東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
霊歌「やっと異変解決なのね。長かったじゃない」
長かったです。本当に……
霊歌「次はどうするの?」
宴会はカットで、1話出した後、過去編に行きます。前章では、異変→日常→過去編でしたが、異変→過去編→日常にします。流れ的に
霊歌「そういうのは決めなさいよ」

霊歌&カミユ「本編へどうぞ!」


第54話 異変解決

 霊夢が去った後、夢華は仮面ライダーキバに変身して反響する声と戦っていた

 

「……うーん……どこから来てるのかわからないな…………」

『一応訊いておくけどなんで仮面ライダーキバなの?』

「え?吸血鬼って耳が良い印象があるから」

『………………………………』

 

 実際吸血鬼は耳が良いが、変身したからと言って鎧武のピーチミックスみたいな特殊能力がなければ夢華の聴力のままではある。謎の声の人物は、そんな理由で選んだのか、と少しの間放心した

 

「それよりもどうしようかな」

『……(能力を使えば良いと思うが言わないでおこう)』

 

 ここで能力のことを言えば確実に不利になるのは火を見るよりも明らかだからだ

 ガッガピピとその場に響く

 

「え……なになに?無線機の雑音みたいなのが響いたんだけど」

『はいはーい。あ、もう解決されちゃいました?じゃあそこで待っていてくださいね』

「え?ちょっと……」

『悪いねー。用事ができたからここでバーイ。今度また遊ぼうねー』

 

 それと同時に反響する声はなくなった

 

「なんだったんだろう。足止め?」

 

 夢華は急な展開についていけずに呆然としたまま変身を解除する

 

「霊夢達の方に行かなくちゃ!」

 

 夢華はふと正気に戻り、霊夢達がいるであろう場所まで魔法陣に乗り飛んで行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 夢華

 

 反響する声の人物がいなくなって僕は魔法陣に乗りながら霊夢達がいる方に向かっているわけだけどあの子は結局どうやって来たんだろ…………紫さんが連れて来たってことではないと思うけど……さっきの人が連れて来たのかな……あれ…でも、やるメリットが無いよね。だって霊夢を足止めできる人がいて、認識を操れる人がいて、文さんを倒せる人がいる訳だから回りくどく能力が暴走した人を連れて来る必要はあるの?幻想郷の戦力を見たかった?

 

「夢華くーん!」

「あ、早苗ちゃん!」

 

 僕の思考を遮るように上から早苗ちゃんの声が聞こえる

 早苗ちゃんは僕を見ると信じられない速さで僕の前で止まって両手で両頬を引っ張る

 

「大丈夫でしたか!?どうやって抜け出したんですか!?体冷えていませんか!?怪我とかは……」

大丈夫だよー(だいひょーぶだひょー)廻零さんに助けてもらったからー(みほさんにたひゅけてもらっひゃかひゃー)それよりも手を離してー(ひょれよりみょてをひゃなしてー)

「え、あー!すみません!」

「大丈夫大丈夫。それよりも異変の方はどうなったの?」

「それが霊夢さんが結界を張って足止めしてくれて動けない状況にしまして、後は能力の暴走を止めるだけです」

「オーケー。後は僕がやるよ」

「夢華くん少し疲れているでしょう?私につかまってください!」

「え?大丈夫だよ。そこまで疲れていないから」

「少しだけふらついていますよ。夢華くんは自分でたくさん背負いこむ習性があるんですから」

「そんな習性なんてないと思うんだけどなー」

 

 早苗ちゃんの迫力には勝てなかったよ。そんなわけで早苗ちゃんに背負われて霊夢達のところに向かう。すごく眠くなったけど我慢我慢……

 

「遅いわよ!」

「遅かったじゃないか。まだ戦っていたのかぜ?」

 

 しばらく早苗ちゃんに背負われたままにされていると霊夢と魔理沙がこちらに気づく

 

「お待たせー」

「さっさと異変解決するわよ!人里とかの処理しないとだからこれから大変なのよ!」

「そうだね。じゃあパパッと終わらせちゃいますかー」

 

 早苗ちゃんにおろしてもらって魔法陣に乗る。右方向に魔法陣が現れてそこに手を突っ込み能力を使えなくするヘッドフォンを装着する

 そして魔導書が勝手にペラペラと動き、氷のページになる

 

「【氷凍モード】」

 

 僕の体の周りの空気が一気に凍りつき、小さな氷が生成される

【氷凍モード】とは、【炎上モード】の氷版みたいなもので、体が氷になり、砕かれても再生される。分からなければヒエヒエの実の能力者と同じだと思って。片脚と大火傷を負う予定はないけど

 

「ねぇ、君」

 

 地面に降り立つ。地面は氷に覆われ、触れたら凍りつくのだが、廻零さんの情報からこの氷には氷が効かないとのこと。つまり、体が氷でできている今の僕には効かないということ

 ゆっくりと歩くと男の子は怯えた小動物のような目でこっちを見てくる。見るなー。そんな目で僕を見るなー

 

「大丈夫だよ。君を元の世界に戻すから」

「ヒェッ……」

 

 男の子の恐怖に反応したのか地面を覆う氷から先端の鋭い物が僕の首を狙って発射される

 それを人差し指と中指で挟んで止める

 

「えっ!」

「え?」

 

 男の子は何故か白目を向いて倒れてしまった。えーと……なんで?

