黒い少年と影の世界   作:ユキノス

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こんにちは。豹牙です。まず、前回についての説明を。イルファングが3メートルと言った理由は、単にでかくしたかったからです。はい、それだけ。嘘じゃないです、ホンマです。
それでは第二話、どうぞ!


2:光と影の共闘

「っ…ぐ!」

 

1層で戦った時より遥かに少ない人数で、1層の時より遥かに大きなコボルド王と戦わなければならない。そんな無茶苦茶な条件だが、やらなければいけないのが現実だ。

 

「くっそ…ポーションがヤバい…」

「セアァァッ!」

「グラァァ!」

 

もう1人の『ケント』が斬り込み、イルファングが骨斧を振るう。双方共に、この世界での命(ヒットポイント)は既にイエローゾーンまで突入している。

 

「下がって回復しろ!スイッチだ!」

「…いや、まだ大丈夫…」

「んな訳あるか!早く!」

 

どうやらもう1人の『ケント』は、自分の死に対する心理障壁―死ぬのは嫌だ、と思うアレだとケントは思っている―がかなり低いらしい。事実今も、イルファングに突貫攻撃を仕掛けていた。そんな戦闘を、実に()()()()

遂にイルファングの、4段あったHPゲージの最後の1本が赤く染まり―1層と同じく、革盾と骨斧を投げ捨てた。―やはり、どうもおかしい。1層の時は背丈など2メートルあったかどうかだったのに、今対峙しているこいつ(イルファング)は3メートルにも達している。更には、攻撃モーションの変更。1層では最後の1本に入った時に変更していたが、今は最後の1本が赤くなった時の変更。違和感はある。寧ろ違和感しか無い。

だからと言って、その違和感が何なのかと聞かれたら分からない。そんな物だ。

これは今のケントには知り得ない事だが、《ホロウ・エリア》の全てがアインクラッドと大きく違う―もといかけ離れている。プレイヤーについては先程ケントも体験したが、モンスターはイルファング―固有名『ホロウ・コボルドロード』―の様に巨大化して取り巻きが居なくなっている者も居れば、他にも―――。閑話休題。

違和感に気付けぬまま、ケントは無意識に身を引いていた。―何か、嫌な事が起こる気がして。そして彼は、恐らくまた突貫する気の自分()に注意を促す為に口を開いた。

 

「気を付けろ、今のそいつは――」

 

しかしその声は、イルファング改めホロウ・コボルド王が放った咆哮によって掻き消された。

 

「ウグルゥオオオォォ――ッ!」

「オオォォッ!」

 

同じく咆哮を放ち、果敢に挑む自分()。そして――両者は激突した。

コボルド王が抜き身で放ったのは、湾刀(タルワール)でも刀でもなく両手剣。それも、パッと見ただけでかなりの業物と分かる代物。対して『彼』は、やはりケントと同じ『砕牙・叢雲』だが―ここでもケントは今更ながらおや、と思う。ケントの刀はプレイヤーメイド。つまり、()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。何故、と思った時には、ぼろきれの様に高々と吹き飛ばされる彼を、ケントは見た。




因みにコボルド王を強くした理由は、ホロウ・リーパーが弱いんだし強化された奴居ても良いんじゃね?と思ったからです。考えが浅いのは、俺の専売特許ですからね(白目)

…毎度毎度短いのは気にしないでください。
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