誰か、この愚かな執筆者に救済を・・・。
どうでもいいけど今日は昼夜視点からです。
昼夜side
俺が朝起きて着替えなどを終えて庭に出ると、達兄ぃが訓練していた。
「達兄ぃおはよう、朝から頑張るねぇ」
「深雪のガーディアンだからな、訓練は毎日欠かさない」
さすがシスコン、何があっても深雪のためと言い続ける。
「達兄ぃ、俺と組手しないか?あ、勿論魔法ありで」
多くの才能を持っていると言われる俺だが、体術は型を覚えるので精いっぱいだった。
魔法を組み合わせればなんとかなるからまだよかったが。
「それは俺も使っていいのか?」
「勿論。あ、でも『
で死ぬから」
「当たり前だ。お前の先手でいいぞ、体術では俺が何段も上だからな」
「言ったな・・・」
達兄ぃはすでに構えている。言われた通り体術だけでは敵わない。
とは言え魔法は『
ディスバージョン』で迎撃される。
ならまずは・・・。
「⁉」
体術の奥義の一つ。体内の想子の操作による人体の強制操作。
体術の才には恵まれなかったが、強い想子感受性を持つ俺はこの技術を習得できた。
運動能力、神経も羨ましがられる位にはあるので速さも常軌を逸している。
「そこ!」
からの渾身の貫き手、だが一撃必殺など夢のまた夢で・・・。
「甘いな」
あっさり躱されました。
「ッチ!」
だがここで止まったらあっという間に遣られる。
俺はすぐさま自己加速術式を組み立て連撃に入る。
次々と攻撃を繰り出すが一向に当たらない。
正直達兄ぃならいつでも術式解体をいつでも使えるだろう。
つまり、相手にされてない。むかつく。
『疑似瞬間移動』を発動してかく乱攻撃を繰り出そうとした矢先に、
非物理の暴風が吹き荒れる。想子を体内で圧縮して放つ対抗魔法、『術式解体』だ。
攻撃の出鼻をくじかれた俺はあっという間に詰められ顔に寸止めの拳を食らった。
「あちゃ~、ダメだったか」
達兄ぃが拳を開いて手を差し出してきたのでそれを握り立ち上がる。
「達兄ぃ余裕だったでしょ?」
「まあな、この程度やられては深雪は守れない」
「じゃあ、本格的に魔法使ってもう一度やる?」
「何度やっても結果は同じだぞ」
「よし、んじゃもう一本!」
折角なのでもう一度手合わせしてもらう事にした。
上から感じる視線には気づかないふりをして。
深雪side
私が目を覚ますと一階の庭から物音が聞こえたので見てみると、
お兄様が昼夜と組手(魔法あり)をしていた。
いくら昼夜が魔法では私と同程度の才を持っていたとしても、
お兄様にはかなわないだろう。
そう思ってる間に昼夜が発動しようとした魔法は無効化され、
お兄様の勝ちが決まった。
?、そういえば私は何時から従弟の事を昼夜と呼ぶ(考える)ようになったのだろう?
たしか・・・昨日のパーティーでお兄様を庇ってくれた後から?
あれ、何かこれデジャブ?私ってブラコン(含:従弟)だったの?
確かに家族ぐるみの付き合いではあったけど、あの昼夜よ。
小学校卒業まで母親と一緒に寝ていたマザコンなお子様よ。
ありえない、絶対にありえない。
そう考えていると昼夜は立ち上がって、お兄様は再び構えをとる。
もう一度やるつもりだろうか?何度やっても結果は同じだと思うけど。
お兄様の左右に魔法式が発生する。それを迎撃するため術式解体を発動するが、
それはもう一つの暴風に阻まれた。
「い、今のは・・・術式解体⁉昼夜、使えたの?」
使えたことにも驚いたが、それで対抗したことにも驚いた。
よくよく考えればできないことはない。
術式解体は想子の爆発で想子情報体を吹き飛ばす魔法。
ならば情報体でなくとも、想子の塊である術式解体を術式解体で防ぐことは可能だ。
吹き飛ばされることのなかった昼夜の魔法式は完成し、そこから氷が射出される。
それをお兄様は紙一重で躱す。
その間に昼夜は四人に増えていた。恐らく得意の光波振動系魔法で作ったのだろう。
四人はお兄様を囲むようにいて、そこから一斉に頭を狙って突きが繰り出される。
それをお兄様は飛んだ。当たると思ったのだが・・・拳はすべてすり抜ける。
そしてお兄様は何もない場所に蹴りを入れる。
するとそこから、昼夜が吹き飛ばされてきた。
「どういうこと・・・?」
分身が光波振動系魔法で作ったのは間違いないだろう。
だが実際その分身の攻撃は一切当たらなかった。と言うことは・・・
「四人は全部分身で本人は下段蹴りを狙って光学迷彩で姿を隠していた?」
そう考えればつじつまが合う。そして、恐らくお兄様は『
お兄様が『眼』を持っていなければ昼夜の勝ちだった。
想子光も見えず、もう勝負ありかと思った・・・その矢先!
