…ぬわー、今日(書き始めた時間から考えて)あと3時間しか無いぃ…。
気張って行きます、どうぞ。
「…ここ?」
「うん、このロックだよ」
「よし…填めるぞ」
ゴクリと生唾を飲み、そっとペンダントを填めた結果、ロックが解除される――という事を期待していた2人だが、それを嘲笑うかの様に何も起きなかった。
「…あれぇ、何も起きないな……」
「うーん…何か足りてないのかなぁ…」
「そうだなぁ…教会の他に神殿っぽいのもチラッと見えたし、そっち行ってみるか」
神殿を新たな目標として動き始める事にしたケントは、フィリアと何か話してみようと思い、気の効いた話題を探してみる事にした。
―*―*―*―*―*―*―*
「フィリアってさ」
「うん?どうしたの?」
隣を歩くケントに声を掛けられ、フィリアは首を傾げた。だが内心では、自分がホロウだと気付かれたのかもしれない、とネガティブな思考が渦巻いていた。しかし返ってきた質問は、フィリアの予想の斜め上をいく物だった。
「好きな人って居るのか?」
「~~~~~~!!?」
真顔で凄まじい事を宣うケントに、何と言ったら良いのかは分からない。だが、居るか居ないかと聞かれたら居るのも事実なのだ。
「あっ、その反応は居るんだぁ~…」
顔真っ赤だからすぐ分かるぞ、と意地悪く笑われてしまった事から、これは絶対に後々まで弄られるとは思わずにいられないフィリアだった。
「その人が羨ましいよ……なんて」
ケントは冗談のつもりで言ったのだろうが、フィリアにとっては冗談でも何でもない。何故なら、フィリアの好きな人は――
「おっ、着いたみたいだぞ」
「えっ? あ、うん、そう、だね…」
「ははは、緊張してるのか? ほら、リラックスリラックス」
ぽんと肩を叩かれ、自分より(恐らくだが)幼いケントの暖かさが緊張を―ケントが思っているのとは別種だが―
―*―*―*―*―*―*―*
「…ふっ!」
「はぁぁっ!」
「クルルアァァ!」
ケントの刀とフィリアの
「あむ…あれかな、もぐ…扉って」
「…その肉、何のモンスターの?」
「もぐ、んぐ…フィリアも食べるか? 2層の牛からドロップした肉を焼いただけだけど」
「うーん…貰おっかな」
「ん。はいよ、これ」
この期に及んで緊張感の無いケントだが、実はこの性格が理由で生き残れている事をフィリアは知らない。緊張しない事で冷静さを保ち、的確な判断が出来る為──らしい。閑話休題。
「いただきます…はぐっ」
「結構イケるだろ?」
「…美味しい……」
「え、泣く程!?」
正直言って泣かれるとは思っていなかったケントは、とりあえずフィリアの涙を拭っていた。
「だって…
そう言うと、ケントにぎゅっと抱きつき、「ありがとう」と呟いたフィリアの背中を、ケントは優しく擦っていた。
***
「…落ち着いたか?」
「うん…ありがとう、ケント」
「どういたしまして。それじゃ……」
扉に歩み寄り、窪みにペンダントを填めると――今度こそ、扉が重厚な音を立てて開いた。
「…よし、行くぞフィリア」
「うん、分かった」
向こうには、今まで《ホロウ・エリア》で見たどの扉よりも威圧感を放っている扉があった。だが、2人でなら不思議と怖くはなかった。
はい、1週間連続執筆&投稿は流石に難しかったみたいです。色々あったとは言え18時間オーバーは流石に笑う。…と思ってたんですが、紅魔館の方を予約投稿にしてたのすっかり忘れてました。
さて、次回こそボス戦です。
また次回。