さぁーて、話すネタが無い。いやあったか。
漢検準2級(高校在学程度)ノー勉で受けたら11点足りませんでした。あはは。
ではどうぞ。
「Gyuooooo……」
異形の獣がその肢体を四散させたのは、戦闘開始から3時間後の事だった。
「やった…あ……?」
ドロップ品と経験値のリザルト画面を見た後に込み上げる達成感を、1つの現象が掻き消した。
――《虚光に燈る首飾り》が、突如光り始めたのだ。
「これっ……て…」
「!!…ケント、その状態であそこに行けば…」
「そうか、ロックが解除されるかもしれない!行ってみ……」
そこまで言った途端、ケントはふらりとよろめいた。フィリアが慌てて支えるが、立ち上がる気力が起きない。いや、正確には無い。5時間半も戦い、休憩を挟んだとは言え忙しなく動き回り、3時間戦ったのだ。疲れが取れる筈が無い。
「…お疲れ様、ケント」
その事を察したフィリアは、労いの言葉と共にケントを少し運んで寝かせた。自身も壁に寄り掛かり、瞼を閉じ、眠りに落ちた。
―*―*―*―*―*―*―*
「んみゅ…う~……」
ケントにしか聞こえないアラームの音が鳴り、まだ起きたくないと反抗していると、枕がいつもと違う事に気付いた。
(……あれ、いつから寝てたんだっけ? それ以前に、この感触は……)
薄く瞼を開けると、人のお腹辺りが視界に入った。誰のだろう、と考えてからすぐに答えに辿り着く。
フィリアだ。
間違いない。間違えようも無い。この装備はフィリアだ。
「……寝かせてくれてたんだね」
いつも使っているツンツンした性格に合わせた口調を外し、まだ眠っているフィリアの顔を覗き込んだ。その顔は微笑んでいる。
「…………」
不意に悪戯心が芽生え、ケントはある悪戯をしてみる事にした。それは落書きでも、はたまた装備の全解除でもない。そもそもケントに、そんな辱しめをする度胸は無い。
では何なのかと言うと――頬にキスする事だった。
しかしケントは知らなかった。フィリアが実は、ケントより先に起きている事を。
「……それっ」
「うわぁああっ!? お、起きてたの!?」
たちまち拘束され(とは言っても抱き締めただけなのだが)、むにむにと頬を引っ張られて弄ばれていたケントは、今更襲ってくる羞恥で顔が真っ赤になっていた。本当の意味で、穴があったら入りたい程に。
「そういうのは、好きな人にするものだよ? ね?」
「ひゃい、わひゃりまひた……」
「ん、よろしいっ」
ようやく解放された所で、はて何か忘れている様な……と思い、首飾りを見て思い出した。
「そうだ、ロック解除。行こうぜ」
「う~~~ん……」
「…?」
「…2人だけの時は、さっきの口調にしてもらえないかな?なんか…弟を思い出すだから」
思わぬ提案に、ケントは口をぽかんと開け、暫し呆然としてから――
「うん、良いよ?」
その提案を受け入れた。
こうして、樹海エリアのボスを倒した2人は、並んでロックされたゲートへ向かった。
今回の内容:シャドウファンタズム倒れてる→次の日の朝まで眠りこける→並んで歩く→続く
…うん、アホか俺は(今更)。
薄いにも程があるやろ(憤慨)。
と言う訳で(どう言う訳だ)また次回。