それと、とある方応募のオリキャラ登場です
どうも、桜です
今私は、登校した教室を見て固まってしまいました
だって……
「ここはいつから、女子校になったのだ?」
今美夏ちゃんが言った通り、教室内には女子しか居なかったんです
私が呆然としてると、麻弓ちゃんが近づいてきて
「男子は皆、転校生を見に行ったのですよ」
と教えてくれました
転校生?
「ほら、前に教えたのですよ。転校生が三人来るって。まあ、どうやら増えたみたいだけどね」
私が首を傾げたからか、麻弓ちゃんは教えてくれました
ああ、そういえば言ってたね
私が納得してると、麻弓ちゃんがデジタルカメラを取り出して
「だけど、男子達もバカよねー。私に言えば、写真を見せてあげたのに」
やっぱり、撮ってたんだ……
「行動が早いな、麻弓」
美夏ちゃんが誉めると、麻弓ちゃんは笑いだして
「フッフッフ、初音島のパパラッチとは私のことなのですよー!」
麻弓ちゃん、机に足を乗っけるのはやめようよ
と、私が呆れていた時でした
扉が開き、クラスの男子達が入ってきました
皆、興奮してるのがわかります
「いやー、世界は広いね! まさか、桜ちゃんクラスの美少女がまだ居るなんて!」
緑葉くんが興奮しながらそう言ってますが、とりあえず
「緑葉くん、私はそんなに美少女ってわけじゃ……」
「なにを言うのですよ、さっちゃん! さっちゃんは美少女で間違いないのですよ!」
私は否定しようとしたけど、麻弓ちゃんに美少女と言われちゃいました
私はどう否定しようかな? と思い、否定の言葉を探していたらチャイムが鳴って、担任の紅薔薇先生と副担任の山田先生が入ってきました
「お前ら、席につけー!」
「皆さーん! 席に座ってくださーい!」
紅薔薇先生と山田先生が着席を促すと、皆席に着きました
皆が座ると、紅薔薇先生が両手を教卓に突き、大きく溜め息を吐いて
「あー……点呼を取る前に、転校生を紹介する」
と、疲れた様子で言った瞬間
男子達の雄叫びが教室に響きました
うるさくて思わず、耳を塞いだくらいです
「やかましい! タイヤ引きグラウンド五十周させるぞ!!」
紅薔薇先生が一喝すると、すぐに静かになりました
さすがです
「あー……転校生だが、女が三人に男が一人だ」
と紅薔薇先生が、疲れた様子で言ったら
「喜べ野郎共~、良かったですね~子猫ちゃんたち~」
……え?
私もだけど、教室に居た全員が、山田先生のセリフに固まってしまいました
すると山田先生は、全員の沈黙に恥ずかしくなったのか、持っていた教科書で顔を隠しました
「……山田先生?」
「すいません、聞かなかったことにしてください……」
じゃあ、なんでやったんですか?
「はぁ……まあ、遅れたが、転校生を紹介する。入れ!」
紅薔薇先生が呼ぶと、ドアが開き……
「おう! なかなか良い教室じゃねぇか!」
「そうだね、神ちゃん。これなら、ネリネちゃんの勉強もはかどりそうだ」
入ってきたのは、神族と魔族の男性でした
…………
あれ?
「なんで御二方が居るんですかー!?」
入ってきた二人を見て、山田先生がワタワタと手を振りながら叫びました
紅薔薇先生は頭が痛いのか、額に手を当てて大きく溜め息を吐いてます
「いやなにね、ネリネちゃん達の教室がどんな感じなのか見ておきたくってね」
「おうよ! まあ、あの学園長だから心配はしてなかったけどな!」
魔族の男性の言葉に神族の男性が笑いながら豪快に言ってたら
「お・と・う・さ・ん!」
鈍い音と共に、神族の男性の頭が横にズレました
なにが?
「もう! お願いだから、恥ずかしい事をしないで!」
気づいたら、神族の男性の背後にイスを持った神族の女の子が居ました
もしかして、あのイスで殴ったのかな?
