妖精のいる飲食店   作:ふくちゃん

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姫騎士 3

どうしてこうなった…。

 

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アメーリア様がよこしてくれた迎えは朝のはずだったのに真夜中のうちに迎えがきた。

 

なんでも公爵に面会することになるから礼服を用意しなくてはならないのだそう。

 

しかも使用人の独断。というよりは公爵の知らないところで他の貴族からの攻撃材料が生まれないようにするためみたい。身分差別は基本的に存在しないし、公爵もそんなことをする人ではないらしいのだけれど中にはそんな貴族もいるんだって。そんな配慮ができる使用人さんってすごい。

 

しかもお抱えの服屋さんもいて、朝公爵に面会する前に採寸から全部やるんだとか。すっごくお金かかってる…。まぁ費用は公爵家が出してくれるみたいだから安心だけど。

 

今回は大まかに作ってあったのを採寸のデータを元に調整するって形だったから服の製作はすぐ終わった。

 

 

 

そう、製作は。

 

公爵家の好意で何着か作ってもらえたんだけど、公爵家のメイドさんたちがその服からどれにしようか迷ったみたいで着せ替え人形状態だったよ。顔が幼くて可愛いからって理由で。日本人はよく幼く見られるらしいけど…まさかそれがここまでとはね…。年下の子もいたんだけどなぁ…。

 

こっちの世界に来て3年。今年で18なんだけど、15くらいに見えたんだって。

 

 

そんなメイドさんたちの戦い(着せ替え)が終わった時にはもう疲れ切ってた。

 

アメーリア様も迎えとして来るということなので使用人の方々の行動がばれないように宿に戻り仮眠。 朝の仕込みとかが終わり時間のあったローズが膝枕してくれた。

 

 

 

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そして迎えの馬車が来た。

僕らの宿があるところは平民街の商業区画にある。そんなところに貴族の馬車が止まることなんてなかなかないからすぐ野次馬がたかっきてさ、そんな状態の時にローズが「いってらっしゃい。帰ってきたらまた膝枕してあげわね!」なんて言ったもんだから…。

 

ベラに膝枕のことがばれてローズに対抗心があるみたいなベラが次は「次は私がリョウにしてあげるんだからね!」ってローズに大声で言ってしまいもうあたりは大騒ぎ。

 

あーあ、衛兵さんまで出てきちゃった。

 

ごめんなさい。じつは……………。

 

 

衛兵さんに全部はなしたら、騒ぎを収めるのを手伝ってくれてなんとか終わったよ。

 

公爵家に行く前になんでこんなに疲れちゃうかな…。

 

馬車に揺られて考えてもベラとローズが悪いとしか思えない。

よし帰ったらお説教だな。


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