい・・・」

 

「精霊魔法!? だとしても魔法式は存在するはずだ!?」

 

「なに・・・俺の命と魂全部捨てれば世界を支配下に置くことはできる・・・」

 

光宣は眼で理解しているのに、昼夜の言葉を把握できなかった。

 

「俺はどうせ死ぬが・・・魔物の命くらいは冥土の土産にさせてもらおう・・・。

 今この世界は俺は不死身で、お前は絶対悪だ。そういう世界だ・・・!」

 

魔法なら光宣はいくらでも対応出来るだろう。

だが、彼が今敵対しているのは『世界の意思』である。

 

その事象改変に『魔法式』はなく、防ぐ『魔法式』を世界は認可しない。

時間を稼げれば昼夜の命が尽きるだろうが、世界はかなりの延命措置を施している。

 

昼夜のやるべきことを眺めるように、嘲笑うように、比較するように。

 

「そんな・・・そんな馬鹿げた話が・・・」

 

九道光宣は這いつくばっていた。確かにあまりにも馬鹿げた手段だ。

存在全てをかけて、自分を消し去るなどそこまでの価値があるのか疑問ばかりだ。

 

「生憎と・・・お前との差は理解していたんでな・・・。

 最後の最後の切り札だが、切らされるつもりはなかったんだが・・・」

 

「何で僕を相手のするのにそこまで・・・貴方なら逃げることもできただろう?」

 

「言っただろう・・・? 俺は勝たないと何も果たせない・・・。

 ならどんな手段を用いてでも勝たないといけない」

 

パラサイト浸食のように想子で光宣に干渉する。

 

「パラサイトを切除、侵食し他の全パラサイトの機能停止。

 同時に内部魂魄、周公瑾を削除。遺伝子情報問題を訂正。

 エラーチェック・・・問題なし。九道光宣は問題ない。

 

 続いて桜井水波の精神構造体の修復を開始。

 過剰負荷によるダメージを多数確認。通常の治療は不可能。

 魔法演算領域に封印を施し、徐々に解凍することで再生を促進。

 修復成功確率演算・・・97%。俺にできるのはこれまでか・・・。

 

 光宣、後はお前達の手伝い次第だ。魔法は意志の力だ。

 なら残りの3%どれだけ支え、どれだけ努力するかだ」

 

「なんで・・・昼夜さんはお祖父様に僕を殺すように言われたんじゃ・・・?」

 

「閣下は・・九道烈はお前を可能な限り救ってほしいと言われた。

 全く、可能な限りって命をかけて可能ならやらないといけなくなるだろう?」

 

「平然としていたのは・・・処分することに躊躇いがなかったからじゃ・・・!?」

 

「精神構造干渉の手術情報は少ないからな。些細な情報をひたすら見ていただけだ。

 全く、その回る頭はもう少し方向性が合えばな・・・」

 

とは言え、パラサイト化していた光宣は暴走を止められないだろう。

 

昼夜はゆっくりと体を壁に預けた。

 

「さて、達也が間に合ってもどうせ助からんしな・・・。

 四葉昼夜の英雄譚はここで終わりか・・・。俺の器に合わんだろ・・・?」

 

「そう言えば、命も魂も捨てたって・・・」

 

「この調子じゃ死体は残らんな・・・塵になって消えるってところか・・・

 水波の目覚めは30分後だな・・・お前はそこにいろ・・・文字通りの命令だぞ?」

 

言いたいことはいったのか、昼夜の話がそれで終わる。

 

「昼夜さん、貴方の命はあとどれくらいですか?」

 

「持って5分か・・・安心しろ・・・部屋は修復してるし、ここの血も残らない・・・」

 

「水波さんはもう貴方の部下じゃないでしょう? なぜそこまで?」

 

「水波は深雪たちには必要な人材だ・・・俺みたいな破壊しかできない奴より・・・。

 そしてお前は俺と同等の奴だ・・・破壊以外ができるなら必要なのはお前だ・・・」

 

「遺言はないんですか?」

 

昼夜は不敵に笑う。山ほどあるからか、無いから聞くだけ馬鹿らしいのか。

 

「遺言はない・・・とは言わんが言わないぞ・・・

 叶わん夢をつらつら綴ったところでな・・・最後の争いは楽しかったか・・・」

 

昼夜の体は末端から灰のようになり、煤のように散っていく。

 

「水波さんには何も言わなくていいんですか?」

 

「水波を救ったのは結果だ・・・俺は閣下との約束を果たしただけだ・・・。

 お前を救うのに水波が助かってなかったらまた同じ道に堕ちかねんだろ・・・?」

 

そういうことにしたいのか、それが真実なのか、四葉昼夜は崩れていく。

 

「また同じ人生を送るなら・・・もっと自由に生きるとしよう・・・」

 

四葉昼夜は死んだ。死体も残らなかったため嘘という話もはやったが後の祭りだ。

恐ろしい怪物の消失を喜ぶ者、偉大な英雄の死を悲しむもの。

 

どちらにしろ言えるのは、この#%$は△"~であったということだけだ。

 




作者「ワールド消去、この昼夜君は少し誠実すぎる。
   後、色恋沙汰がないのもつまらないからなし!
   もう少し調整が必要だなぁ・・・。

   あれ? まだ見てる人いるの? やっば、ここ見られるのは・・・。
   ふむ、文章でしか見られないから問題はないか。

   成人の日? 仕方ないでしょ、そういう世界線が観測できなかったんだから。
   さて、私は再び世界の観測に戻るよ。これ以上は企業秘密!
   さぁ帰った帰った!」
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