「シア? イスで殴るのはやめろと何回も言ったじゃねえか」
「このくらいじゃないと効果ないし、血の気が多いから抜くくらいがちょうどいいんです!」
日常茶飯事なんだ!?
それとシアちゃん、使用方法をキチンと読んで?
イスは座るために使うんだよ?
「お父様もやり過ぎです。皆さんが驚いてるではないですか」
「いやー、ごめんね。ネリネちゃん」
魔族の男性の後ろにも魔族の女の子が居ました
正直言って、二人ともかなりかわいいです
そして、紅薔薇先生の隣に居る男の子は頭を抱えてます
その男の子は、長い雪のような白色の髪をポニーテールに纏めています
すると、神族の男性が周囲を見て
「おい、そういやぁ…嬢ちゃんはどうした?」
と首を傾げました
誰のことだろ?
「そういえばそうだね。このクラスに知り合いが居るって言うから、一緒に編入したんだが」
このクラスに知り合い?
シアちゃんやネリネちゃん達が周囲を見回していると、男の子が教室から出て
『なにをしてんだ、フヨウ』
……え?
……フヨウ?
『ま、待ってくださいシオン君! まだ心の準備が!?』
『知るか、いいから入れ!』
『あ!?』
そんな会話の後に入ってきた姿を見て、私の頭の中は真っ白になりました
だって、その姿は間違いなく……
「それで…そろそろよろしいでしょうか?」
気づけば、紅薔薇先生が微笑みを浮かべながらすごいプレッシャーを放ってました
「「「「「はい……」」」」」
さすがに、怖かったみたいです
そして、少しして
「リシアンサスです! 神界から来ました。長いのでシアって呼んでほしいっす!」
「ネリネと申します。魔界から来ました。よろしければリンとお呼びください」
シアちゃんは元気に、ネリネちゃんはおしとやかに自己紹介してくれました
「俺の名前は剣崎シオン。よろしく頼む」
シオン君は淡々とした様子で、自己紹介してくれました
「俺の名前はユーストマだ。シアの父親で、神界の王をやってる。よろしく頼むぜ?」
……え?
「私の名前はフォーベシィ。ネリネちゃんの父親で魔界の王をやっている。見知っておいてくれたまえ」
……はい?
「お二人は結構です! それに、まだ一人終わってません!」
紅薔薇先生はそう言いながら、苦笑いしてる《あの子》を指差しました
「私の名前は芙蓉楓です。人界には久しぶりに帰ってきました。皆さん、よろしくお願いします」
楓ちゃんはそう自己紹介すると、顔を私に向けて微笑みました
その瞬間、私は居てもたってもいられなくなり、イスを倒しながら立ち上がり、楓ちゃんに駆け寄り抱きつきました
「楓ちゃん! 本当に楓ちゃんなんだよね!?」
「はい……桜ちゃん……久しぶりですね」
私はその雰囲気と喋り方も楓ちゃんとわかり、思わず泣いてしまいました
桜sideEND
第三者side
桜が泣きながら楓に抱きついているのを見て、周囲のほとんどが反応できていなかった
数瞬後、ようやく紅女史がまばたきした後
「おいおい、八重。どうした?」
と、桜に問い掛けた
すると泣いている桜の代わりに、王達が口を開いた
「あー…待ってくれや先生方よ」
「彼女達は久しぶりの再会なんだ。許してやってくれたまえ」
「久しぶりの再会? どういうことですか?」
王達の言葉に、紅女史は首を傾げた
「彼女、楓ちゃんはね、二年前のタイタン戦争の折りに死んだとされていたんだよ」
「なっ!?」
フォーベシィの言葉を聞いた紅女史は、驚愕した
「俺が発見した時は瀕死の重傷で、治癒魔法を掛けながら保護して、神界で治療を施しました」
「それで、意識が戻った彼女に聞いて帝国に聞いてみたら、彼女の知り合いは居ないと言われてね。世界各国に問い合わせたんだ」
