四葉のもう一人の後継者   作:fallere

51 / 52
作者「前回の投稿8月ってマジ?」

昼夜「取り敢えず流星群か永光熱線、或いは人体構造干渉、どれにする?
   個人的には生かさず殺さずがしやすい人体構造干渉をお勧めする」

作者「間をとって何もなしという選択肢h・・・」

昼夜「よし分かった全部乗せだ」

作者「ウドルペヌキシルセコウス#\=&@:/\〒~^÷△;^○⁉」




九校戦編 二十四節

「はぁ・・・やっと六山片付いた。水波、そっちは・・・っておい!」

 

見ると、残りの四山弱が終わろうとしていた。

しかもこちらの声が聞こえていないようだ・・・。

 

「えっと・・・次の山は・・・」

 

「もう終わったぞ。よくやってくれた」

 

「え? ほ、本当ですね・・・流石昼夜様です」

 

水波はキョトンとして言った。

 

「水波、お前が四山程やったんだぞ。

 軽く見たが、ミスの一つもない。よくやった、マジで助かった」

 

「え・・・そんなにですか?」

 

・・・水波はたまに周りが見えなくなることがあるのだろうか?

 

「頑張ってくれたからには褒美をやるのが道理だが・・・何か欲しいものはあるか?」

 

「い、いえ! そんな恐れ多いこと・・・」

 

「恐れ多いって事は欲しい物があるんだな。遠慮は無用だぞ?」

 

顔を真っ赤にする水波。それを昼夜は言いにくい事と判断した。

 

「そもそも、半分以上は昼夜様がやったのですから私の努力など些細な・・・」

 

「俺の2/3以上のペースでやれて些細とは・・・案外に強欲なんだな」

 

言葉に詰まる。昼夜とて退く気はない。

ガーディアンは道具である。だが彼は努力と結果を等しく評価する。

褒美をやらないのは彼の主義に反しているのだ。

 

「言わないなら適当に見繕うが?」

 

「そ、それで結構です!」

 

バッグの中をあさる。彼のバッグには大量の魔法具とも言えるものが入っている。

曰く『暇つぶし』なのだが、明らかに暇つぶしの域を超える代物も少なくない。

 

「ああ、これなんて良さそうだ」

 

そう言って取り出した物を、何かしらのパーツに取り付ける。

 

「水波、今回の褒美だ。受け取れ」

 

「あ、はっ、はい!」

 

投げ渡された物は、桜のヘアピンであった。

 

「桜の花言葉は『純潔』『優美な女性』『精神美』でな、

 精神防御の効果目的で作ったんだがどうにも俺とは相性が悪いらしい。

 水波なら十分以上に効果が発揮すると思う。お前の起源も込みでな」

 

水波は首をかしげる。昼夜に使えない物を自分が使えるとは思えないといった様子だ。

 

「女性に向けた言葉、水波の姓。

 そうじゃなくても純潔や精神美は考えれば俺と相性が悪すぎる。

 取り敢えずつけてみろ」

 

おどおどとした感じで前髪に付ける。

 

「ふむ、よく似合ってるぞ」

 

「あ、ありがとうございます///」

 

「効果としては精神干渉に対する耐性や、ジャミングの不快感くらいは消せるはずだ」

 

さて、想像以上に早く終わったので深雪の試合を見に行かなくては。後ガ怖イカラナ。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

言うまでもないが深雪は快勝を重ねていた。

飛行魔法を用いてである。

 

「深雪の決勝入りは確定だな」

 

「ほかの魔法師も使っていて、ほとんど差が無いように見えますが?」

 

「なら聞くが水波、お前はあれを続けられるか?」

 

「・・・無理ですね」

 

その答えは目の前で実証された。

飛行魔法を使っていた選手の一人が緩やかに高度を下げていき着陸したのだ。

 

「安全装置も問題なく作動、いい宣伝の機会だな」

 

想子出力が低下すれば自動で1/10Gに変数を固定して着陸する。

そもそも短時間で魔法を何度もかけ直すわけだから想子消費量は莫大だ。

 

加えて進行方向、重力制御、発動時間と複雑な魔法式でもある。

『誰でも使える魔法式』だが『誰もが同じように使える魔法式』ではないのだ。

 

となると当然、目は別のステージで行っている難敵に向かう。

 

「一色様は飛行魔法を使っていないみたいですね・・・」

 

「懸命だな。愛梨なら使わずとも決勝に進出は容易だ」

 

愛梨は飛行魔法を使う選手を尻目に、一方的に点を稼いでいく。

 

古代ローマの英雄、カエサルの名言として『来た、見た、勝った』がある。

これは要するに勝利した事を簡潔に述べたわけだ。

 

それに合わせるなら愛梨は『来た/見た/勝った』である。

反射などではない。すべてが同時といっても差し支えない。

 

「さて、達也の奴は一体どうやってあれに対応させるつもりだろうな?」

 

仕組みを何となく昼夜に理解できる以上、達也が理解できないことはあり得ない。

対策を打つのか、或いは押し通すのか。

 

「これは楽しいことになりそうだ」

 

 

 

試合が終了して、昼夜は達也たちと合流していた。

 

「深雪はさすがだな。あれだけ飛行魔法を使ってばててないのか」

 

「ええ、決勝までは時間があるし、最高のコンディションで挑むわ」

 

そこで声を挙げたのはエリカだった。

 

「でも一色選手の『稲妻(エクレール)』も凄かったよ?

 あれって結局どういう魔法なのかな?」

 

達也が昼夜の方を見る。自然と皆も昼夜のほうを見ていた。

 

「初めの仮説は一色のお家芸である神経への干渉で反射速度を挙げていると思ったが、

 あれは反射の域じゃない。即ち、見てからの反応じゃない」

 

達也を除き一同は首をかしげる。

 

「神経で間に合わないなら可能性は一つ。

 あれは精神で見て精神で動いてる。一種の精神干渉魔法だろうな」

 

神経系を無視して知覚するなら、目で見るより早く理解できる。

神経系を無視して動くなら、反射より早く動ける。

 

四葉の魔法式でも精神干渉をこのように用いる手法は見たことがない。

 

流星群や爆裂と比べ派手さには欠けるだろう。

飛行魔法に比べ華やかさには欠けるだろう。

 

だが、それらを補って余りあるほど速さを得ている。

 

『エクレール・アイリ』は地味に見えるかもしれないが、確かなほどに鬼才だ。

 

「何よりも驚くべきは、天性の才能じゃなく努力で神速の域に至った事だな。

 達也、深雪、これに対してどう出るつもりだ?」

 

それに対して達也は不敵に笑い、深雪も薄らと笑み浮かべるだけであった。

 




本当に遅れて申し訳ありません・・・。

そしてもう一つ、今年度末は昨年ほどマシンガン投稿できないと思います。

それでも、続けていくつもりではあります。

亀投稿になってしまってますが、少しずつ挽回していきたいので、気長に待ってください。

そしてやっぱり夜中の方が脳がオバーフローしてくれる気がする・・・。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。