前回、PoHに出会ったフィリア。揺れてます(心が)。さて、セルベンディスの樹海・教会編です。鈴音鉱石?代わりの武器ありますよね?(威圧)
ではどうぞ(おいこら)。
「ふわ……」
「寝足りない?」
「うん…アイツが来たって分かってから寝られなくて…」
「…そっか」
2人は今、《セルベンディスの樹海》の教会の中を探索していた。と言っても、フィリアが調べている間にケントが敵を倒す、といった事の繰り返しだったが。
「おっと…!」
「KUKAAAAAA!」
奇声を発しながら振り下ろされる死神の鎌を、真正面から受け止め―るには少々危険なので、刃を斜めにして滑らせる様に
「せぇ…りゃあっ!」
バランスを崩した死神の
「さーて、お宝ちゃんは……あれ?」
「何も無……っ!」
「GYUGAAAAAAAAA!」
これまた奇妙な、それでいてぞくりとくる声。そして2段のHPゲージと共に現れたのは、サンクチュアリと言うらしい
「戦うしか無さそうだ、行くぞ!」
「うん!」
2人は互いの得物を抜き、新たな死神を迎え撃つ為に駆け出した。
―*―*―*―*―*―*―*
「GUGIIIIIII――――……」
某作家とどことなく名前の似ている死神が、その体をポリゴンの欠片に変えたのは、十数分後の事だった。ホラー系がそこまで苦手ではないケントは大丈夫だったが、フィリアも大丈夫だったのは少し意外に感じていた。中学生の価値観が世間に通じる訳ではないのだが。
「…ん?何かドロップしたみたいだぞ」
「え!?何なに!?」
「わぁっ…え、えーと…《虚光に燈る首飾り》?プロパティ…は……何だこれ、何もない」
「えぇー…? ――待って、これにそっくりな窪み見たことある」
「ほ、本当!?」
「わっ…う、うん。確か…浮かんでる遺跡の近く…だったかな?」
「浮かんでる遺跡…?新エリアか何かかな…となるとこれが鍵になるのか…」
そのままブツブツと小声で呟きながら、やや小さな
「エリアはいくつあるんだ…?少なくとも2つだけどそれじゃマップが広過ぎる…全体マップを見る限り4つか5つだろうけど…それをクリアすればフィリアは戻れるのか…?」
「ケント?ケントー?」
「流石にそんな簡単じゃないだろうけど…まずここにカルマ回復クエはあるのか?アルゴに聞いてみるか…」
何度か呼びかけても一向に返事しないケントに、フィリアはむっとなってしまい―えいっ、とケントの柔らかそうな両頬をつまんだ。
「ふぇ、ふぁに!?」
「…話、聞いてた?」
「ごめんなさい、聞いてませんでした…」
「もう…そこに行ってみようって言ったの。次は言わないからね? いい、次は言わないよ?」
早速「次は言わない」宣言を守れてないフィリアにくすっと来たケントだが、きょとんとした顔で首を傾げられたので「フィリアも天然なのかな?」と内心で思った。
「分かった、行ってみよう」
「うんっ、こっちだよ!」
たったか走り出すフィリアに並走しながら、ケントは頭の隅で考えていた。エリアボスを全て倒せたとして、それでフィリアをアインクラッドに戻せるのだろうか?それ以前に、《ホロウ・エリア》から出られない理由は、本当に《
早くー、置いて行っちゃうよーというフィリアの声に思考の海から引き戻されたケントは、すぐ行くーと返事して速度を上げた。
サンクチュアリってなんか…何かの作者さんに似てません?名前(分かるか)。
さて、次回は頑張ってボス戦…にしたいなぁ……(懇願)
ではまた次回。