機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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三竦み 3

「流石に……この三竦みは、キツいなっ!?」

 

と言ったのは、一度ヘルメットのバイザーを開けて汗を出した義之だ

三竦みの戦いは、膠着状態のまま進んでいた

全員が各軍のトップエースであり、機体性能もほぼ互角

それが、酷い緊張感を三人に課していた

ほんの僅かな油断や隙が、確実に命取りになってしまう

その状況を長時間強いられて、義之は汗まみれになった

今は、隕石の影に機体を隠して様子見を兼ねている

そして義之は、サブモニターに視線を向けて、残弾、エネルギー量、推進材の残量を見た

 

「機体は問題なし………問題を挙げるとしたら、俺の集中力と体力か……」

 

義之も軍人として、体は鍛えている

しかし、体力というのは体格に直結する

義之の体格は、年令平均より少し大きいという位だ

それに対して、ダハウはかなりの体格

そしてセルベリアは、強化人間だ

体力面は、二人には敵わないだろう

そして集中力というのは、体力が減ると欠きやすくなってしまう

それを考えると、義之はかなり不利だろうことは否めない

 

「だけど……やるしかない!」

 

義之はそう言うと、機体を一気に加速させた

その直後、義之機が居た場所を幾つもの光条が襲った

プロヴィデンスのドラグーンだ

義之は直感で気付き、回避したのだ

 

「つっ! そこぉ!!」

 

義之はそう言いながら、振り向き様に腰のレールガンを撃った

その一撃は、迫っていたオーガカラミティに直撃

オーガカラミティは、バランスを失った

そのオーガカラミティに追撃しようと、義之はライフルを向けた

だがキャンセルして、即座に離脱

そこに、再び網のように光条が襲った

ダハウが、ドラグーンを放っていたのだ

 

「ちいっ!?」

 

絶好のチャンスを外され、義之は思わず舌打ちした

しかし、直ぐに気持ちを切り替えた

一度状況を逃がしたら、それに気を取られてる場合ではない

それが、死に繋がるからだ

そして義之は、目前に迫ってきていた艦の残骸を足場に、強引に方向転換

その先に居たプロヴィデンスに、ライフルを撃った

そのビームを、プロヴィデンスは難なく回避

お返しにと、ビームを撃った

義之はそのビームを、左手に持っていたサーベルで弾き、接近を計った

ように見せかけて、肩越しにビームを背後に撃った

その一発で、背後に回っていたドラグーンを一基破壊した

今この時、義之のSEEDは過去最高にその能力を発揮していた

今のドラグーンの破壊も、SEEDの能力で弾き出した予測からだった

 

「つうっ!!」

 

次に義之は、機体を宙返りさせた

その直後、オーガカラミティが対艦刀を振るって奇襲してきた

だが、その一撃を回避

義之は、セルベリア機を思い切り蹴飛ばした

しかも、左手の楯をセルベリア機に投げ付けた

蹴られていたセルベリア機は、それに気付いていなかった

バランスを建て直した直後のオーガカラミティに、今度は楯が当たった

そしてこの時、義之は既に次の一手を打っていた

ライフルを、別々の方向に連射したのだ

そして一発は、セルベリア機の対艦刀の一本に命中

破壊した

そしてもう一発は、ダハウ機のライフルに命中した

二機は、爆発する前にそれぞれ武装を投棄

一度離れた

それを見た義之は、不敵な笑みを浮かべて

 

「さあ……第二ラウンドだ……今なら、負ける気がしない!!」

 

と言って、突撃したのだった

 

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