 

「恐怖のあまり気絶したみたいね」

「え、あーなるほど」

「小心者なんだなこいつ」

「魔理沙さんそれはひどいかと……」

 

 その後、男の子を博麗神社に連れて行って僕の能力で能力の暴走を止めた。人里は男の子が倒れたことにより氷が勝手に溶けた……らしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「––––––というわけで、人里のみんなは無事よ。強いて言えば家具とかその他諸々が冷たくなっていてしばらく大変そうとだけ」

「じゃあ僕がこの異変のために置いておいた魔法陣で温めれば良いですね」

「……あ、そういえば貴方やっていたわねそんなこと」

 

 男の子を博麗神社に運んでから人里が気になると思考を呼んだかのようなタイミングで紫さんが現れた。そして僕の望んだ言葉を並べてくれた

 。その後は知って良かった物だね

 

「それで、異変を起こした人物はどこにいるのかしら?」

「博麗神社の中にいるかと……気絶していますけど」

「分かったわ。少し話をしたいから席を外してくれる?」

「分かりました。しばらくどこかにいますね」

 

 さて、紫さんは何を話すのか。まあ幻想郷に残るのかどうかっていうことだと思うけど

 何をやれば良いのか…………一応人里以外の凍る未来が見えた場所に行こうかな……と

 

 結果から言えば特に被害に遭わなかったようだね。いやー予知が起きて良かったよ!

 

「夢華。話終わったわよ」

「そうですか」

 

 太陽の畑で幽香さんと話していると真横にスキマが開いて紫さんが顔を出す。………………もう慣れたけど最初は驚いたなー

 

「こっちに来て。あの子をこれからどうするかを話すから」

「その話はまだでしたか。まあ良いや。分かりました。幽香さんまた来ますねー」

 

 幽香さんに手を振りながらスキマに入ると、博麗神社の中につながっていた。とりあえず靴を脱いで魔法陣の中に入れる

 

「あ、どうも」

「時間的にはこんにちわ」

 

 中に入ると落ち着いた様子で正座して居る(させられて居るかも……)。僕は挨拶されたので返しながら正座する。正座に意味はないけど床に座るときは正座になっちゃうんだよね

 部屋の中には僕と男の子と紫さん以外に霊夢が機嫌悪そうに座っている。胡座

 

「えーととりあえず、俺は凍渓(とうけい)です。え、本当に男なの?女の子にしか見えないんだけど…………初めてリアルで男の娘見た」

「プッ……ふふふ……」声を頑張って殺して笑っている霊夢

「…………」笑いをこらえている紫さん

「あははは、よく言われるよ」苦笑いする僕

「もっと髪伸ばせば良いと思うよ」凄くフレンドリーな凍渓君

 

 この場に魔理沙がいなくて良かったと思うよ。お腹を抱えて笑いこけていると思うから

 しばらくして笑っている2人が落ち着いてから本題に入る

 

「それで紫さん。なんの話をしたのですか?」

「その子に幻想郷に残るか外の世界に戻るのかを話し合っていたわ。霊夢も一緒にね」

「あーはい。それで返事はどうなったんですか?」

 

 予想通りの答えで返事に困ったけど先を促す

 

「戻るよ」

 

 凍渓君が自分から言う

 

「それじゃあ幻想郷での記憶は消すことになるんだよね?それで良いの?何処にいた?みたいなこと聞かれたらなんて答えるの?」

「少しズレているわよ」

「それに関しては大丈夫。近くの神社の境内に居たって事にするから」

「……君の住んでいるところって何処なの?」

「××市だけど……」

「|《××市ってことは隣町だね。距離にもよるけど……………》」

「夢華何ブツブツ言っているの?」

「あ……えっと、幻想郷から出るのには霊夢がやるの?」

「え、まあそうね。それが?」

「僕の友達にこういうのに強い人が居てね。多分このまま記憶を消しても幻想郷の事を知っちゃうかもしれないんだよ。だからそれを防ぐために、紫さんがやった方がいいと思ってね」

「アンタの友達って化物か何か?」

「少なくとも玉兎達と戦いながら指示できるくらい強いね」

 

 このままでは話が逸れそうなので強引に軌道を戻す

 

「というわけで頼めますか?」

「良いけど……」

「あ、念のため、××市の神社から○○市から200メートル離れた場所でお願いします」

「なんで俺が住んでいる場所に詳しいの?」

「僕もそこに住んで居たから」

「え!そうなの!?」

 

 その後凄く迫られたんだよね。戻らないの?とか色々

 

 そして、凍渓君が戻るときに念には念を入れて記憶の消去と少しだけ改ざんする

 スキマの中に入っていく凍渓君を見送りながら思う

 

(蓮舞くんでも気付かないよね……?)

 

 外の世界の友達にも気付かれないか内心凄くハラハラしながら達成のため息をつく………

 疲れた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

「どうしたの、蓮舞?」

「いや、気のせいだろうか……200メートル先に急に人が現れたような……」

「夢華かもしれない!行こう!」

 

 

 

 

 

「あれ?ここは……」

「夢華!」

「ひゃあ!」

「おい絢斗。驚いたじゃないか」

「蓮舞に同じく」

「あ、悪い!つい夢華がいるかと思って……」

「あ、えーとゴメンね。私は昏御。ちょっと聞きたいことがあるんだけど良いかな?」

「は……はい」

「じゃあさっきまで君は何処に居たの?」

「?神社だけど……」

「蓮舞」

「把握した。問題はない」

「そう、ありがとうね。バイバイ」

「じゃあね」

 

「昏御にしてはちゃんとした聴き方だったな」

「何その言い方!私だってちゃんとした人からの話の聴き方を覚えるわよ!」

「それにしても夢華は何処に行ったんだ?」

「3ヶ月くらい行方不明だから心配だよね」

「しかも–––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 –––––この世から消えた……いや、最初からいなかったかのように全てが消えているとはな」

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