何もないところから氷の弾が打ち出される。
「嘘ッ!今の魔法、想子光が一切見えなかった⁉」
確かに魔法式に注入する想子を限りなく減らすことで想子光は消せる。
だがそれは、余程使い慣れた魔法でないと加減ができない。
ましてや、先ほど同じ魔法を使ったときは確かに想子光が発生していた。
ならば・・・実力を隠していた?
否、お兄様相手に手を抜いたら確実に負ける。それを昼夜は分かっている。
攻撃も今まですべてが全力だった・・・と思う。
なら一体、どんな方法を使ったというのだろう?
そう考えている間に、氷の一つがお兄様の体に当たり勝負ありとなった。
「あのお兄様に・・・勝った・・・?」
無論、子供のお遊びの中ではある。(遊びと言うには過激すぎたが)
お兄様は『分解』すらも使っていないし、まだ切り札を持っている。
だが、お兄様が負ける姿など初めて見た。
今度は昼夜がお兄様を立ち上がらせた。
そして、こっちを見て優しく微笑みながら手を振ってきた。
私はそれに対応できずに、カーテンを閉めてしまった。
昼夜side
氷の弾が一発当たり、達也が倒れた。
「うっし、勝ち‼」
なんとか達兄ぃに勝てた。無論、まだ達兄ぃは本気を出していないが。
「達兄ぃ、大丈夫か~?」
「あぁ、大丈夫だ」
俺は手を差し伸べる。さっきとは逆だ。達兄ぃは俺の手を握り立ち上がる。
そこで今まで気づいてなかったふりをしていた従姉をみて、手を振る。
すると、何故かカーテンを閉められた。
「達兄ぃ・・・俺、やっぱり深雪姉ぇに嫌われてるのかな・・・?」
「いや、今のは気づかれてないと思ってたから焦っただけだろう」
「それならいいんだけどね・・・」
なんかものすごく拒絶された感があるのは気のせいだろうか?
「ところで昼夜、さっきのは何だ?
魔法式が見えなくなったんだが・・・?」
この言い方は見えなかったけど視えた、と言う事だろう。
「俺の秘術、『
光の振動を0にするのと同じ原理さ」
「成程、お前の特性あっての魔法ってことか」
「ところでさ、視えてたならなんで躱さなかったの?」
一番の疑問をぶつける。達兄ぃの眼なら知覚できたはずなのに。
「それがな、見事に少し緩んだ隙に魔法式の構築を知覚してな、
初めて見る魔法だったからつい分析に時間を取られた」
・・・要するに、戦闘モードじゃなかったから勝てたってこと?
「まぁいいや、勝ちは勝ちだし。100を超える必定よりも1の偶然が勝るらしいし」
「そうだな、100回のうち99回負けるなら、1回を持ってくればいい」
「それって100回やったら俺はもう勝てないってこと?」
「どうだかな?」
むかつく、ものすごくむかつく。だけど・・・
「今はまぁいいや」
俺の仲は初めて達兄ぃに勝った満足感でいっぱいだった。
俺達はそろって室内に戻るのだが、叔母さまにものすごく怒られた。
ものすごく文字数が増えた。
3000文字、今後こういうのが増えていくのだろうか?
それとも今回だけなのかはわかりません。