機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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因縁

「ちい! 本当に、数は多いぜ!!」

 

と舌打ち混じりに言ったのは、烈空弐型を駆るユウヤ・ブリッジスである

今や彼は、自身の手足のように烈空弐型を操縦

次々と敵を撃破していた

そして、その甲斐あってと言うべきなのか

烈空弐型の制式採用が決定

量産態勢の準備が始まっていた

それはさておき、ユウヤはアルゴス小隊を率いて進軍

ユーラシア連合機を中心に、次々と撃破していた

その時、ユウヤは自身の直感に従って一気に機体を後退させた

その直後、先程までユウヤ機が居た場所を極太のビームが走った

 

『ユウヤ!?』

 

『大丈夫か!?』

 

「大丈夫だ……お前ら、あいつの相手は俺がやる……」

 

ステラとタリサの問い掛けに答えながら、ユウヤは攻撃してきた敵を視認した

赤い両肩が特徴の、ガンダムタイプ

オーガカラミティ

その機体のパイロット達が、ユウヤには分かった

 

「さあ、決着付けようぜ……イーニァ、クリスカ!」

 

ユウヤはそう言うと、右手にビームライフル、左手にビームサーベルを装備して、オーガカラミティに突撃した

その頃、直哉は二機相手に激戦を繰り広げていた

直哉はテスタメントの機動を活かして、激しく動いていた

その直哉機を、オータムが操るゲルプレイダーが追随

機関砲を撃ち、直哉機を誘導していく

 

「ちいっ……誘導されているか……!」

 

敵の狙いに気付いていたが、そうするしかなかった

その事実に、直哉は舌打ちした

それほどに、二人の連携は卓越していた

 

「このままでは、捉えられるのも……!」

 

直哉はそう言って、上方からのビームの雨を回避

反撃しようと、ビームライフルを構えた

しかし、すぐに離脱

ゲルプレイダーのアフラマズダを避けた

そこに、ブラウカラミティからのバズーカが直撃

直哉機はバランスを崩した

その隙を狙い、ゲルプレイダーがツォーンを放った

 

「つっ!?」

 

回避が間に合わないと、直哉は目を見開いた

だがそこに、山吹色の機体

龍閃が、ツォーンを盾で防御

ライフルを撃った

そのライフルの一撃を、ゲルプレイダーは機体を大きく動かして回避した

その龍閃を見て、直哉は

 

「まさか……唯依か?」

 

と問い掛けた

すると、その龍閃と通信が繋がり

 

『間一髪、間に合ったな……直哉』

 

と唯依の声が聞こえた

 

「なぜ、ここに……唯依の担当宙域は違うはずだ……」

 

『気付いてなかったのか……ここは、その近くだ』

 

直哉の問い掛けに、唯依はそう答えた

どうやら激しく機動戦を繰り広げている内に、ホワイトファング中隊の担当宙域の近くにまで来ていたらしい

 

『部隊は、雨宮に任せた……私は、直哉のフォローをする……直哉は好きに動け!』

 

唯依はそう言って、ビームライフルを連射

その直後、直哉は一気に動いた

長い間続いた因縁を、終らせるために

何よりも、下らない戦争を終わらせたいから

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