機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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完全覚醒

「あぁぁぁぁぁ!!」

 

『はぁ!』

 

義之とダハウの戦いは、苛烈になっていた

セルベリアが居なくなったことで、互いに意識が集中された結果だ

ビームの網が形成され、互いを追い込もうとする

しかし、それを掻い潜り、光刃を振る

光刃がぶつかる度に、激しく火花が散る

時にはデブリを利用して強引に方向転換し、交差する

だが、中々勝負は着かないでいた

 

「いい加減!」

 

『墜ちろ!!』

 

二人はそう言って、互いにビームを撃った

二人が撃ったビームは、丁度中間で激突

周囲に、エネルギーによる衝撃を撒き散らした

それを受けて、幾つものデブリが高速で動き回る

デブリの中には、非常に高密度超重量の物がある

いくらPS装甲とはいえども、当たれば機体に掛かるダメージはかなりのものになる

当たる訳にはいかず、二機は一度離脱

ある程度移動すると、また戦闘を開始した

もう幾度となく繰り返された、互いへの攻撃

ほんの僅かな隙を狙い、ビームを撃ち続けた

だが、未だに双方共にダメージ無し

直撃どころか、掠りすらしていないのだ

これは、機体性能とパイロットの腕

その両方が、差が無いことを示していた

 

「っ! ちいっ!?」

 

だがそこに、ダハウ側に援軍が来た

一隻のナスカ級と、中隊規模のMS隊が義之機に攻撃してきた

だが、義之はそれを容易く回避

振り向き様に、ビームライフルを連射した

特に狙わずに撃ったビームは、悉く命中

MS一個小隊を撃破し、更にナスカ級の艦橋に命中した

それにより、ナスカ級は一時停止

残存MS隊も、散開した

その時、義之は自身の直感に従って木の葉落としと呼ばれる機動(マニューバ)をした

本来は有重力下での機動だが、義之は機体各所のスラスターを噴かして擬似的に再現した

その直後、義之機が先程まで居た場所にドラグーンによるビームが、あらゆる角度から殺到していた

 

「あっぶ……!?」

 

『よく避ける!!』

 

義之は息を飲みつつ、反撃

レールガンを放った

しかしダハウ機は、レールガンを螺旋機動で回避

ビームライフルを撃った

 

「しゃらくせぇ!!」

 

それを義之は、左手に握ったビームサーベルで弾いた

 

「見えてるんなら、対処出来る!!」

 

義之はそう言って、ある方向にライフルを撃った

その直後、一基のドラグーンを撃ち抜いた

 

『むっ!?』

 

「だから……見えてるんだよぉ!!」

 

義之はそう言った直後、バラエーナとライフルをほぼ同時に発射

更に二基のドラグーンを破壊した

今この時、義之のSEEDは今だかつて無い程に稼働していた

視界に捉えている情報を、一瞬にして把握

そこから、一瞬で最適な行動を導きだして、行動

まさに、覚醒

否、完全覚醒を義之は果たしていた

そしてフリーダムは、その義之の操縦に応えた

瞬間的に入力される20近い秒間コマンド

そのコマンドが入力された直後、フリーダムは武装の一斉解放

ハイマットフルバーストで、敵残存MS隊を全て同時に撃破した

 

『貴様!!』

 

「この戦争……終わらせる!!」

 

義之はそう言って、フリーダムのスラスターを全開にして、プロヴィデンスに肉薄した

戦争の終わりを信じて

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