黒い少年と影の世界   作:ユキノス

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こんにちは、豹牙です。今回はあるキャラ2人が出てきます。ただ本当に今更ですが、この小説は『ソードアート・オンライン―ホロウ・フラグメント―』をプレイしていないと理解不能な部分があるかもしれません。報告が遅れ、大変申し訳ありませんでした。
ではどうぞ。


5:決意

「転移先…アインクラッド…」

「帰れるんだよね…あたし達…!」

「ああ…れ? 帰れないのか?」

フィリアが転移先をタッチしても、何故か転移しない。試しにケントがやってみると―

 

「わっ…!?」

 

転移出来た。しかもフィリアを置いて。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「……ここは…」

「76層主街区、《アークソフィア》よ」

「おぅああびっくりさせんなよリズ!」

 

ごめんごめん、と陽気に笑う鍛治屋―リズベットは、鍛治屋でありながらマスターメイサー、しかも女性という有名になる原因しか持ち合わせていない。鍛治屋としての腕は相当で、ケントの《砕牙・叢雲》も彼女が作ったものだ。

 

「…あれ、店はいいのか?」

「あー、それが…()()()()のよ」

「はい?」

 

戻れない? 何故? どうして?がおg(殴。それはまずいんじゃなかろうか。

 

「またまたー…転移門がバグってるだけだろ?転移結晶な…ら…あ?」

状況が飲み込めずにいるケントがストレージを開くと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「な…なんだよこれ…? 策敵も刀も体術も…叢雲もおかしくなってるし…」

「……76層に来てから、こーゆーバグが多発してるのよ。その刀、打ち直そうか?」

「…ああ、ここまで引っ張ってきたのも無茶があったしな」

元々70層で厳しめの武器だ、流石に替え時だろう。と同時に、はてリンダースに帰れないならどこでやるんだと思ったケントは、思わず聞いていた。

 

「なあ、リズ…どこでやるんだ?」

「商店通りにあるあたしの店よ?」

 

何を馬鹿な、とでも言いたげなリズの台詞に、ケントは驚き半分呆れ半分といった微妙な心境だった。

 

「…お前そういうとこちゃっかりしてるよな」

「キリト達のお陰よ」

「そうかい。またお世話になるよ」

「当ったり前よ。…さ、行きましょ」

「あいよぉぉう!?」

「リーズー♪」

「うわぁ!……びっくりさせないでよストレア!」

 

あ、良かった。てっきり百合展開になるのかと…と考えたのは言わないでおこう。

 

「…で、ストレア? だっけ? 攻略組には居なかった顔だけど」

「うん、よろしくねー♪」

「ん、おう」

ケントは、あまりハイテンションに着いて行ける程テンションが高くない。だがストレアとは、不思議と仲良くなれる気がした。

 

「俺はケント。よろしく」

「うんっ!」

(…おお、結構力強いなぁ)

 

握手して分かった。少なくとも観光目的で来たプレイヤーではない。しかも、武器は両手剣が振れるぐらいの筋力値(STR)だ。

 

「ほら、行くわよ」

「…あ、ちょっと待っててくれ」

「はい?」

「悪い、すぐ戻る!」

 

と言って転移門を潜ったケントの発した《ホロウ・エリア管理区》の言葉は、リズには理解出来なかった。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「…やっぱり私は、《ホロウ》のフィリアなんだ…」

 

フィリアは、ケントがアインクラッドへ戻った後、1人で座りこんでいた。アインクラッドへ戻れない。その事実が、フィリアの心を蝕んでいった。5分経っても、ケントは帰ってこない。いつものフィリアなら、買い出しかメンテにでも行っているのだろうと考えた。しかし今は、彼は自分を捨てたとしか考えられなかった。

 

「…やっぱり……あたしは…っ!」

「あれ?フィリア、なんで泣いてんだ?」

「……え?」

 

その声にハッと気付き、顔を上げたフィリアの目には、疑問符を浮かべたケントが居た。

 

「…な、ななな何でもない!」

「そうか? まあ深くは聞かないけど…武器のメンテに行くから、武器貸してくれ」

「あ、それならメンテより打ち直してほしいんだ。AGI重視で」

「あいよ、分かった。あ、そうそう」

「?」

 

この後聞いた台詞を、フィリアは一生忘れたくないと思った。それと同時に、それは叶わない事だとも思った。

 

「―俺は、フィリアがここ(ホロウ・エリア)から出られるまで、買い出しやメンテ以外ではアインクラッドには帰らない。いつか一緒に戻ろうぜ」

「……うん!」

 

因みにこの後、リズに「すぐじゃないじゃないのよ!」と怒られ、それでもしっかりと打ち直しをしてもらったのは別の話。




ストレア可愛いよストレア。フィリアの次に好きです。何度かひょっこり出て来そう(小並感)。リズベッドはちょくちょく出ます。まぁメンテナンスだから多少はね?…さて、また頑張って書きますか。
ではまた次回。
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