「はあっ!」
気合いの声と共に、ユウヤはビームサーベルを一閃
その一撃は回避され、オーガカラミティは反撃にと対艦刀を横凪ぎに振った
その一撃に、ユウヤは引き戻したビームサーベルを合わせて、受け流した
唯依から施された訓練を、ひたすらに繰り返し、更に暇を見つけては帝国軍のパイロット達と模擬戦を繰り返してきた
その結果が、今発揮されていた
機体性能は、二人が操るオーガカラミティのほうが上
そして恐らく、操縦技能も二人のほうが僅かに上
だが、実戦経験はユウヤのほうが上だった
だからユウヤは、オーガカラミティの次の動きを予測
最善手を導きだし、オーガカラミティと接戦を繰り広げていた
だが、一瞬たりとも気を抜くことは出来ない
今は相手の行動を予測しているから対処出来ているが、相手の方に分がある
(狙うのは、一瞬! 一撃で、行動不能にする!!)
ユウヤは、一撃で勝負を決めるためにチャンスを待った
最早ユウヤは、烈空弐型を意のままに操縦していた
今も、至近距離で腰部のビーム砲を撃とうとしていたのを、膝蹴りで強引に砲口を明後日の方に向かせて、外したところだ
その動きからは、焦りが伺える
「焦ってるのか!? クリスカ、イーニァ! 動きが、荒くなってるぜ!!」
ユウヤはそう言って、オーガカラミティが突き出してきた対艦刀を折った
その直後、動揺からオーガカラミティの動きが僅かに鈍った
「つあぁ!!」
その隙を狙い、ユウヤはビームサーベルを突き出した
だがその一撃を、オーガカラミティは真上にスラスターを噴かして回避
ユウヤ機の真下に移動した
そしてオーガカラミティの眼前には、隙だらけの烈空弐型が居る
その弐型を狙い、腰部のビーム砲を放った
だがそこに、弐型の姿は無かった
「ここだぁぁぁぁ!!」
ユウヤはそう叫びながら、オーガカラミティの腰の左側にビームサーベルを突き刺した
先程は、どうやって避けたのか
オーガカラミティが真下が行ったのを見て、砲撃態勢に入ったのを見たユウヤは、脚部のスラスターのみで回避させつつ背面に回ったのだ
そうして、隙だらけだったオーガカラミティにビームサーベルを突き刺したのだ
ユウヤも、テストパイロットとして機体の開発に携わった
だから、機体の何処にどういった部品があるかはある程度予測がつく
ユウヤが狙ったのは、エネルギーコンバーター
電力関連である
そして、その一撃は狙った通りの効果をもたらした
オーガカラミティは、動きを止めた
それを見たユウヤは、思わずガッツポーズを取った
クリスカとイーニァの能力のことは、直哉から聞いていた
それを使われる前に、勝てたことを喜んでいた
未来予測
それを使われたら、一気に勝つ確率は下がり、クリスカとイーニァの二人に高い負荷が掛かっただろう
下手すれば、命に関わるレベルの
二人を助けたかったユウヤとしては、そうなる前に勝てたことが、何より嬉しかったのだ
「どんな形だろうが……出会ったなら、助けたいだろ」
ユウヤはそう言うと、オーガカラミティの肩を掴んで
「アルゴス1より、大和へ! これより、捕獲した敵機を運ぶ。データ抽出の用意を!」
と言って、自分の母艦たる大和の方に向かったのだった