実はVitaのPSNアカウントでメアド入力をミスりまして、初期化せざるを得ませんでした。わぁキッツい。
しかしながら、逆に言えば一度しか出来ない《ホロウ・エリア》の攻略編を並行してプレイ可能ということになります故、少しは頻度が上がる……かなぁと思うとります。
ではどうぞ。
「あれ、結構弱い……」
「……だね、ちょっと拍子抜けしたかな」
僕がヘイトを稼ぎ、フィリアが遊撃しまくった結果、割と簡単に《アルファルド》を倒してしまった。でもこれで水位が下がり、通れなかった所が通れる様になっている筈だ。
「なーんか物足りないけど……行こっか」
「うん、そうだね」
のほほんとした雰囲気で行こうとしたが、ケラケラという複数の笑い声が聞こえた事により、一気に緊張が走った。
「……!フィリア、あれ……!」
「あれ……って……大人数で、1人を……」
「くそっ!」
「あっ、ケント!」
間に合え、間に合え、間に合え───!
「その手を離せぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「……チッ」
抜刀と同時に斬り掛かったが──間に合わなかった。攻撃されていたプレイヤーは、青い硝子の欠片となって消えた。
「ターゲットは倒した、ずらかるぞ!」
数人の
「っ……!待て、あのプレイヤー……
「……どうしたの、ケント……怖い顔してるけど……」
「去り際一瞬だけ見えた、あのタトゥー……フィリア、今日は早めに引き上げよう」
「え……うん、分かった」
このままだと、いつか
しかし、奴らが──殺人ギルド《ラフィン・コフィン》が、アインクラッド史上最も危険である事には変わりない。
「あいつら……こんな所に隠れてやがったのか……!」
「ケント、……気持ちは分かるけど、落ち着いて」
言われてハッと気付き、一度忘れる事にする。どうやら、思っていた以上に怒っていたらしい。
「……ごめんねフィリア、あいつらは……あのギルドは──」
―*―*―*―*―*―*―*
「そんな……!人を殺すって……この世界だと、ほんとに死んじゃうんでしょ!?」
「うん……でも、あいつらは
突然、その時の記憶が全て引っ張り出された。どれだけ死にかけても止まらない、猟奇的な眼をギラつかせて襲いかかってくる奴らの──命を、僕は────
「……ケント?」
「あ……ぅあ……あっ……やだ、来ないで、やめろ、やめろ来るな来るな来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ケントッ!」
嫌だ、思い出したくないと思えば思う程、どんどん溢れてくる。PoH本人から、《ラフコフ》に誘われた事。初めてPKされそうになった事。気配に気付いて、戦わなければならなくなった事。HPが尽きかけ、言い様のない恐怖を味わった事。今までに関わった《ラフコフ》の面々の顔が、次々に浮かんでは笑って消えた。
「やだ……やだ……死にたく、ない……」
宙を掴む。胸を掻き抱く。現実で嘔吐でもしそうなレベルのトラウマが、一挙に押し寄せた。
そして、その手は──フィリアが、そっと掴んでくれた。
「ケント……キミに何があったのか、全部は私には分からない。だけどね……少しずつでいいから教えて?そして……乗り越えて行こう。1つずつ、一緒に」
ああ、僕はやっぱり大馬鹿だ。
助けるなどと宣っておいて、助けられているのだから。《慈悲深い死神》と呼ばれた男の、血に塗れた手を握ってくれているのだから。──近々、彼女もアインクラッドからもリアルからも去るのだろう。僕と関わっているのだから。
でも、今は。今だけは。そんな事、全部どうでもいい。
「お姉ちゃん……助けて……!」
涙が止めどなく溢れた。コードが反応しようと、今は……この暖かさに、全てを委ねていたい。
ケントそこ変わ(殴
という訳で、ケントのアインクラッドでの過去に触れてみたの回でした。お互いに傷を持っているケントとフィリアですが、どう癒していくんでしょうか。
ではまた次回。