私は妖精界のトップモデルにしてスーパーヒロインッ!! オベローン。
私には妖精じゃないけれど凛々しくて素敵なお兄様が、
そう、お兄様………お兄様…、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様ぁぁぁっっ!!
ゆーあーまいらぶっ!! LOVE ラブよっ、お兄様っ!!
…少し取り乱したわ。
でもそれくらいイケメンなお兄様がいるのは理解できたのなら問題ないわ。
ローマの皇帝とエジプトのファラオが混じって最強に見える。
これはお兄様テストに必ず出るから覚えて置いて損は無いわね。
私が初めてお兄様に逢ったのは、パパが「お前にも兄がいる」と教えてくれた事。
私はそれを知って独力でお兄様を探し出したの。
当初はどんな人間だろう。
失礼にもその程度の興味しかなかった。本当に、あの時の私は厚顔無恥だったわ。
でも、お兄様を一目見た時から私は、そうこの私、妖精王オベローンは、雷が落ちたように恋に堕ちたわ。
でも、最近お兄様を狙う不届きな輩がいるの。
そう、例えばあの女。
見た時にはビビッと来たわ。もうそれは妖精王的な何かに。
だから私は宣戦布告した。
「あっ、貴女がお兄様を狙うメス猫、いえ、メス隼ねっ!!
お兄様は正々堂々と私がメインヒロインにするんだからっ!!」
勢い余って私
私
というか、護ってくれるというより護られるヒロイン系だし。
あの女はそんな私を見てまるで微笑ましいものを見る様に、
「なるほど、血の繋がりのある妹ですね」
って言っていたけれど、それは血のつながった妹だから全年齢対象版では攻略対象外って言いたいのかしら?
言いたいのでしょうね? わからないけれど、多分そんなところだと思うわ。
それにその後これ見よがしに腕を組む流れで胸を揺らしていたのは許さない。絶対に。
そしてあの女は矢鱈運が良い。
「すっすみません。御怪我はないですかっ!?
僕の不注意でっ…」
と焦って『僕』という一人称を使って、剰えその御手があの女の丘の上に乗るというTOLOVEるな展開で、
しかもそこに――――
「良いのよ…ぼ・く?」
そう言って中途半端に自信があるのかないのかわからない女は、赤らめた顔をお兄様に近づけた所で、
間一髪私が間に合って事なきを得たけれど、
「お兄様どいて、ソイツ殺せないっ!!」
って正当なお願いをしたのに、あのメスガオ隼を護ったのはお兄様にしては良くない判断だったわ。
お兄様はわかっていない。
時代は只の巨乳よりもロリ巨乳。
ロリ巨乳よりも巨乳でモデル体型の妹よっ!!
それなのにそれなのに、挙句の果てには体操服を引っ提げて事もあろうに私を差し置いて、
「に・い・や」
と抱きついてくる女まで現れたの。
妹ポジションで巨乳で華奢体型?
もうモロ被りじゃないですか、神様の馬鹿ーっ。
そいつは大抵私を見ながらそう言う行動を採るのでワザとだと思うし、最早宣戦布告だと言ってもいい。
おまけにお兄様が何か言おうとすれば、
「余を傷物にした責任取って貰うからな」
って、何処かの吸血姫が言いそうな事を言いながらお兄様に迫るし、お兄様もそれを言われると否定できずにヘタるし、
もう、彼を返してと連呼したくなるような事ばっかりなこの世界。
パパがお母様とは別に作った妻とばったり会って空気が凍ったり、
お兄様がパパを歩く下半身を見る様な目で見たりするけれど、私は笑顔で元気です。
クレオパトラセレナちゃんと『真・妹同盟』を立ち上げたりしながら頑張るウルトラ超絶美少女オベローンちゃんは、
今日も全国の兄を愛する妹の代表として、世界で一番妹で、世界で一番お姫様にお兄様LOVEに頑張りますっ!!