黒い少年と影の世界   作:ユキノス

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こんにちは、ユキノスです。
前回、シノンにちょっと勘づかれたケントですが……。

今回から一人称視点にします。割と書いてて違和感あるんですよ、三人称。合わないのかなぁ……。
ではどうぞ。


17:ちょっと休憩

俺は……いや僕は、このゲーム(世界)で6人のプレイヤーを目の前で亡くしている。その死に際の顔は、恐怖、絶望、憤怒……中には、虚無感を浮かべて消滅する人も居た。

そして、彼らは一様に、僕を憎んでいるだろう。……当然、だろうね。だって僕は――――皆に、「絶対に死なせない」と宣っていたから。

 

 

 

「――夢、か……」

「大丈夫?(うな)されてたみたいだけど」

「ん、あー大丈夫大丈夫」

勿論、あまり大丈夫じゃない。でも、辛い事を経験したフィリアに、これ以上心配を掛ける訳にはいかないのだ。

「ほら、今日も頑張って攻略に励もう!」

「ふふっ、そうだね」

昨日はキリト達の協力もあり、《刃竜ゾーディアス》なるエリアボスを討伐した――が、それも明け方の事だったので、今日は10時半からのスタートとなる。……《向こう》だったらお母さんに物凄く怒られるんだけどね。SAOだと怒られないからちょっと嬉しい。

「えーと……あれ、封印解除ってしたっけ?」

「え?確か倒した後は「休憩したら行こう」って言って……」

「……そのまま寝ちゃったのか。じゃあまだだったんだね」

「うん、だからそこからだね」

「そんじゃ、レッツゴー!」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「……よし、封印解除ーっ!」

「それじゃ早速行こ……うわ、慎重に進まないと……」

「……なぁんでここまで浮いてんだろうねぇ……」

(原理は不明なれど)浮遊している足場を飛び移り、ちょっとずつ下に降りていくと――

「……わあっ、海だ!」

「ほんと!?わっ、凄い綺麗!」

カニ型モンスターや半魚人、更にはふよふよ浮かんでいるエイは居るが、それを差し引いても綺麗な海だ。泳ぎたいなぁー、海にはモンスターも湧かないみたいだしなぁー、でも水着とか無いんだよなぁー……と呑気な事を考えていると、ふとアイデアが浮かんだ。

急いでメニューを開き、メッセージタブからある人物を選択、手早くメッセージを―何故か両手だと出来ない―打つ。

「聞けるかなぁ……まいっか、送信っ」

「……?」

隣でフィリアが訝しげな視線を送ってきたが、「内緒」と言って誤魔化した。――あ、送れた。まだフィールドか圏内に居たんだ。……問題はスキルがあるかどうかなんだよなぁ……。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「やっほー♪」

「ストレア!それに、そっちは……?」

「あ、えっと……シリカっていいます。よろしくお願いします!」

「よろしくね、シリカ。……で、ケントは?」

「いや、これ海じゃん?」

「うん」

「海にはモンスター湧かないじゃん?」

「そう言えば……確かに」

「泳ぎたいなーって」

「ああ、そういう……え、泳ぐの!?」

……あれ、思ったより驚かれた。なんでだろ?

理由を聞いてみた所、手招きされて耳打ちされた。……ちょっと息が擽ったいかな?

「……ああ、なるほどね……って、フィリア泳gむぐぐ!?」

「しーっ!」

……こほん。まあその、つまり……フィリア、泳げないみたい。

いやまあ、SAOの水泳が難しいのは分かるよ?でもコツさえ掴めば簡単だし、4層で拾った浮き輪の実も残ってるし。……いーじゃん、3つ落ちてきたんだもん。

「何なにー、どしたのー?」

「ひえぇ、カーソルが真っ黒……」

「あそっか、シリカって今レベル幾つ?」

「えっと……は、85、です……」

わぉ、思ってたより低かった。……よし、やるか。

「シリカ、ちょっとパーティ組まないか?」

「へっ!?ど、どうして……」

「レベリング、しちゃおうぜ。湧きを減らす意味もあるけど」

「い、いえ、あの……」

……顔が真っ赤だけど、緊張してるのかな?




休憩とは一体何だったのか。
そしてシリカ初登場です。これで主要キャラは……アルゴが出てない……。割と出そうで出ないですねぇ……
ではまた次回(いつになるんだ)。
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