ブロッコリー……じゃなくて、ブロリー!   作:Mr.ねこ

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第3話

 修行を始めてから3ヶ月が経過した現在、俺の戦闘力は20に上がっていた。それもこれも、日々の辛い修行の賜物である………と言いたいところだが、正直にブッチャけるとサイヤ人の肉体のお陰だと思う。

 まぁ、そうは言っても辛い修行の日々だと言うのは事実で、何度か挫けかけたものの目前の脅威が存在するので修行は続けられている。

 

 実際、目の前に脅威が迫っていなかったら普通の日々を送っていただろう。………いや、脅威が無いに越した事はないのだが。

 

 それは兎も角、連日の修行の合間に局部を隠す為のズボンも作れたし(罠に掛かっていた狼の毛皮で作った)、ここ最近は充実していると言える。

 しかも、俺が住む家の30キロ先に人の暮らす村も見付けられた。そのお陰で、野生動物の毛皮を売ったりして金銭を得て、金槌と石鑿(いしのみ)を買う事も出来ていたのだ。

 

 で、石鑿(いしのみ)で何をするのかと言うと、岩をランドセル型に削って、それを背負って修行しようと考えたからである。

 分かりやすく言えば、武天老師が背負っている亀の甲羅の代わりだ。

 

 これで、日々の修行も捗るってもんですよ! まぁ、ランドセル型とは言え、作るのに一週間も無駄にしたけどな!

 

 しかも、本当に型をランドセルに似せただけであり、中に荷物を入れる事も出来ないしね。ただの岩の塊だから当然だけど……。

 

 そんなこんなで、重量50キロの岩を背負い、今日から何時もと同様の修行を開始します。

 

 

 

 

▲△▲△▲△▲△

 

「ハァハァハァ……し、死ぬかと思った」

 

 50キロの岩の塊は、今の息切れしている俺の背には存在しない。何故なら、ランニングの途中で捨てたからだ。

 それと言うのも、狼の群れに遭遇したのが原因である。

 

「ハァハァハァ……50キロはまだ俺には早すぎたな」

 

 そう、50キロという重量は重すぎて、遭遇した狼達から逃げる事が出来ず、あわや喰われるところだった。

 で、一週間も掛けて製作した力作だったのだが、逃げるために捨てざるを得なかったのだ。

 

 そんなこんなで、俺は理解したよ。50キロは俺にとって重すぎだったのだと。

 

「まずは、20キロから始めるかぁ……いや、またトレーニング中に襲われるかもしれないし、10キロにしとこうかな」

 

 うん、それが良いような気がしてきた。焦らずじっくり修行するとしよう。

 

 そうと決まれば、家に帰って新しいランドセルを作ろう!!

 

 って訳で我が家に帰還した俺は、金槌と石鑿を使って新しいランドセルを製作した。が、しかし、重量を10キロにしたせいか、滅茶苦茶薄いランドセルになってしまったよ。

 外見が貧相すぎて笑えるwww つうか、これじゃランドセルとは言えないだろうwww

 

 まぁ、そうは言っても始めから本来の目的であるランドセルとは違うのだから、別に外見はどうでも良いのだが。

 ただ………少し面白かっただけだ。外見が俺のツボにハマったのがいけない。

 

「早速背負ってみるか」

 

 うーん………軽くしすぎたかな? いや、今より重くして、トレーニング中に襲われたら同じだしな。これで良しとしとこう。

 

 出来立てホヤホヤのランドセルを背負い、俺は全力で走り始めた。進路にある倒木や岩は、軽やかにジャンプして避けつつ、途中の小川などもこれまた軽やかなジャンプで飛び越える。

 戦闘力が3ヶ月で10は伸びているのだから、当初トレーニングを始めた時より足取りは軽やかだ。

 

 だが、強くなった気がしない。その原因は、我が家の近辺に居る生物達のせいだろう。

 何せ、恐竜や狼だぞ? しかも、狼に至っては群れを作ってるしな。

 早々勝てる訳もなく、明らかに俺が狩られる方なのだ。

 

 それに、数は少ないもののオッコトヌシみたいなヤツも見付けたんだが、そいつがまた強い。どれくらい強いのかと言えば、ティラノサウルス擬きを倒せるくらいには強いと言っておこう。

 トレーニング中にたまたま両者がタマの取り合いをしているのを見た限り、多分両方とも戦闘力50はあると思う。個体にもよるが、一度スカウターで計ったティラノサウルス擬きは、戦闘力40だった。

 

 弱いヤツでも俺の戦闘力の倍はあるのだ。ここら辺の生物がどれ程危険なのかは理解して貰えたと思う。

 因みに、狼一頭の戦闘力は20である。……つまり、俺と同じ戦闘力だと言う事であり、もし群れに遭遇すれば、俺など簡単に殺されてしまう訳だ。

 

「ハァハァ……着いたぞーー!」

 

 そんな事実を考えている間に到着したのは、俺の畑である。我が家から20キロの地点にある為、行き帰りでフルマラソンに匹敵する距離だ。

 少し遠い気もするが、我が家の近辺に畑を作った場合、農作物を目的に集まる動物を肉食の動物が狙って来ると思われるので、安全面と体力強化と考えれば一石二鳥である。

 

 そんな畑であるが、今の大きさは東京ドーム三個分にはなっているだろう。メッチャ頑張って耕した結果だ。

 作物はトウモロコシが中心で、次に多いのはキャベツ。他には少し少ないものの、今の季節に育てても問題無いのかを実験する意味合いでニンニクを育てていたりする。

 やっぱり肉体労働をしていると、ニンニクが食べたくなるのだ。パワーも付くだろうしね。………パワーと言うか、スタミナか?

