機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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三竦み 2

『くっ!』

 

義之は自身に放たれたビームの雨を、機体を不規則に左右に振って回避

その後、すぐに反撃に転じた

 

三つ巴の戦いは、激戦となっていた

一瞬でも隙を見せれば、二機からの集中攻撃が迫ってくる

その繰り返しは、かれこれ十数分続いていた

 

『今!』

 

義之はそう声を上げると、オーガカラミティに狙いを定めて、ライフルを連射した

それと同時に、プロヴィデンスも盾内蔵のビームガンを連射した

その攻撃を、オーガカラミティは両手の小型盾で防御しつつ機動で回避

腰のビーム砲を、二機に撃った

そのビーム砲を、義之はバラエーナで迎撃し、プロヴィデンスは回避した

何時決着が付くか分からない戦い

たが、決定的な違いが一つあった

それは、主機関

義之機たるフリーダムとプロヴィデンスの二機は、世界でもたった四機の核駆動炉搭載MSである

そのエネルギーは、実質無限

弾薬と推進材は消費するが、まだ危険域まで消費していない

弾薬と推進材に関しては、セルベリア機もまだ持つ

だが、エネルギーに関しては二機とは違った

セルベリア機

オーガカラミティは、バッテリー駆動だ

量産型機よりも大容量バッテリーだが、二機と違って制限がある

戦い始めて、既に数十分

オーガカラミティのバッテリーは、約三割消費していた

それを見たセルベリアは、内心で舌打ちしていた

彼女としては、短時間で決着を着けたかったのだ

オーガカラミティの性能は、フリーダム、プロヴィデンスの二機と遜色は無い

更に、成功強化人間の中でも特にセルベリアは、その性能は高い

だがそれでも、エネルギー総量だけはどうにもならない

出撃の際に、外付けバッテリーは付けてはいたが、全て使いきった

 

(奴等のエネルギー総量はどうなっている!? バッテリー駆動の筈だ!?)

 

この時、彼女は勘違いしていた

フリーダムとプロヴィデンスを、バッテリー駆動だと思い込んでいた

これは、初音島の防諜が高かったのも、要因だろう

ユーラシア連合は、第二次初音島攻防戦の後、フリーダムのことを調査させた

そこで、予想性能とパイロットは判明していた

しかし何より、詳細な機体情報が調べられなかった

ユーラシア連合は、幾多の諜報員を潜り込ませた

だが、その殆どを情報省の杉並を中心とした班が未然に防いできた

その結果、ユーラシア連合はフリーダムが核駆動だという重要な情報を得られなかったのだ

 

(だが、機体性能は互している筈だ! ならば!)

 

セルベリアはそう思うと、操縦捍を掴み直して

 

『そろそろ、終われ!!』

 

オーガカラミティの主兵装たる、シュベルト・ゲベールⅡを構えて突撃した

このシュベルト・ゲベールⅡだが、合体分離機構の採用と、柄尻にビームソード発生基兼ビームガンを内蔵している

それによる格闘戦性能は、他の追随を許さない程だ

 

『はあっ!!』

 

『甘い!!』

 

セルベリアの右手の一撃を、義之は機体を半身にさせて回避した

その瞬間

 

『貰った!!』

 

セルベリアは、左手の柄尻のビームガンを発射した

そのコースは、フリーダムの胸部への直撃コースだった

普通ならば、回避は間に合わない

そう確信したセルベリアは、笑みを浮かべた

だが

 

『つぁ!!』

 

その一撃を義之は、機体を暴れ馬のように不規則に動かして回避した

それを見たセルベリアは、目を見開いた

 

(バカな!? 強化人間たる、私と同等の反射速度だというのか!?)

 

内心では驚きながらも、セルベリアは操縦を続けていた

まず、ダハウが放っていたドラグーンの攻撃を、まるで踊るように機体を動かして回避

その後、腰のビーム砲をサブアームを動かして、二機に向けて撃った

それを、フリーダムとプロヴィデンスは攻撃を止めて回避した

まだ、三つ巴の戦いは終わらない

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