今回、ようやくフィリアが出てきます。長かった。誰だよ書いてる奴。俺だわ。
…はい、くだらない事やってないで本編どうぞ!
「――――ッ!」
高々と宙を舞い、『彼』は落ちてきた。HPゲージは急速に、かつ無慈悲に減って行き――消滅した。
「嘘だろ…おい!嘘だろ!?答えろよ!」
ケントは、声の限り叫んだ。だがその言葉が言い終わらない内に、『彼』は青い硝子の破片を撒き散らして消滅した。ケントはその場に崩れ、恨めしそうに呟いた。その目には涙を浮かべている。
「……なんで…なんで俺の周りの
2年に及ぶ浮遊城での生活で、ケントとパーティーを組んだ、またはフレンド登録をしたプレイヤーの実に9割が、数日以内に死亡している。そのせいで付いた通り名は『慈悲深い死神』。これが濡れ衣なら大声で抗議したい所だが、事実の為そうも行かない。
コボルド王が、ゆっくりと歩いてくる。牙の生えたその口に、嗜虐的な笑みが浮かんでいる様に見えるのは、恐らく間違いではないのだろう。
ケントは刀を納め、コボルド王が両手剣を振り上げる。死の刃はすぐ近くに迫っているが、ケントは動かない、どころか――
「……ははっ、ようやく天罰か……ああ、長かった」
誰かが死んでしまっても、誰かを助けられる。または、守れるのなら。それを心の拠り所としていたケントだが、
***
同時刻、ケントと程近い所で、フィリアは
(プレイヤー?…どうせさっきの『彼女』と同じに決まって……!?)
ガサガサと茂みを掻き分けて、フィリアが見たのは―両手剣を降り下ろすコボルド王と、それを目の前にして動かず、嘲笑を浮かべている1人の男の子だった。
そうだと認識した途端に、フィリアは自分の
「間に合って…っ!」
目を閉じ、致死の刃を待ち受ける。何となくだが、時間の流れが遅く感じるのは気のせいだろう。走馬灯が見えてくるが、正直見たくない。どうせ、今まで俺が死なせてしまった人の悲痛な顔しか出てこない。
そんな時、唐突に
―その笑顔が、俺のせいで消えてしまう。俺が自分に
(……死ぬ事さえ許されないってか。……なら!)
両足を踏ん張ってその場に留まり、降り下ろされる刃へ向けて愛刀を振り上げた。
ギィン!という硬質の衝突音と共に、両手剣の勢いが一瞬だけ止まる。
「っく…おぉ…!早く、逃げろ…!」
「で、でも…」
「早く!」
俺の気迫(あるのか?)に圧されたのか、少女は両手剣が当たらない位置に逃げた。それを確認すると同時に、愛刀を引き戻す。するとコボルド王は面白いぐらいに転倒した。
「…はは……」
「はは、じゃないよ!何やってるの!?」
…そして俺は怒られた。
フィリア激おこ状態らしいっすよ(他人事)。
…しかし俺が書いてるオリ主はよく自棄になるなぁ…(笑)
それではまた。多分更新遅れます。