「大佐! お待たせしました!」
『待っていたよ、吉井君』
連絡を受けてから、きっちり四時間後
明久達選抜メンバーが、義之達に合流
それを受けて、義之達はヤキン・ドゥーエに向かって出撃した
その少し前に、ユーラシア連合がヤキン・ドゥーエに向かって進撃を開始
最終決戦の幕が開いた
『出撃! 生きて帰れよ!!』
その言葉の直後、MSが次々と出撃
連合部隊は、砲火の真ん中に突撃していった
『核部隊が居る筈だ! そいつらを優先しろ!』
『了解!』
義之の指示に、明久達は返答した
その直後、明久の近くをビームが数発走った
そのビームが来た方向を、明久は視認した
その先に居たのは、二機のガンダム
『カラミティとレイダー……! ファントム・ペインか!?』
その二機は、ダルクス軍を撃破しながら明久機に迫ってくる
それを見た明久は
『この先に、行かせない!!』
その二機の足止めを決意
スペキュラムストライカーの推力を最大にして、その二機に突撃した
そして明久は
『まさか……僕のことを知ってる……?』
と呟いた
その理由は、二機の動き
その二機の動きを、明久は知ってる気がした
『だけど……負けられない……負けられないんだ!!』
明久がそう言った直後、明久の中でそれが弾けた
SEEDが
その証拠に、明久の目からハイライトが消えていて、明久の思考はクリアになった
それにより明久は、カラミティが撃ったバズーカを頭部バルカン砲で撃墜
レイダーが放ったミョルニルは、スペキュラムストライカーに付けられていたミサイルポッドで迎撃・破壊した
『こんな戦争に……なんの意味があるんだ!!』
明久はそう言うと、ビームライフルを連射
しかし相手二機は、ビームを回避
明久機に、砲撃を放った
しかしその砲撃を、明久は砲撃の隙間を通って回避
その二機に、接近を計った
だが二機は、一度散開して明久機から離れ、距離を取った
その直後、レイダーが変型しMA形態へ移行
明久機に突撃してきた
ある距離まで近付くと、機関砲を撃ってきた
だが明久は、その砲撃を盾で防御
そしてスレ違い様に、素早く抜いたビームサーベルを一閃
レイダーの右半分を切断した
その一撃で、レイダーは戦闘機能を失い機能停止
それに動揺したのか、カラミティが次々と明久機に砲撃を放ってきた
だが明久は、バズーカはバルカン砲で迎撃
ビーム砲は盾で防ぎながら、間合いを詰めた
そんな明久機を近づかせまいと、更に砲撃を放ちつつランダム機動を始めた
だが明久は、冷静に狙いを定めてビームライフルを発射
その一発で、カラミティのバズーカを破壊
バズーカの爆発でバランスを失ったタイミングを狙い、一気に肉薄
まず、盾で胸部を強打
その直後に、頭に蹴りを放った
それで完全にバランスを失ったカラミティに明久は、次々とビームライフルを撃った
そのライフルにより、カラミティはもはや胴体を残すのみとなり、力なく漂うだけになった
それを確認した明久は、あることを確認するために、その二機に近づいた
『まさか……』
そう呟きながら明久は、その二機のハッチを開けた
そして、コクピットの中で負傷していたパイロットを見て
『あってほしくなかったけど……やっぱり、そうだったんだ……』
と呟いた
なにせ、カラミティのパイロットは姫路瑞希
レイダーのパイロットは、島田美波だったからだ
最早、二人の命は風前の灯火だろう
どうやらコクピット内で爆発が起きたらしく、姫路は胸部に鉄片が
島田は、腹部を長い鉄パイプが貫通していた
それを確認した明久は、太もものホルスターから拳銃を抜いて
『……理由は聞かないし、どうせ喋れないでしょ……だから、今……終わらせるね』
と言って、拳銃を向けた
その時、二人の口が僅かに動いたが、明久は聞かずに引き金を引いた
明久が撃った銃弾は、確かに二人の眉間を貫通
二人の命を終わらせた
二人を射殺した明久は、無表情で機体に戻りコクピットに入った
そして、ポツリと
『……バカだなぁ……二人は……戦場に、戻ってくるなんてさ……理由はどうあれ……戦場から、離れられたんだからさ……』
というと、主戦域に向かった
ヘルメット内で、涙を流しながら