前回、シノンにちょっと勘づかれたケントですが……。
今回から一人称視点にします。割と書いてて違和感あるんですよ、三人称。合わないのかなぁ……。
ではどうぞ。
俺は……いや僕は、この
そして、彼らは一様に、僕を憎んでいるだろう。……当然、だろうね。だって僕は――――皆に、「絶対に死なせない」と宣っていたから。
「――夢、か……」
「大丈夫?
「ん、あー大丈夫大丈夫」
勿論、あまり大丈夫じゃない。でも、辛い事を経験したフィリアに、これ以上心配を掛ける訳にはいかないのだ。
「ほら、今日も頑張って攻略に励もう!」
「ふふっ、そうだね」
昨日はキリト達の協力もあり、《刃竜ゾーディアス》なるエリアボスを討伐した――が、それも明け方の事だったので、今日は10時半からのスタートとなる。……《向こう》だったらお母さんに物凄く怒られるんだけどね。SAOだと怒られないからちょっと嬉しい。
「えーと……あれ、封印解除ってしたっけ?」
「え?確か倒した後は「休憩したら行こう」って言って……」
「……そのまま寝ちゃったのか。じゃあまだだったんだね」
「うん、だからそこからだね」
「そんじゃ、レッツゴー!」
―*―*―*―*―*―*―*
「……よし、封印解除ーっ!」
「それじゃ早速行こ……うわ、慎重に進まないと……」
「……なぁんでここまで浮いてんだろうねぇ……」
(原理は不明なれど)浮遊している足場を飛び移り、ちょっとずつ下に降りていくと――
「……わあっ、海だ!」
「ほんと!?わっ、凄い綺麗!」
カニ型モンスターや半魚人、更にはふよふよ浮かんでいるエイは居るが、それを差し引いても綺麗な海だ。泳ぎたいなぁー、海にはモンスターも湧かないみたいだしなぁー、でも水着とか無いんだよなぁー……と呑気な事を考えていると、ふとアイデアが浮かんだ。
急いでメニューを開き、メッセージタブからある人物を選択、手早くメッセージを―何故か両手だと出来ない―打つ。
「聞けるかなぁ……まいっか、送信っ」
「……?」
隣でフィリアが訝しげな視線を送ってきたが、「内緒」と言って誤魔化した。――あ、送れた。まだフィールドか圏内に居たんだ。……問題はスキルがあるかどうかなんだよなぁ……。
―*―*―*―*―*―*―*
「やっほー♪」
「ストレア!それに、そっちは……?」
「あ、えっと……シリカっていいます。よろしくお願いします!」
「よろしくね、シリカ。……で、ケントは?」
「いや、これ海じゃん?」
「うん」
「海にはモンスター湧かないじゃん?」
「そう言えば……確かに」
「泳ぎたいなーって」
「ああ、そういう……え、泳ぐの!?」
……あれ、思ったより驚かれた。なんでだろ?
理由を聞いてみた所、手招きされて耳打ちされた。……ちょっと息が擽ったいかな?
「……ああ、なるほどね……って、フィリア泳gむぐぐ!?」
「しーっ!」
……こほん。まあその、つまり……フィリア、泳げないみたい。
いやまあ、SAOの水泳が難しいのは分かるよ?でもコツさえ掴めば簡単だし、4層で拾った浮き輪の実も残ってるし。……いーじゃん、3つ落ちてきたんだもん。
「何なにー、どしたのー?」
「ひえぇ、カーソルが真っ黒……」
「あそっか、シリカって今レベル幾つ?」
「えっと……は、85、です……」
わぉ、思ってたより低かった。……よし、やるか。
「シリカ、ちょっとパーティ組まないか?」
「へっ!?ど、どうして……」
「レベリング、しちゃおうぜ。湧きを減らす意味もあるけど」
「い、いえ、あの……」
……顔が真っ赤だけど、緊張してるのかな?
休憩とは一体何だったのか。
そしてシリカ初登場です。これで主要キャラは……アルゴが出てない……。割と出そうで出ないですねぇ……
ではまた次回(いつになるんだ)。