今回はですね、なんと時系列無視ってます(おい待てこら)。
書きたかった話何だっけなー、と思いながら書き進めて、最近思い出したので書く事にしました。時系列は間に入れるのも何かなと思ったのでそのまま。
という訳で、クラインニキの格好良さを再確認出来るこのイベント(エピソード?)、どうぞ!
「あー疲れたー……そろそろ帰るー?」
「うん、そうだねー……もうくたくただよー……」
唐突に湧いていたミツマタノオロチを苦労して倒し、更に数分経つ頃には、モンスターの湧きもすっかり元通りになっていた。日も傾いてきたので、また皆疲れたので、そろそろ帰る事にしよう。……あっ、ポーションが少なくなってきてる……
「フィリアー、ポーションまだ足りるー?」
「うーん、そろそろ少なくなってきたかな……ケントも?」
「ああ、ついでに補充しとくよ。武器のメンテもしちゃおう」
「ありがとう、よろしくね!」
「いいっていいって」
フィリアはまだホロウ・エリアから出られないんだし、補給やメンテは僕がやらなきゃね。《ナイトメア・リパルサー》も《朧月夜》も鉱物素材を使っている為、切れ味耐久性共に高い――が、どちらも華奢な為、少しだけ減るのが早いのだ。《ナイトメア・リパルサー》は分からないが、《朧月夜》は今日だけで1割減ってしまっている。むむむ……耐久に幾つか振っとこうかな……。
ピロン♪
「ん?メッセ?クラインからだ……なんじゃこりゃ、兎に角来いって事か?」
「あ、そう?……じゃあ……行ってらっしゃい」
寂しそうな顔のフィリアに罪悪感を覚えつつ、(悲しくなってくるが)数少ない友達の呼び出しにも答えたい。ぐぬぬ……と唸り始めた途端、答えが出た。
土産話かお土産持ってけば大丈夫(かもしれない)じゃないかな?
「えー、あーフィリア、お土産か土産話は持ってくるから……しばらくはそれで我慢して……」
「う、ううん、聞かせてくれるだけでも充分嬉しいよ。……ほらほら、早く行った方が良いんじゃない?」
無理して笑っている、のは分かる。でも、それを自然な笑顔に変えるには、どれだけの時間が――――
「ケーントっ。そんなに怖い顔してたら、可愛い顔が台無しだよ?」
「む……そんなに怖い顔してたか?」
「んー……なんかね、難しそうな顔してた!」
「そっか、まあ考えはしてたな」
「えー、何なに〜?」
「今後の事。さ、どっちにしろ《管理区》には戻ろう」
「あ、あのっ!」
「おわっ、ととと……ん?」
突然呼び止められた為少しつまづいたが、フィリアにしては珍しく口ごもっているのを見るに言いづらい事だろう。はて何だろう?
「……私、もう少しここで……レベリングしてくるっ」
「……フィリア!?フィリア!待っ……!」
そう言ってフィリアが駆け出した先は、当然ながら僕もフィリアも行っていない場所――未開の地。
「嘘だろ……フィリアっ!」
「ギュアアア!」
「くそっ……悪いストレア、もう一戦だ!シリカはダッシュで転移石に向かえ、先に帰っててもらって構わない!モンスターに見付かったら全力で戻ってくるんだ!」
「了解っ!」
「は、はいっ!」
数匹のモンスターが押し寄せ、それを全て倒した時には、フィリアを追う事が出来ない距離まで離れてしまった。
「……フィリア、大丈夫かな……」
「きっと大丈夫だよ!ほらほら、クラインが呼んでたでしょ?行こう?」
「……そうだな。また明日、フィリアに連絡してみよう」
シリカは無事帰れた様で―むしろ無事じゃなければただでは済まされない―、その旨のメッセージが届いていた。……そう言えば、クラインは何故に呼び出したんだろうか?
―*―*―*―*―*―*―*
「おう!おせぇーぞおめぇ!」
「悪い悪い、ちょっと野暮用があって。……ところで、この嗅いでるだけで腹が減ってきそうなこの匂いは何だ?」
「『フライングバッファローの肉』というS級食材です。……パパ、この方は誰ですか?」
「こいつはケント。俺やアスナと同じ攻略組だ」
「そうなんですか……私はユイです、よろしくお願いします!」
そう微笑んだユイはとても可愛らしく、また何故こんな小さな子が―SAOは15歳以上推奨の為、言ってしまえば僕やシリカもそうなのだが―
「えっと……キリト?説明してくれるとありがたい」
「はーい出来たよー!あっ、ケント君!来てたんだ!」
「こんばんはアスナ。おお……美味そう……」
「へっへっへっ、このクライン様が取ってきた肉だぜ?不味い訳がねーだろ!」
「違うでしょーS級食材だからでしょー」
「リズ、そんな事言わないでくれよ……んっ、美味い!」
「あっ、つまみ食いしたわね!」
僕やリズだけでなく、クライン(と、シリカの側に居るフェザーリドラ)を除いた全員が肉を食べ進め、残り1枚になってしまった。……僕は2枚食べただけだよ?2枚フィリアへのお土産として確保したから実質4枚かもだけど。
「おめぇら……」
「ご、ごめんクライン!1枚だけだけど……」
「そ、そうよ、1枚だけのが肉の味がよく分かるってもんよ!」
何人かフォローになっているのかいないのか分からない言葉を投げかけ、フェザーリドラが「きゅるぅ……」と鳴いた。
「あっ……ピナの分あげてませんでした……」
「あ、うーーー……よぉし分かった、この肉はお前が食え!」
「きゅるぅっ♪」
「えっ!?で、でも……」
「いいんだよ、俺様はいつでも食えるんだから、今日はお前らが腹一杯喰えって」
クラインさんマジかっけぇぇぇぇぇ!と思った瞬間だった。
クラインニキマジリスペクトっす。パネェっす。
このイベントはほんっとにクラインの人間性超高い事が知れたんで何度でも見たいです。何故これで彼女が出来ないんだか。見た目か?見た目なのか!?畜生ぉぉぉぉぉぉぉあああ!(発狂)
ではまた次回。