「んで、ようやく初音島に居るとわかってな。シア達と一緒に転校してきたわけだ」
シオン、フォーベシィ、ユーストマの言葉を聞いて、紅女史はいまだに泣いている桜を見た
その桜を抱き締めてる楓は、嬉しさからかうっすらと涙を浮かべていた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
時間が経ち、昼休み
桜、樹、麻弓、美夏、エリカ、由夢、シア達は屋上に来ていた
あれからしばらくすると、泣いていた桜は泣き止み、落ち着いたからか泣いたことを恥ずかしがって顔を赤らめた
そして、王達はなぜか現れた妻達により引きずられていった
それから、紅女史の計らいにより一限目は質問タイムとなった
その時に樹が少々、問題発言をしてしまい、シオンが剣を投擲
樹の机に深々と突き刺さった
閑話休題
そして昼休みに入ると、樹の提案により屋上で昼食となったのだ
桜達はすぐに、シア達と仲良くなった
二人の人柄ゆえか、あまり王女といった雰囲気を感じなかったのだ
全員で談笑しながら、弁当を食べていた
その時、ドアが凄い勢いで開け放たれ
「楓が生きてたって、本当!?」
大声を出しながら、一人の女子が現れた
その女子は緑の髪をショートカットにして、左前髪をリボンで纏めていた
女子の付けているリボンは、三年生を示している
その女子を楓は見ると、微笑みを浮かべ
「お久しぶりです。亜沙先輩」
と頭を下げた
女子、
「楓ーー!」
楓に駆け寄り、飛びついた
亜沙が飛びついた衝撃で、楓は倒れそうになったが、シオンが片手で支えた
亜沙はすぐに顔を上げて
「無事ならなんで、連絡くれなかったの!?」
と、楓に問いただした
「連絡したかったのですが、民が初音島に居ると知ったのは3ヶ月くらい前でして…しかも、それまで私はリハビリで忙しかったんです」
「リハビリ?」
亜沙が首を傾げると、楓は頷いて
「はい。前タイタン戦争の時に私は右腕が千切れ、それに伴う出血多量で瀕死の重傷を負いました」
楓の言葉に亜沙は、視線を右腕に向けた
その腕は間違いなく普通の腕で、義手などではなかった
亜沙の視線でわかったのか、楓は右腕を動かしながら
「この腕は神界の技術で治してもらいました。そのリハビリを兼ねて、神王のお城で働いてたんです」
最初は失敗ばかりでしたけど、と楓は苦笑いしながら付け足した
「あの戦争によって、どこの国でも色々とトラブルがあってな。情報なんかは正誤が入り混じってた」
「それらを確認してたら、一年以上掛かってました」
シオンの説明に続くように、ネリネが補足した
ネリネの言葉に亜沙は頷くと
「そういえば、君達が神界と魔界から来た王女様達なんだよね? ボクは時雨亜沙」
「私はリシアンサスです。長いから、シアって呼んでほしいっす!」
「私はネリネと言います。よろしければリンとお呼びください」
「俺は剣崎シオン。好きに呼んでくれ」
亜沙が自己紹介すると、シア達も簡易的に自己紹介した
すると、亜沙は腕を組み
「そういえば、なんでシアちゃん達は初音島に来たの?」
と、シア達に問い掛けた
その問い掛けを聞いた桜達は、そういえばと思い視線をシア達に向けた
するとシア達は視線を合わせると、頷き
「私達は稟君に会いに来たの!」
シアが代表して言った言葉を聞いて、桜と亜沙は固まった
「稟君って確か、桜ちゃんの言ってた男子だよね」
桜から話を聞いていた樹が、桜に視線を向けて問い掛けた
「う、うん……だけど……」
「ボク達も一年以上会ってないから、どこに居るかなんてわからないんだ……」
と亜沙と桜が俯くと、シア達は小さくガッツポーズをして
「それなら大丈夫っす!」
「稟様の居場所なら、私達が知ってます」