 

 ま、それは良いとして、この農作物の種は全て発見した村の住人から売って貰った物になる。狼とか猪の毛皮が結構な値段で買い取って貰えるのは非常に助かっているのだ。

 で、農作物が収穫出来たら、それも売ろうと考えている。まぁ、自分で食べる分を除いて、だけどね。

 

「ガンガン耕すぞぉいやぁああ!!」

 

 今で東京ドーム三個分もあるので、普通ならもうこれ以上は畑を大きくする必要は無いと思うだろ? でも、武天老師様流トレーニングでは必要な作業になるし、貴重な収入源となるのだから(その予定)、畑は大きければ大きい程に良いのだ。

 つう訳で、ランニングの後はひたすら農作業になる。

 

 素手でやるのも慣れたし、戦闘力も上がったお陰でバンバン耕していく俺は、夕方まで作業を続行した。そして、日が傾くのを視界で確認すると、再び全力のランニングで我が家へと帰還する。

 

 今日から10キロの重りを背負ってのトレーニングだったけど、最初は余裕だったが途中から結構疲れてたね。自分で言うのも何だが、10キロっていうチョイスはバッチリだったと言えるだろう。

 

 

 

 

 

▲△▲△▲△▲△

 

 あれから十一年が経過した現在(正確にはカレンダーが無いから分かんない)、俺の背負っている重りは100キロを超えていた。そして、戦闘力はと言えば、300に到達している。

 

 ビックリしただろ? 滅茶苦茶頑張ったのだよ!

 

 今の俺は、恐竜やオッコトヌシも余裕で倒せるようになりましたぜ。しかも、片手間に倒せるのだ。

 勿論、仕留めた獲物は俺の胃袋へ直行します。大変美味である。特にオッコトヌシは旨いぞ。

 

 そんな俺なのだが、少し困っている事がある………いや、かなりかな? それと言うのも、戦闘力が300に到達してから伸びなくなったのだ。

 いくら疲れ果てるまで努力しても、この半年というもの全く上がらなくなっちゃったんだよねぇ。

 

 それに、他にも困っている事がある。それは、肉体の年齢に精神が引っ張られているのか、俺の口調が子供っぽくなる事だ。……まぁ、内心で考える時は変わらないのだから問題無いと言えば問題無いので、特に気にしないでも良いけどね。

 でも、少し気になるのは仕方がない。

 

 それ以外に十一年の期間に変化した事と言えば、俺の懐具合だろう。村の人に売り続けていたら、ビックリする程に稼いでいたのだ。

 現在の総資産は、なんと驚きの一千万ゼニーである!! 収穫した作物を季節ごとに売り続けていたら、こんなにも貯金が増えました!!

 

 いやぁ、日本に居た時よりリッチになっちゃったよ。それもこれも、武天老師様流のトレーニングのお陰なので、武天老師様には足を向けて寝られないね。マジで感謝してます!

 ま、田舎なのでお金の使い道が無いんだが、何れは都会とかに出ようと思ってるし、その時に役立つだろう。

 

 と、こんな感じの結果が十一年の成果になる訳だが………口調の件は良いとして、問題は戦闘力の伸びだな。何故戦闘力が上がらなくなったのか皆目見当も付かない。

 まぁ、順当に推測すると、トレーニングをする際に負荷が足らないのだと思うけど………今背負っているランドセルでは、背負える大きさの限度だし、これ以上に大きくすればバランスが取れないのでトレーニングどころではなくなってしまう。

 

「………うーむ、難題だな」

 

 今の俺は空を飛べないのだから、そっち方面の修行をするべきか? つうか、舞空術どころか気功波も撃てないんだけどね。

 何故なら、気の使い方がさっぱり分からんのだ。原作で、見よう見まねで悟空が”かめはめ波“を放っていたが、あれは悟空の才能がズバ抜けていたからこそだろう。

 俺も毎晩「かめはめ波!!」「気円斬!!」「操気弾!!」とか叫びながら挑戦していたものの、一度たりとて成功していない。

 

 で、その結果俺は戦闘力を上げる基礎的なトレーニングに終始していた訳だ。しかし、その戦闘力も現状では上がらなくなったので、やはり修行内容を変更する時に差し掛かっていると言える。

 

 だが、その方法が思い付かん! 武天老師様ぁーーー、知恵を御貸しくださーーーーい!!

 

「はぁぁぁ………ん? あっ、そうか!」

 

 何で気付かなかったんだろうか!? 武天老師様のところに行って、弟子入りすれば良いじゃん!!

 

 こんな簡単な事に気付かぬとは、俺は馬鹿か? だが、そうなると問題が一つ浮上するな。

 武天老師様が何処に居るのか知らない事だ。そう言えば、村の人と会話する事はあったが(農作物を売る時)、此処の地名すらも知らなかったな。

 

 であれば、先ずはこの場所の地名を聞きに行くか?

 

「だな! そうしよう!」

 

 家の中で一人モンモンと考えていた俺は、早速聞きに行こうと思い勢い良く立ち上がった。

 するとその瞬間………

 

「うわ、ボロい家ねぇ。こんな家に人が住んでんのかしら?」

 

 そんな失礼千万な声が耳に入り、機先を削がれる。

 

 悪かったな、ボロくて!! でも、あっちこっち修繕したんだぞ!!

 

「ま、良いか。ドラゴンボールを探す為には道を聞かなきゃならないし、人が居る事を祈っておきましょ。

 ごめんくださーい! 誰か居ますぅ?」

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