その言葉を聞いた、桜と亜沙はシア達に詰め寄って
「知ってるの!?」
「稟君はどこに居るんですか!?」
と問い掛けた
「稟くんなら、訓練校に居ます」
二人の問い掛けに、楓が静かに答えた
「訓練校って、つまりは軍ってこと?」
麻弓の言葉を聞いた桜は立ち上がり
「早く会いに行かないと!」
と意気込んで言うが、その腕を美夏が掴み
「待て、八重!」
「今すぐには無理ですよ。訓練校とはいえ軍の施設なので、アポを取らないと」
「それに今の時期は総戦技演習なので、アポを取れませんわ」
由夢達の説明を聞いて、桜達は首を傾げた
「総戦技演習?」
「正式には総合戦闘技術演習です。つまりは、訓練生の卒業式ですね」
「それに、総戦技演習が終わってもすぐに配属されるので、簡単にはアポは取れないんだ」
由夢に続いて、美夏の説明を聞いた桜と亜沙は打ちひしがれて、座り込んだ
「そんな……ようやく、手掛かりを見つけたのに……」
桜が座り込んで俯いていると、シアが肩に手を置いて
「大丈夫だよ、桜ちゃん」
「稟様に関して、お父様達が既に交渉したんです」
シアとネリネの言葉を聞いて、桜と亜沙は視線を向けた
「交渉?」
「誰としたんですか?」
桜と亜沙が問いかけると、楓が少し唸って
「確か……初音島統合防衛軍特務隊隊長の桜内義之大佐です」
楓の言葉を聞いた由夢と美夏。そしてエリカは、目を見開いて
「兄さんと!?」
「桜内と!?」
「大佐と!?」
全員、一様に驚いていた
そして、三人の言い方を聞いた桜と亜沙は視線を向けた
「兄さん?」
「ねえ、由夢ちゃん……知ってるなら、教えてほしいなぁ~」
桜が注目し、亜沙が猫なで声でねだり
「…………」
楓も無言のプレッシャーをかけていると、美夏が溜め息を吐いて
「こうなっては仕方あるまい」
「天枷さん!?」
「いいんですの!?」
美夏の言葉に由夢とエリカが抗議するが、美夏は二人を抑えて
「責任は美夏が取る」
と短く言うと、深呼吸して
「シア達が会ったのは、美夏達の所属してる部隊の隊長の桜内義之大佐だ」
「ちなみに、私の兄でもあります」
美夏と由夢の説明を聞いた桜達は全員驚いていた
「由夢ちゃんにお兄さんが居るってのは聞いてたけど、あの英雄だったんだ……」
「まさかの有名人さんだね……」
桜と亜沙が呟いていると
「確かに、私達が相手した部隊に、土身稟という訓練生が居ました」
「桜内はかなり気にしていたな」
「あの守護神がかい?」
意外そうに樹が聞くと、由夢達は頷き
「ああ、いい勘をしていると言っていた」
「実際に、私の狙撃を避けましたし」
と簡潔に教えた
「それじゃあ、その英雄さんにお願いすれば、簡単にアポを取れるんじゃ?」
麻弓が聞くと、由夢達は首を振り
「それは無理だ」
「私達が所属してるのは特務隊なので、まず連絡がしにくいんです」
「私達の誰かの名前を言えば着きやすいかもしれませんが、それでも難しいですわ」
「そんな……」
由夢達の言葉に、桜達は再び座り込んだ
だが、由夢達は見合わせて頷き
「でも、方法はあります」
「方法?」
「教えてください!」
桜が勢いよく聞いてきたので、由夢は驚くが
「この学校の特待コースを優秀な成績でクリアするんです」
由夢の説明を聞いて、楓達は目を見合わせた
「特待クラスって、あれかい? 半年間の間に規定の単位を取得すると自分の望んだ部隊に入れるっていう」
「はい、そうです」
「実際には簡単ではないがな。それに望んでも、担当した教官が推薦状を書いてくれなければ、特務には入れない」
美夏が腕組みしながら言うが、楓たちは手を握り空を見上げた
(待っててね、稟くん!)
その瞳には、強い決意が見えた